220 / 266
220 外でイチャイチャするハーレム男子は必要だからやっているのだ
しおりを挟む
12月28日の午後。
吉田真子、間門嘉菜との接し方を変えようと考えた。特に嘉菜と、もっと親密に。
ちょうど真子&嘉菜がリーフカフェに来た。
たった今から、2人も婚約者だとアピールすることにした。
「嘉菜さん、委員長、時間ある?」
吉田真子の委員長呼びは継続。勇太は真子に切り替えようとしたが、真子の方から無理に呼んでいるように感じると言われた。
なので委員長だ。
これ、今の真子からしたらプレミア感。
ハッピーバースデーの歌を12月19日の誕生日に贈られた。早くも広まり始め、家族や友人の誕生日に歌った人がいる。
もちろんサビのところは、名前を『マコ』から祝われる人に変える。
そして正式な歌詞の固有名詞が愛されてるから『マコ』なのだと知っていく。
身近なところでは、さらに反応が早い。
真子は最近、勇太の第7の嫁『マコ』として、吉田さんと呼んでいた人にまでマコさんと声をかけられる。
クラスメイトも『吉田さん、真子、委員長』がすべて『マコ』に統一された。
だから真子は勇太だけに委員長と呼ばれることに特別な響きを感じている。
さて、勇太のお誘いに戻る。
「どう、2人とも忙しい?」
「大丈夫だよ」
「今日は2人とも午後から自分の勉強ですから」
「じゃ、3人でお昼ごはん行こうか」
「え、はいはい、ぜひお願いします!」
「勇太さん、嬉しいです」
勇太は2人をわざわざ外で待たせた。ソムリエエプロンを外し、そして店外で待つ2人のとこに来た。
「待たせてごめんね」
「ん?」
「ほんの1~2分くらいですよ?」
「寒いとこで待たせたお詫び」
勇太は謝ると同時に正面から嘉菜の腰を抱いた。あえて人が多い広場で。
そして右の頬っぺにチュ。そして左にチュ。
「は、はう・・」嘉菜は口がパクパクしている。
そして真子にもした。
人前でイチャイチャを好まない勇太だけど、2人を周囲に認知してもらうために恥ずかしさを隠して愛情表現した。
「勇太君、大胆・・あ、嘉菜さんが・・」
「え?」
真子は勇太と1対1デートをしてキスしたし耐性はできた。少し濡れたが足を踏ん張れた。
しかし嘉菜はハグまでしかしていない。
嘉菜が頬に手を当てて冷たい石畳にぺたんとへたりこんでいる。スカートのフレアが大きく広がっている。
「・・・」
「嘉菜さん、腰砕けだよ・・」
嘉菜は6番目の嫁ズに加わったとき、間門家と勇太の調停のゴタゴタが完全鎮火していなかった。
だからスキンシップさえ自重した。
調停から間がなかった誕生日も間門家で祝ってもらうことを断った。間門家の次期代表となる自分への戒めとして勇太やルナからのプレゼントも断った。
その日は真子と2人で粛々と過ごした。
問題の完全解決後、勇太にはクリスマスに初キスを頼もうと思っていた。
しかし12月に入ると、姉妹の由乃が病気になったこともあり浮わついたこと自体を自重していた。
本当に家族思いで生真面目なのだ。
勇太に会って、たまにハグしてもらったりでも十分だと思っていた。
だから、この不意打ち程度でもキャパをオーバーした。
真っ赤な顔をして石畳にへたりこんだ嘉菜。
「わ、可愛い」
「勇太君の嫁ズの中では最年長よね」
「けど、純情」
嘉菜を見たギャラリー女子は、嘉菜に萌え萌えキュンとしてしまった。
真子は嘉菜と女同士の恋人である自分に、ライバルが増えた気がした。
◆
3人のお昼ご飯は和食の店にした。
料理をオーダーしたあとも、嘉菜の顔は真っ赤なままだ。
カフェの前で腰砕けになった嘉菜を勇太が抱っこして立たせた。
場所は繁華街に近い噴水広場の前。人が山ほどいる。スマホを向けられまくっていた。
ざわついている。
嘉菜の足はふらふらしていたし、勇太は思い切ってお姫様抱っこしてみた。
さらにざわっとした。
「ゆ、ゆ、ゆーたさん、大丈夫、大丈夫ですから降ろして下さい」
「どっしよっかな~」
勇太は少しスイングしてみた。
「きゃっ」
「あはは」
「あ、うあ、勇太さん」
嘉菜が勇太の首に回した手の力がぎゅっと入った。真子も嬉しそうに2人を見ている。
「降ろすよ~」
「え?・・、あ、は、はい・・」
ちょっと残念そうである。けれど笑顔だ。
たまたまだけど、嘉菜のクラスメイト3人が、この光景を離れた場所から見ていた。
「嘉菜、勇太君との距離がきちんと縮まってるんだね」
「よかったー。他の嫁ズがインパクトありすぎて、愛されてるのか心配だったもんね」
「なんか安心したね」
勇太のミッション、とりあえず成功のようだ。
吉田真子、間門嘉菜との接し方を変えようと考えた。特に嘉菜と、もっと親密に。
ちょうど真子&嘉菜がリーフカフェに来た。
たった今から、2人も婚約者だとアピールすることにした。
「嘉菜さん、委員長、時間ある?」
吉田真子の委員長呼びは継続。勇太は真子に切り替えようとしたが、真子の方から無理に呼んでいるように感じると言われた。
なので委員長だ。
これ、今の真子からしたらプレミア感。
ハッピーバースデーの歌を12月19日の誕生日に贈られた。早くも広まり始め、家族や友人の誕生日に歌った人がいる。
もちろんサビのところは、名前を『マコ』から祝われる人に変える。
そして正式な歌詞の固有名詞が愛されてるから『マコ』なのだと知っていく。
身近なところでは、さらに反応が早い。
真子は最近、勇太の第7の嫁『マコ』として、吉田さんと呼んでいた人にまでマコさんと声をかけられる。
クラスメイトも『吉田さん、真子、委員長』がすべて『マコ』に統一された。
だから真子は勇太だけに委員長と呼ばれることに特別な響きを感じている。
さて、勇太のお誘いに戻る。
「どう、2人とも忙しい?」
「大丈夫だよ」
「今日は2人とも午後から自分の勉強ですから」
「じゃ、3人でお昼ごはん行こうか」
「え、はいはい、ぜひお願いします!」
「勇太さん、嬉しいです」
勇太は2人をわざわざ外で待たせた。ソムリエエプロンを外し、そして店外で待つ2人のとこに来た。
「待たせてごめんね」
「ん?」
「ほんの1~2分くらいですよ?」
「寒いとこで待たせたお詫び」
勇太は謝ると同時に正面から嘉菜の腰を抱いた。あえて人が多い広場で。
そして右の頬っぺにチュ。そして左にチュ。
「は、はう・・」嘉菜は口がパクパクしている。
そして真子にもした。
人前でイチャイチャを好まない勇太だけど、2人を周囲に認知してもらうために恥ずかしさを隠して愛情表現した。
「勇太君、大胆・・あ、嘉菜さんが・・」
「え?」
真子は勇太と1対1デートをしてキスしたし耐性はできた。少し濡れたが足を踏ん張れた。
しかし嘉菜はハグまでしかしていない。
嘉菜が頬に手を当てて冷たい石畳にぺたんとへたりこんでいる。スカートのフレアが大きく広がっている。
「・・・」
「嘉菜さん、腰砕けだよ・・」
嘉菜は6番目の嫁ズに加わったとき、間門家と勇太の調停のゴタゴタが完全鎮火していなかった。
だからスキンシップさえ自重した。
調停から間がなかった誕生日も間門家で祝ってもらうことを断った。間門家の次期代表となる自分への戒めとして勇太やルナからのプレゼントも断った。
その日は真子と2人で粛々と過ごした。
問題の完全解決後、勇太にはクリスマスに初キスを頼もうと思っていた。
しかし12月に入ると、姉妹の由乃が病気になったこともあり浮わついたこと自体を自重していた。
本当に家族思いで生真面目なのだ。
勇太に会って、たまにハグしてもらったりでも十分だと思っていた。
だから、この不意打ち程度でもキャパをオーバーした。
真っ赤な顔をして石畳にへたりこんだ嘉菜。
「わ、可愛い」
「勇太君の嫁ズの中では最年長よね」
「けど、純情」
嘉菜を見たギャラリー女子は、嘉菜に萌え萌えキュンとしてしまった。
真子は嘉菜と女同士の恋人である自分に、ライバルが増えた気がした。
◆
3人のお昼ご飯は和食の店にした。
料理をオーダーしたあとも、嘉菜の顔は真っ赤なままだ。
カフェの前で腰砕けになった嘉菜を勇太が抱っこして立たせた。
場所は繁華街に近い噴水広場の前。人が山ほどいる。スマホを向けられまくっていた。
ざわついている。
嘉菜の足はふらふらしていたし、勇太は思い切ってお姫様抱っこしてみた。
さらにざわっとした。
「ゆ、ゆ、ゆーたさん、大丈夫、大丈夫ですから降ろして下さい」
「どっしよっかな~」
勇太は少しスイングしてみた。
「きゃっ」
「あはは」
「あ、うあ、勇太さん」
嘉菜が勇太の首に回した手の力がぎゅっと入った。真子も嬉しそうに2人を見ている。
「降ろすよ~」
「え?・・、あ、は、はい・・」
ちょっと残念そうである。けれど笑顔だ。
たまたまだけど、嘉菜のクラスメイト3人が、この光景を離れた場所から見ていた。
「嘉菜、勇太君との距離がきちんと縮まってるんだね」
「よかったー。他の嫁ズがインパクトありすぎて、愛されてるのか心配だったもんね」
「なんか安心したね」
勇太のミッション、とりあえず成功のようだ。
41
お気に入りに追加
253
あなたにおすすめの小説
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる