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変わらない日々からの変化
9話
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ヒステリ様たちもミナリー様やアリア様と合流してさっそく陛下に挨拶に向かう。
「国王陛下、この度はご招待いただきありがとうございます」
「おお、アリーアスト紹介ではないか。最近の評判は聞いている。私も贔屓しよう」
「!ありがとうございます!」
「ふむ、では家族の紹介をしてくれるか」
そういった途端に陛下の目線が私に向けられた。その目線はヒステリ様が私に薬を塗ってくる時に向けてくる熱い目線だった。
「はい、まず妻のアリアと義理の息子のユリアス、娘のミナリーです。娘は今年から学園に通うのでドレイユ様と同学年になります」
「ほう、それならドレイユとも仲良くしてくれ」
「もちろんです、陛下!」
ミナリー様が元気よく返事をする。
「時に、ユリアスと言ったか」
「はい、陛下」
「気に入った、私のものになれ」
「はい?」
そう声に出したのはユリアスではなくヒステリ様だった。
「ふむ、不満か?」
「い、いえ」
ヒステリ様は困惑した様子だった。それもそうだ、義理でも息子をくれといっているようなものなのだから。
「それなら、商談で決めよう」
そう、陛下が言った途端ヒステリ様の根が輝いた。
「それならば、席を移すのはいかがですか?」
そう、ヒステリ様が陛下に提案すると陛下が頷く。
その様子を見ていた人たちの反応はさまざまだった。
王子たちは飽きられた様子で王妃様は少しの困惑と怒りを周囲の貴族は静観するものもいれば、呆れるもや驚く物とさまざまだ。
アリア様は、清々した様子でミナリー様はなぜか怒りをあらわにしている。
私はというと少しの悲しみと落胆とたくさんの感情を久しぶりに感じていた。もちろん嫌の予感がしていたのですぐに頭が冷静になった。
もちろん、顔には感情を一切出していない。
そうして、ヒステリ様と陛下、アリア様も他の部屋に行った。
その途端、ミナリー様が私の方に来て叫んだ。
「あなた、陛下に何をしたのよ!」
そして、たくさんの人が私に目を向ける。もちろん、第一王子と第二王子も私の方に目を向ける。
「私は何もしていません」
「そんなはずないわ!ならどうして陛下があなたを見た途端にあなたを欲しがるのよ!」
「知りません」
私は淡々と答える。しかし、その様子が気にいやないのかミナリー様はもっと頭に来たようだ。
「あなたが陛下の元に行けば、王子たちと頻繁に会うのよ!そうなって王子様たちまで陛下のようになったらどうするの!」
ああ、なんでミナリー様が怒っていたのかがわかった。私だけ王子様たちと頻繁に会うことが嫌なんだろう。
「そこまで!」
私が口を開けようとした途端にある人物の声が私たちの会話に入ってきた。
「国王陛下、この度はご招待いただきありがとうございます」
「おお、アリーアスト紹介ではないか。最近の評判は聞いている。私も贔屓しよう」
「!ありがとうございます!」
「ふむ、では家族の紹介をしてくれるか」
そういった途端に陛下の目線が私に向けられた。その目線はヒステリ様が私に薬を塗ってくる時に向けてくる熱い目線だった。
「はい、まず妻のアリアと義理の息子のユリアス、娘のミナリーです。娘は今年から学園に通うのでドレイユ様と同学年になります」
「ほう、それならドレイユとも仲良くしてくれ」
「もちろんです、陛下!」
ミナリー様が元気よく返事をする。
「時に、ユリアスと言ったか」
「はい、陛下」
「気に入った、私のものになれ」
「はい?」
そう声に出したのはユリアスではなくヒステリ様だった。
「ふむ、不満か?」
「い、いえ」
ヒステリ様は困惑した様子だった。それもそうだ、義理でも息子をくれといっているようなものなのだから。
「それなら、商談で決めよう」
そう、陛下が言った途端ヒステリ様の根が輝いた。
「それならば、席を移すのはいかがですか?」
そう、ヒステリ様が陛下に提案すると陛下が頷く。
その様子を見ていた人たちの反応はさまざまだった。
王子たちは飽きられた様子で王妃様は少しの困惑と怒りを周囲の貴族は静観するものもいれば、呆れるもや驚く物とさまざまだ。
アリア様は、清々した様子でミナリー様はなぜか怒りをあらわにしている。
私はというと少しの悲しみと落胆とたくさんの感情を久しぶりに感じていた。もちろん嫌の予感がしていたのですぐに頭が冷静になった。
もちろん、顔には感情を一切出していない。
そうして、ヒステリ様と陛下、アリア様も他の部屋に行った。
その途端、ミナリー様が私の方に来て叫んだ。
「あなた、陛下に何をしたのよ!」
そして、たくさんの人が私に目を向ける。もちろん、第一王子と第二王子も私の方に目を向ける。
「私は何もしていません」
「そんなはずないわ!ならどうして陛下があなたを見た途端にあなたを欲しがるのよ!」
「知りません」
私は淡々と答える。しかし、その様子が気にいやないのかミナリー様はもっと頭に来たようだ。
「あなたが陛下の元に行けば、王子たちと頻繁に会うのよ!そうなって王子様たちまで陛下のようになったらどうするの!」
ああ、なんでミナリー様が怒っていたのかがわかった。私だけ王子様たちと頻繁に会うことが嫌なんだろう。
「そこまで!」
私が口を開けようとした途端にある人物の声が私たちの会話に入ってきた。
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