18 / 18
変わらない日々からの変化
13話
しおりを挟む
王宮に来て三日がたった。
そして、私の部屋ができたと知らせが来た。
ここに来て、この三日が経ったが陛下は毎日のように顔を見せに来たが、それが癪にさわった王妃も毎日のように突撃して嫌がらせをしていく。
王子たちは、来なかったがこれからのことは分からない。
でも、家にいた時と違ってここは比べられないほど快適だった。
なぜなら、部屋もしっかりベットで寝ることができたし、しっかりとした食事も食べることができた。
コンコン
「失礼します、ユリアス様。
部屋の準備が整いましたので、案内させていただきます」
メイドが返事も待たずに部屋に入ってきて、私のこれからの部屋に案内するという。
ここでも、私は嫌われているようだ。
「わかりました」
返事をして、メイドの後ろをついていく。
そして、私の後ろを私の護衛という騎士がついてくる。
この騎士は護衛と言っていたが私が逃げ出さないように陛下がつけた監視役だということは明らかだった。
「こちらになります」
いろいろ考えていると部屋についたようだった。
そして、扉開いて私は恐怖に陥った。
その部屋はまるで鳥籠のように囲われているベットが部屋の中心にあり、ベットのそばには足につける枷を持って笑っている陛下がいた。
「こ、この部屋は?」
「ん?気に入らなかったか?
すまないな、今から帰るのは難しいのでこの部屋で我慢しくれ」
「い、いえ、大丈夫です」
「そうか、ならこのベットに腰掛けてくれ」
「はい」
ここで、私は悟ってしまった。
陛下は私を人形のように扱おうとしているのだと…
この部屋に閉じ込めて陛下のいう通りにしか生活できなくなるのだ。
ガチャ
枷が私の足に嵌められる。
「これで、お前は私のものだ。
これからは私のいうことだけ聞きなさい。
聞けなければ、お仕置きだ」
お仕置きといった時の陛下は何を考えたのか、ニヤニヤと笑っていた。
「わかりました」
「いい子だ。
まずは、私以外の人に声を聞かせてはいけないし、この部屋から出ることもいけない。
たまには、庭に一緒に行かせてやるから大丈夫だ。
そして、私がいるときは私がいいという動き以外は禁ずる」
「はい」
ここまで聞いても、私は不幸な子しか怒らないということがわかる。
動けない時に何をされるのかわからないし、王妃のこともあるので不安しかない。
「さて、それでは私はこれから仕事なのでもういくが昼によるので待っていてくれ。
帰ってきたら、お帰りなさいというように」
「はい」
「いってくる」
そう言って、部屋を出ていった。
部屋を見渡してみると、本はたくさんあったので、とりあえず陛下を待つ間は暇することはなさそうだ。
これから、私はこの鳥籠のような部屋で暮らしていく絶望を心の奥に押し込めて、本棚の方に枷をつけた足を進めた。
そして、私の部屋ができたと知らせが来た。
ここに来て、この三日が経ったが陛下は毎日のように顔を見せに来たが、それが癪にさわった王妃も毎日のように突撃して嫌がらせをしていく。
王子たちは、来なかったがこれからのことは分からない。
でも、家にいた時と違ってここは比べられないほど快適だった。
なぜなら、部屋もしっかりベットで寝ることができたし、しっかりとした食事も食べることができた。
コンコン
「失礼します、ユリアス様。
部屋の準備が整いましたので、案内させていただきます」
メイドが返事も待たずに部屋に入ってきて、私のこれからの部屋に案内するという。
ここでも、私は嫌われているようだ。
「わかりました」
返事をして、メイドの後ろをついていく。
そして、私の後ろを私の護衛という騎士がついてくる。
この騎士は護衛と言っていたが私が逃げ出さないように陛下がつけた監視役だということは明らかだった。
「こちらになります」
いろいろ考えていると部屋についたようだった。
そして、扉開いて私は恐怖に陥った。
その部屋はまるで鳥籠のように囲われているベットが部屋の中心にあり、ベットのそばには足につける枷を持って笑っている陛下がいた。
「こ、この部屋は?」
「ん?気に入らなかったか?
すまないな、今から帰るのは難しいのでこの部屋で我慢しくれ」
「い、いえ、大丈夫です」
「そうか、ならこのベットに腰掛けてくれ」
「はい」
ここで、私は悟ってしまった。
陛下は私を人形のように扱おうとしているのだと…
この部屋に閉じ込めて陛下のいう通りにしか生活できなくなるのだ。
ガチャ
枷が私の足に嵌められる。
「これで、お前は私のものだ。
これからは私のいうことだけ聞きなさい。
聞けなければ、お仕置きだ」
お仕置きといった時の陛下は何を考えたのか、ニヤニヤと笑っていた。
「わかりました」
「いい子だ。
まずは、私以外の人に声を聞かせてはいけないし、この部屋から出ることもいけない。
たまには、庭に一緒に行かせてやるから大丈夫だ。
そして、私がいるときは私がいいという動き以外は禁ずる」
「はい」
ここまで聞いても、私は不幸な子しか怒らないということがわかる。
動けない時に何をされるのかわからないし、王妃のこともあるので不安しかない。
「さて、それでは私はこれから仕事なのでもういくが昼によるので待っていてくれ。
帰ってきたら、お帰りなさいというように」
「はい」
「いってくる」
そう言って、部屋を出ていった。
部屋を見渡してみると、本はたくさんあったので、とりあえず陛下を待つ間は暇することはなさそうだ。
これから、私はこの鳥籠のような部屋で暮らしていく絶望を心の奥に押し込めて、本棚の方に枷をつけた足を進めた。
10
お気に入りに追加
15
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説

悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】

たしかなこと
大波小波
BL
白洲 沙穂(しらす さほ)は、カフェでアルバイトをする平凡なオメガだ。
ある日カフェに現れたアルファ男性・源 真輝(みなもと まさき)が体調不良を訴えた。
彼を介抱し見送った沙穂だったが、再び現れた真輝が大富豪だと知る。
そんな彼が言うことには。
「すでに私たちは、恋人同士なのだから」
僕なんかすぐに飽きるよね、と考えていた沙穂だったが、やがて二人は深い愛情で結ばれてゆく……。
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。

嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる