48 / 300
48 届けなかった想い
しおりを挟む
◇前世、秘められた純子の話◇
単なる仲良しと思っていた勇太とルナが、海岸線を歩いていた。
手の甲がちょんと触れると、2人は顔を合わせて笑い合った。
その姿にショックを受けて純子はようやく気付いた。
幼馴染みの勇太に恋心を抱いていた。
純子が中2、勇太が中3の春。悲しくはあったが、しかし純子はルナとも仲良くなっていた。
ルナさん、純子ちゃんと呼び合っていた。複雑ながらも2人を祝福しようと思った。
フランス人の血も入り、美しくなっていった純子はモテた。母の友人のツテでモデルのような仕事もして、その世界に興味がわいた。
カッコいい男子とも知り合った。みんな褒めてくれた。だけど勇太が喜んでくれるのが、相変わらず一番嬉しかった。
夏になった。
夏祭りに誘われ、勇太、ルナ、薫、梓と行った。そこには伊集院君もいた。
楽しかった。そして伊集院君と仲良くなった。お兄さんのような人だった。
その後も何度か同じメンバーで会った。勇太とルナが並び、薫の腕を梓がつかんでいた。
自然と純子は伊集院君と並んで歩き、色んな人からペアだと思われた。なんとなく、学校でも会うと話をしていた。
目立つ美男美女。噂になったが付き合うことはなかった。
純子は、伊集院君がルナに好意を持っていることを知っていた。
少しだけ寂しかった。
1学年上の勇太達が同じ地元の高校に進むと知った。同級生にも仲良しは多かったし迷った。だけど夢を追いかけてみようと、他県の叔母の家に住むことに決めた。
純子は多忙になった。
中3の夏、思い出作りに勇太らと昨年のメンバーで夏祭りに行きたいと思った。
勇太が発病し、表向きは股関節を痛めたということで入院していた。退院してから、勇太の家に6人で集まった。
勇太は高1、病気発症から2ヶ月後だ。
純子は何度か勇太の部屋を訪れ、回復が遅いことを心配していた。勇太がいつも笑ってごまかし、本当のことを知らなかった。
時は過ぎた。
自身の高校受験、他県への引っ越し準備が終わり、次の日に家を出る。純子は勇太に一旦の別れを言いに行った。
純子は勇太に聞きたいこともあった。
この時期、ルナが勇太の所に足繁く通っていた。しかし、自分に未来がないと知った勇太が、すでにルナに別れを告げて数ヵ月が経っていた。
少し前にルナと勇太を見た純子には違和感があった。
10年以上も勇太と付き合いがある純子は、何かギクシャクしたものを感じた。
勇太とルナの仲が、うまくいってほしいと思っている。だけど勇太がフリーになるなら・・
話は弾んだが、30分して突然に終わった。
『勇太、ルナさんと仲良くね』
『うん、まあね・・』
『あれ、最近はうまくいってないんだー』
『お前には関係ないだろ!』
心が荒れかけていた勇太は、つい大声を出してしまった。純子は優しい幼馴染みから返ってきた返事にショックを受けた。
『勇太なんか死んじゃえ!』
そう言って純子は帰り、次の日に引っ越した。勇太がすでに高校退学の手続きを取っていることは隠されていた。
悪気はない。もっと垣根がなかった頃、ちょっとケンカしたりすると、悪い言葉をお互いに投げつけていた。
勇太だって、同じくらいひどいことを純子に言ったこともある。
純子が帰ったあと勇太は苦笑いした。
今の自分には悲しい言葉だが、それを言わせた自分が悪いと反省した。
純子は新しい環境が思ったより目まぐるしく、そして充実していた。
勇太にLIMEもしていたし、そこで謝った。勇太も気にするなとメッセージしてくれて、色々と励ましてくれた。
別れ際の言葉も忘れかけていた。
夏休みに入り、やっと帰省した。
偶然に最寄駅で勇太の中学からの友人に会った。
あまり自分のことを知らせない勇太の近況を聞こうとした。
その人は勇太が、なにか難しい病気にかかったらしく、学校を自主退学したと教えてくれた。
急いで家に帰り母親から本当のことを聞いた。
最後に自分が言った言葉がよみがえってきた。
『勇太なんか死んじゃえ!』
勇太は家にいた。部屋は2階から1階に移っていた。自分の部屋の椅子に座っていたが、横には杖が置いてあった。
純子は勇太の顔を見ると涙が溢れてきた。
知らなかったとはいえ、大変な病気に犯された人間に、なんてことを言ったんだと後悔した。
その純子に勇太はエールを贈った。
医療が発展してるしいずれ治る見込みもあると言った。今の趣味はネットで色んなものを見ること。笑いながら言った。
純子の半分素人なモデル業の活動も、逐一把握していてくれた。
それから3年。
寝たきりでも指は動いた勇太とメールでメッセージをやり取りしていた。
