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206 男女比1対12世界のプレゼント選び
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12月20日、土曜日の朝9時。
勇太はリーフカフェに午後2時から出る。
それまで、梓と買い物だ。
みんなのクリスマスプレゼントを買いに行く。
本当はひとりが理想だけど、勇太には無理。
嫁枠の7人にはペアリングを用意しようと思っている。
梓だけは籍が入っているけど、結婚指輪はまだ。梓自身から3月3日、カオル、ルナと一緒に入籍するとき、用意して欲しいとリクエストがあった。
なので今回は、勇太のやつも入れて8つの恋人リングを用意する。
恋人のペアリングは、こちらの世界にはない習慣。
梓も喜んでくれて、大急ぎでみんなの右手中指のサイズを探った。
本当なら梓にもサプライズしたかったけど、梓の協力が必要だった。梓自身、それは最初の妻の役割だからと、快く引き受けてくれた。
「ユウ兄ちゃんが頼ってくれて嬉しいよ」
「サンキュー梓」
街中で肩を抱いたら、やっぱり周りがざわっとしている。
嫁ズ7人と、葉子と風花、部活の後輩達、引退した柔道部の時子部長、田町先輩にはマフラー。
もちろん異母姉妹のメイちゃんにも渡す。
すでに、ここまでで20人。
茶薔薇の桜塚ハルネ、山田ツバキの新旧柔道部部長にも世話になっている。
だけど2人だけにプレゼントを渡すと角が立つ。同じ部のカオルの立場も考えたい。あげるなら引退した人達の分まで含めて30本ほどマフラーが必要になる。
勇太との絡みは少なくてもパラ高、茶薔薇の柔道場顧問でプラス2。
これも用意することにした。
これでマフラーだけで52本。
「うわあ、俺はマフラー職人かよ。転生して少しモテてるけど、まだ1年目だぞ。ヤバい」
「どうしたの、ユウ兄ちゃん」
「なんでもない・・」
クリスマスイベントで会う伊集院君、風花の代役ギタリストさんのも用意する。
山口キミカさん達、看護師軍団8人もぜひもの。
これでマフラー合計62本。すごいことだ。
昭和のハーレム野郎、原山良作さんにハーレムの心得を聞いている。それが料理人としてフルタイムで働けなかった理由に繋がる。
嫁16人、子供40人を大事にする彼は、みんなの誕生日に基本2人きりで出掛けていた。
それだけで年間56日になる。
色々なイベントで贈り物をそろえるもの、意外に大変だと言っていた。
クリスマスプレゼントも、1か月くらい前から欲しいものを聞いてあげていたが、今はギブアップ。
妻だけに渡して、孫やひ孫にはお小遣いだという。
子供は中学生まで、2人でお出かけした。その後は本人のリクエスト次第で続行。妻達とは今でも誕生日デートをしている。
孫、ひ孫に関しては、おじいちゃんとして、同じ月生まれで合同で誕生会をするそうだ。
確かに、普通のハーレム野郎が家族を大切にすると、まともに働けない。
アクセサリーの店に来た。
「ユウ兄ちゃん、どんなリングがいいかな」
「シンプルなやつかな。まだ全員が学生だし」
「じゃあ、これかな」
「いいね」
シルバーのリングを選んだ。
別の店に行ってマフラー62本を買った。
この数だとラッピングが間に合わない。家に配送してもらうことにした。
「えーと、用意し忘れている人はいないかな」
その時LIMEがピロンと鳴った。
不知火マイコ『クリスマスは柔道の合宿、ドサンコテレビの仕事が入り、パラレル市には行けません』
勇太も『お会いできなくて残念です』とは返した。
ムードクラッシャー、柔道アイドル不知火の襲来がなくて良かったと思う勇太だった。
女性に優しい勇太だが、そこまでストライクゾーンは広くないのだ。
◆
正午。梓のおかげで、意外に早く買い物が終わった。
勇太はあと2時間でカフェの仕事。梓はオフなので、パラ体大に柔道の練習をしに行ったカオルのところに行く。
「梓、お昼どうする。ファミレス行くか?」
「じゃあ、ご飯食べてから分かれよう」
カフェに行くと、クリスマスが近いからとお客さんにプレゼントをもらった。
「日頃、クッキーもらってるお礼だから」
「そうそう、気兼ねしないでね~」
確かに、全員にお返ししていてはプレゼント選びで何日かかるか分からない。
この世界の付き合いの、線引きみたいなものが難しいと思う勇太だった。
勇太はリーフカフェに午後2時から出る。
それまで、梓と買い物だ。
みんなのクリスマスプレゼントを買いに行く。
本当はひとりが理想だけど、勇太には無理。
嫁枠の7人にはペアリングを用意しようと思っている。
梓だけは籍が入っているけど、結婚指輪はまだ。梓自身から3月3日、カオル、ルナと一緒に入籍するとき、用意して欲しいとリクエストがあった。
なので今回は、勇太のやつも入れて8つの恋人リングを用意する。
恋人のペアリングは、こちらの世界にはない習慣。
梓も喜んでくれて、大急ぎでみんなの右手中指のサイズを探った。
本当なら梓にもサプライズしたかったけど、梓の協力が必要だった。梓自身、それは最初の妻の役割だからと、快く引き受けてくれた。
「ユウ兄ちゃんが頼ってくれて嬉しいよ」
「サンキュー梓」
街中で肩を抱いたら、やっぱり周りがざわっとしている。
嫁ズ7人と、葉子と風花、部活の後輩達、引退した柔道部の時子部長、田町先輩にはマフラー。
もちろん異母姉妹のメイちゃんにも渡す。
すでに、ここまでで20人。
茶薔薇の桜塚ハルネ、山田ツバキの新旧柔道部部長にも世話になっている。
だけど2人だけにプレゼントを渡すと角が立つ。同じ部のカオルの立場も考えたい。あげるなら引退した人達の分まで含めて30本ほどマフラーが必要になる。
勇太との絡みは少なくてもパラ高、茶薔薇の柔道場顧問でプラス2。
これも用意することにした。
これでマフラーだけで52本。
「うわあ、俺はマフラー職人かよ。転生して少しモテてるけど、まだ1年目だぞ。ヤバい」
「どうしたの、ユウ兄ちゃん」
「なんでもない・・」
クリスマスイベントで会う伊集院君、風花の代役ギタリストさんのも用意する。
山口キミカさん達、看護師軍団8人もぜひもの。
これでマフラー合計62本。すごいことだ。
昭和のハーレム野郎、原山良作さんにハーレムの心得を聞いている。それが料理人としてフルタイムで働けなかった理由に繋がる。
嫁16人、子供40人を大事にする彼は、みんなの誕生日に基本2人きりで出掛けていた。
それだけで年間56日になる。
色々なイベントで贈り物をそろえるもの、意外に大変だと言っていた。
クリスマスプレゼントも、1か月くらい前から欲しいものを聞いてあげていたが、今はギブアップ。
妻だけに渡して、孫やひ孫にはお小遣いだという。
子供は中学生まで、2人でお出かけした。その後は本人のリクエスト次第で続行。妻達とは今でも誕生日デートをしている。
孫、ひ孫に関しては、おじいちゃんとして、同じ月生まれで合同で誕生会をするそうだ。
確かに、普通のハーレム野郎が家族を大切にすると、まともに働けない。
アクセサリーの店に来た。
「ユウ兄ちゃん、どんなリングがいいかな」
「シンプルなやつかな。まだ全員が学生だし」
「じゃあ、これかな」
「いいね」
シルバーのリングを選んだ。
別の店に行ってマフラー62本を買った。
この数だとラッピングが間に合わない。家に配送してもらうことにした。
「えーと、用意し忘れている人はいないかな」
その時LIMEがピロンと鳴った。
不知火マイコ『クリスマスは柔道の合宿、ドサンコテレビの仕事が入り、パラレル市には行けません』
勇太も『お会いできなくて残念です』とは返した。
ムードクラッシャー、柔道アイドル不知火の襲来がなくて良かったと思う勇太だった。
女性に優しい勇太だが、そこまでストライクゾーンは広くないのだ。
◆
正午。梓のおかげで、意外に早く買い物が終わった。
勇太はあと2時間でカフェの仕事。梓はオフなので、パラ体大に柔道の練習をしに行ったカオルのところに行く。
「梓、お昼どうする。ファミレス行くか?」
「じゃあ、ご飯食べてから分かれよう」
カフェに行くと、クリスマスが近いからとお客さんにプレゼントをもらった。
「日頃、クッキーもらってるお礼だから」
「そうそう、気兼ねしないでね~」
確かに、全員にお返ししていてはプレゼント選びで何日かかるか分からない。
この世界の付き合いの、線引きみたいなものが難しいと思う勇太だった。
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