『ざっし、みた よかつた』
『ありがとう』
『つぎもきたいしてるそ』
会う回数は少なかったが、きちんと繋がりはあった。
最後の1年は梓が勇太に、純子の活躍を聞かせていたりした。
そして令和6年5月10日の朝。
純子が契約している事務所へ打ち合わせに向かうとき、突然に連絡が来た。
弱りきっていた勇太が夜中に肺炎を起こし、10日早朝に息を引き取った。
急な話だった。
家族以外は花木ルナ、今川薫しか最期を看取ることができなかったと聞いた。
純子は出勤する人が行き交う街の中で涙を流した。
勇太への想いは秘めたままだった。
◇◇◇
その前世純子の、深い愛情に裏付けられた思いを勇太は知らない。
だけど、純子が向けてくれた瞳の暖かさは覚えている。
パラレル純子がルナのことをよろしくと言ったときの表情。建前だけで言っている訳ではないと思えた。
とりあえず会話してみようと思う。
「純子、いや花木さんは、なんでパン屋にいたの?」
「お姉ちゃんも花木だよ。私は純子でいい」
「そうだったね。じゃあ俺も勇太でいいかな」
2人で笑った。
「そうだね、ルナお姉ちゃんの大事な人だから言っとくべきかな。私が結構、遊んでたの聞いてたでしょ」
「まあ、それなりに」
「それが原因で、あんたとルナお姉ちゃんが付き合う前くらいに、断罪みたいのされたの」
「へ?」
「私の悪い噂はいずれ知ると思うけど、お姉ちゃんは悪く思わないで」
「あれ?なんか変な展開に・・」
勇太も寝たきりになる頃から、ネット小説はたくさん読んだ。
異世界転生もので悪役令嬢とか、ピンクブロンドの男爵庶子が出てくるけど、この世界とは無縁と思っていた。
どうやら純子は、ルナの知り合いに『ざまぁ』とまではいかないが、糾弾されたらしい。
単なる仲良しと思っていた勇太とルナが、海岸線を歩いていた。
手の甲がちょんと触れると、2人は顔を合わせて笑い合った。
その姿にショックを受けて純子はようやく気付いた。
幼馴染みの勇太に恋心を抱いていた。
純子が中2、勇太が中3の春。悲しくはあったが、しかし純子はルナとも仲良くなっていた。
ルナさん、純子ちゃんと呼び合っていた。複雑ながらも2人を祝福しようと思った。
フランス人の血も入り、美しくなっていった純子はモテた。母の友人のツテでモデルのような仕事もして、その世界に興味がわいた。
カッコいい男子とも知り合った。みんな褒めてくれた。だけど勇太が喜んでくれるのが、相変わらず一番嬉しかった。
夏になった。
夏祭りに誘われ、勇太、ルナ、薫、梓と行った。そこには伊集院君もいた。
楽しかった。そして伊集院君と仲良くなった。お兄さんのような人だった。
その後も何度か同じメンバーで会った。勇太とルナが並び、薫の腕を梓がつかんでいた。
自然と純子は伊集院君と並んで歩き、色んな人からペアだと思われた。なんとなく、学校でも会うと話をしていた。
目立つ美男美女。噂になったが付き合うことはなかった。
純子は、伊集院君がルナに好意を持っていることを知っていた。
少しだけ寂しかった。
1学年上の勇太達が同じ地元の高校に進むと知った。同級生にも仲良しは多かったし迷った。だけど夢を追いかけてみようと、他県の叔母の家に住むことに決めた。
純子は多忙になった。
中3の夏、思い出作りに勇太らと昨年のメンバーで夏祭りに行きたいと思った。
勇太が発病し、表向きは股関節を痛めたということで入院していた。退院してから、勇太の家に6人で集まった。
勇太は高1、病気発症から2ヶ月後だ。
純子は何度か勇太の部屋を訪れ、回復が遅いことを心配していた。勇太がいつも笑ってごまかし、本当のことを知らなかった。
時は過ぎた。
自身の高校受験、他県への引っ越し準備が終わり、次の日に家を出る。純子は勇太に一旦の別れを言いに行った。
純子は勇太に聞きたいこともあった。
この時期、ルナが勇太の所に足繁く通っていた。しかし、自分に未来がないと知った勇太が、すでにルナに別れを告げて数ヵ月が経っていた。
少し前にルナと勇太を見た純子には違和感があった。
10年以上も勇太と付き合いがある純子は、何かギクシャクしたものを感じた。
勇太とルナの仲が、うまくいってほしいと思っている。だけど勇太がフリーになるなら・・
話は弾んだが、30分して突然に終わった。
『勇太、ルナさんと仲良くね』
『うん、まあね・・』
『あれ、最近はうまくいってないんだー』
『お前には関係ないだろ!』
心が荒れかけていた勇太は、つい大声を出してしまった。純子は優しい幼馴染みから返ってきた返事にショックを受けた。
『勇太なんか死んじゃえ!』
そう言って純子は帰り、次の日に引っ越した。勇太がすでに高校退学の手続きを取っていることは隠されていた。
悪気はない。もっと垣根がなかった頃、ちょっとケンカしたりすると、悪い言葉をお互いに投げつけていた。
勇太だって、同じくらいひどいことを純子に言ったこともある。
純子が帰ったあと勇太は苦笑いした。
今の自分には悲しい言葉だが、それを言わせた自分が悪いと反省した。
純子は新しい環境が思ったより目まぐるしく、そして充実していた。
勇太にLIMEもしていたし、そこで謝った。勇太も気にするなとメッセージしてくれて、色々と励ましてくれた。
別れ際の言葉も忘れかけていた。
夏休みに入り、やっと帰省した。
偶然に最寄駅で勇太の中学からの友人に会った。
あまり自分のことを知らせない勇太の近況を聞こうとした。
その人は勇太が、なにか難しい病気にかかったらしく、学校を自主退学したと教えてくれた。
急いで家に帰り母親から本当のことを聞いた。
最後に自分が言った言葉がよみがえってきた。
『勇太なんか死んじゃえ!』
勇太は家にいた。部屋は2階から1階に移っていた。自分の部屋の椅子に座っていたが、横には杖が置いてあった。
純子は勇太の顔を見ると涙が溢れてきた。
知らなかったとはいえ、大変な病気に犯された人間に、なんてことを言ったんだと後悔した。
その純子に勇太はエールを贈った。
医療が発展してるしいずれ治る見込みもあると言った。今の趣味はネットで色んなものを見ること。笑いながら言った。
純子の半分素人なモデル業の活動も、逐一把握していてくれた。
それから3年。
寝たきりでも指は動いた勇太とメールでメッセージをやり取りしていた。
『ざっし、みた よかつた』
『ありがとう』
『つぎもきたいしてるそ』
会う回数は少なかったが、きちんと繋がりはあった。
最後の1年は梓が勇太に、純子の活躍を聞かせていたりした。
そして令和6年5月10日の朝。
純子が契約している事務所へ打ち合わせに向かうとき、突然に連絡が来た。
弱りきっていた勇太が夜中に肺炎を起こし、10日早朝に息を引き取った。
急な話だった。
家族以外は花木ルナ、今川薫しか最期を看取ることができなかったと聞いた。
純子は出勤する人が行き交う街の中で涙を流した。
勇太への想いは秘めたままだった。
◇◇◇
その前世純子の、深い愛情に裏付けられた思いを勇太は知らない。
だけど、純子が向けてくれた瞳の暖かさは覚えている。
パラレル純子がルナのことをよろしくと言ったときの表情。建前だけで言っている訳ではないと思えた。
とりあえず会話してみようと思う。
「純子、いや花木さんは、なんでパン屋にいたの?」
「お姉ちゃんも花木だよ。私は純子でいい」
「そうだったね。じゃあ俺も勇太でいいかな」
2人で笑った。
「そうだね、ルナお姉ちゃんの大事な人だから言っとくべきかな。私が結構、遊んでたの聞いてたでしょ」
「まあ、それなりに」
「それが原因で、あんたとルナお姉ちゃんが付き合う前くらいに、断罪みたいのされたの」
「へ?」
「私の悪い噂はいずれ知ると思うけど、お姉ちゃんは悪く思わないで」
「あれ?なんか変な展開に・・」
勇太も寝たきりになる頃から、ネット小説はたくさん読んだ。
異世界転生もので悪役令嬢とか、ピンクブロンドの男爵庶子が出てくるけど、この世界とは無縁と思っていた。
どうやら純子は、ルナの知り合いに『ざまぁ』とまではいかないが、糾弾されたらしい。
75
お気に入りに追加
274
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

同級生の女の子を交通事故から庇って異世界転生したけどその子と会えるようです
砂糖流
ファンタジー
俺は楽しみにしていることがあった。
それはある人と話すことだ。
「おはよう、優翔くん」
「おはよう、涼香さん」
「もしかして昨日も夜更かししてたの? 目の下クマができてるよ?」
「昨日ちょっと寝れなくてさ」
「何かあったら私に相談してね?」
「うん、絶対する」
この時間がずっと続けばいいと思った。
だけどそれが続くことはなかった。
ある日、学校の行き道で彼女を見つける。
見ていると横からトラックが走ってくる。
俺はそれを見た瞬間に走り出した。
大切な人を守れるなら後悔などない。
神から貰った『コピー』のスキルでたくさんの人を救う物語。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。

男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる