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23 私は正統派・妹キャラ
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勇太は、勢いに負けて梓と結婚の約束をしてしまった。
今、梓と勇太で作ったハンバーグを葉子と一緒に食べ終え、片付けをした。
気持ちの中では妹、だけどパラレル梓は従妹で法律的にも何の問題もない。
「あれ、何か見落としてないか、俺」
気付いた。ルナにプロポーズしたからといって、返事はもらっていない。だけど梓に泣かれた。そして勢いで入籍を決めた。
ハメられた? パラレル梓が、意外と侮れないと気付いた瞬間だ。
それでも可愛いが。
ルナには急いで電話した。怒られるかと思ったが、やっぱり梓が1番目だったねと、むしろ安心した声が出ていた。
その感覚には付いていけない。
「おやすみ、ユウ兄ちゃん」。ぶちゅっ~~ちゅぱんっ。
梓とは、入籍まではキスとハグまでと決まった。さっそく、おやすみのチューだ。
というか、2時間で8回もしている。
学校では、勇太は侮られた底辺男子の生活が続くと思っている。
梓に自分と学校では過度の接触は避けようと言うと、意外なほど素直に聞き入れた。
梓は学校の外で親睦を深めたいと強調した。
勇太が梓といちゃつくと、1年の教室がざわつくから、来るのは避けた方がいいと言った。
勇太は手を握って気遣ってくれる、梓に感謝した。
◆
2階の自室に戻った梓は、満面の笑顔である。
以下、梓。
ユウ兄ちゃんのタンクトップを着せた熊のぬいぐるみは、すごくいい匂いがする。
「ユウ兄ちゃん、私が幸せにしてあげる」
モテるユウ兄ちゃんの、最初の妻になることが決定した。
今日が5月16日。16歳の誕生日まで待ってくれって、私の誕生日って7月31日だよ。
なんだ、その気でいてくれたんだ。
誕生日まで2ヶ月半なら、余裕で待てる。
私はパジャマの中に手を入れて、オナっている。興奮が止まらない。
「ルナさんは運命の人っぽいから、色々と学ぼう。けど邪魔者は少しでも排除したいね。カリンなんて論外」
私も、この男女比1対12の世界で、ユウ兄ちゃんをゲットしようとする女子。
見た目は弱々しくても、中身は肉食アマゾネスなのだよ。
ターゲットのユウ兄ちゃんは以前とは違い、一気にグレードが上がってしまった。
リーフカフェに現れてからの、わずか1週間。
はっきり言って、原礼留市内の男子では、ユウ兄ちゃんと同じクラスにいる伊集院光輝君の次に人気がある。
そしてその人気は上昇中だ。
顔は普通でも問題ない。着こなしのエロさ、フェロモン、優しさ、行動力。ちょっとおかしいレベルだ。
なのに、自己評価が低い。
申し訳ないが、なぜモブ顔のルナさんをユウ兄ちゃんが大好きなのか分からなかった。
流れるネット動画を見ても理解できない。
だけど、何種類かの動画を見てたらヒントが浮かんだ。
ユウ兄ちゃんが好きなのは、自分を偽らず何がしたいか言ってくれる人。顔は関係ないんだ。
肝心なことがつかめた。
私に追い風が吹いてる。
2年生のユウ兄ちゃんと同じクラスの奴らが怖かったけど、奴らは臼鳥麗子さんに玉砕したユウ兄ちゃんをシカトし続けた。
ユウ兄ちゃんは、もうそいつらと関わる気がない。
ユウ兄ちゃんが欲しい私からしたら、いい傾向だ。
怖いのは伊集院君より先にユウ兄ちゃんの魅力を知った、私と同じ1年生。
ユウ兄ちゃんのこと聞いてきた同級生が、月曜から今日までの4日間で42人。
こいつらは敵だ。
何て言えば、差し障りなくユウ兄ちゃんとの接触を失敗させられるか考えた。
ヒントはカリン、リーフカフェに現れた中学生メイがくれた。
カリンは、恋のフラグを立てた。ツンデレ気味だったけど、言葉もしっかり交わしていた。
なのに、ユウ兄ちゃんはカリンと接触しない。
逆に、リーフカフェで泣いたメイちゃんというお客さんを、ものすごく気にかけてる。
メイちゃんは中学生で、電車に乗ってユウ兄ちゃんに会いに来た。なのに、緊張で言葉が変になった。
「勇太さんに会ってみたくて・・」
そこで泣き出した。考えを、きちんと紡げずダメだと思った。なのに、ユウ兄ちゃんは優しくなった。
「わざわざ来てくれたんだ」。そう言って、彼女の手を握った。
仕事を中断して、店の隅に行って、彼女にゆっくりと喋らせてあげた。
彼女は「ありがとう」「嬉しい」「来て良かった」「また来たい」。バラバラだけど、一生懸命に言葉にした。
彼女は、同じ女性として残念に思えた。だけど、ユウ兄ちゃんの反応は違った。
満面の笑顔で「また会いたいから来てね」と嬉しそうだった。
やっと見えてきた。ルナさんと中学生メイちゃんを照らし合わせて、共通点が見えた。
語調、違う。言い方、違う。年齢、違う。
ユウ兄ちゃんの中でカリンがダメで、ルナさんなら良かったもの。
看護師軍団、ルナさんとユウ兄ちゃんの会話を見直して、とうとう分かった。必要なのは真っ直ぐな言葉。
私は覚悟を決めて、ユウ兄ちゃんに訴えた。
感情が剥き出しになって、スマートさの欠片もなかった。けれど、ストレートな気持ちだから、ユウ兄ちゃんは受け入れてくれた。
キス8回、ハグ6回。
それをオカズにオナること、すでに3回。
大事なことを気付かせてくれたルナさんには感謝してる。彼女は人間性が良さそうだし、仲良くしたい。
だから・・ユウ兄ちゃんと先にセック●する権利を譲ってもいい。
私はそろそろ、女遊びを卒業しよう。19人もぱっくんしたし、これからはユウ兄ちゃんとルナさんとしか、シない。
カリンにだってユウ兄ちゃんの落とし方は教えない。当たり前でしょ。
私が入籍するなんて絶対に明かさない。
カリンはもちろん、同級生の前では泣き真似を続けてる。
『ユウ兄ちゃん、ルナさんにしか目がいかなくて、家では冷たいの』
カリンやクラスメイトは大切だけど、ユウ兄ちゃんとサセない。
美少女、腹黒、ドスケベ。3拍子そろった正統派の妹枠は、私のみで十分。
さて明日から、ユウ兄ちゃんはツンデレが大好きって嘘を学校で流さなきゃ。
今、梓と勇太で作ったハンバーグを葉子と一緒に食べ終え、片付けをした。
気持ちの中では妹、だけどパラレル梓は従妹で法律的にも何の問題もない。
「あれ、何か見落としてないか、俺」
気付いた。ルナにプロポーズしたからといって、返事はもらっていない。だけど梓に泣かれた。そして勢いで入籍を決めた。
ハメられた? パラレル梓が、意外と侮れないと気付いた瞬間だ。
それでも可愛いが。
ルナには急いで電話した。怒られるかと思ったが、やっぱり梓が1番目だったねと、むしろ安心した声が出ていた。
その感覚には付いていけない。
「おやすみ、ユウ兄ちゃん」。ぶちゅっ~~ちゅぱんっ。
梓とは、入籍まではキスとハグまでと決まった。さっそく、おやすみのチューだ。
というか、2時間で8回もしている。
学校では、勇太は侮られた底辺男子の生活が続くと思っている。
梓に自分と学校では過度の接触は避けようと言うと、意外なほど素直に聞き入れた。
梓は学校の外で親睦を深めたいと強調した。
勇太が梓といちゃつくと、1年の教室がざわつくから、来るのは避けた方がいいと言った。
勇太は手を握って気遣ってくれる、梓に感謝した。
◆
2階の自室に戻った梓は、満面の笑顔である。
以下、梓。
ユウ兄ちゃんのタンクトップを着せた熊のぬいぐるみは、すごくいい匂いがする。
「ユウ兄ちゃん、私が幸せにしてあげる」
モテるユウ兄ちゃんの、最初の妻になることが決定した。
今日が5月16日。16歳の誕生日まで待ってくれって、私の誕生日って7月31日だよ。
なんだ、その気でいてくれたんだ。
誕生日まで2ヶ月半なら、余裕で待てる。
私はパジャマの中に手を入れて、オナっている。興奮が止まらない。
「ルナさんは運命の人っぽいから、色々と学ぼう。けど邪魔者は少しでも排除したいね。カリンなんて論外」
私も、この男女比1対12の世界で、ユウ兄ちゃんをゲットしようとする女子。
見た目は弱々しくても、中身は肉食アマゾネスなのだよ。
ターゲットのユウ兄ちゃんは以前とは違い、一気にグレードが上がってしまった。
リーフカフェに現れてからの、わずか1週間。
はっきり言って、原礼留市内の男子では、ユウ兄ちゃんと同じクラスにいる伊集院光輝君の次に人気がある。
そしてその人気は上昇中だ。
顔は普通でも問題ない。着こなしのエロさ、フェロモン、優しさ、行動力。ちょっとおかしいレベルだ。
なのに、自己評価が低い。
申し訳ないが、なぜモブ顔のルナさんをユウ兄ちゃんが大好きなのか分からなかった。
流れるネット動画を見ても理解できない。
だけど、何種類かの動画を見てたらヒントが浮かんだ。
ユウ兄ちゃんが好きなのは、自分を偽らず何がしたいか言ってくれる人。顔は関係ないんだ。
肝心なことがつかめた。
私に追い風が吹いてる。
2年生のユウ兄ちゃんと同じクラスの奴らが怖かったけど、奴らは臼鳥麗子さんに玉砕したユウ兄ちゃんをシカトし続けた。
ユウ兄ちゃんは、もうそいつらと関わる気がない。
ユウ兄ちゃんが欲しい私からしたら、いい傾向だ。
怖いのは伊集院君より先にユウ兄ちゃんの魅力を知った、私と同じ1年生。
ユウ兄ちゃんのこと聞いてきた同級生が、月曜から今日までの4日間で42人。
こいつらは敵だ。
何て言えば、差し障りなくユウ兄ちゃんとの接触を失敗させられるか考えた。
ヒントはカリン、リーフカフェに現れた中学生メイがくれた。
カリンは、恋のフラグを立てた。ツンデレ気味だったけど、言葉もしっかり交わしていた。
なのに、ユウ兄ちゃんはカリンと接触しない。
逆に、リーフカフェで泣いたメイちゃんというお客さんを、ものすごく気にかけてる。
メイちゃんは中学生で、電車に乗ってユウ兄ちゃんに会いに来た。なのに、緊張で言葉が変になった。
「勇太さんに会ってみたくて・・」
そこで泣き出した。考えを、きちんと紡げずダメだと思った。なのに、ユウ兄ちゃんは優しくなった。
「わざわざ来てくれたんだ」。そう言って、彼女の手を握った。
仕事を中断して、店の隅に行って、彼女にゆっくりと喋らせてあげた。
彼女は「ありがとう」「嬉しい」「来て良かった」「また来たい」。バラバラだけど、一生懸命に言葉にした。
彼女は、同じ女性として残念に思えた。だけど、ユウ兄ちゃんの反応は違った。
満面の笑顔で「また会いたいから来てね」と嬉しそうだった。
やっと見えてきた。ルナさんと中学生メイちゃんを照らし合わせて、共通点が見えた。
語調、違う。言い方、違う。年齢、違う。
ユウ兄ちゃんの中でカリンがダメで、ルナさんなら良かったもの。
看護師軍団、ルナさんとユウ兄ちゃんの会話を見直して、とうとう分かった。必要なのは真っ直ぐな言葉。
私は覚悟を決めて、ユウ兄ちゃんに訴えた。
感情が剥き出しになって、スマートさの欠片もなかった。けれど、ストレートな気持ちだから、ユウ兄ちゃんは受け入れてくれた。
キス8回、ハグ6回。
それをオカズにオナること、すでに3回。
大事なことを気付かせてくれたルナさんには感謝してる。彼女は人間性が良さそうだし、仲良くしたい。
だから・・ユウ兄ちゃんと先にセック●する権利を譲ってもいい。
私はそろそろ、女遊びを卒業しよう。19人もぱっくんしたし、これからはユウ兄ちゃんとルナさんとしか、シない。
カリンにだってユウ兄ちゃんの落とし方は教えない。当たり前でしょ。
私が入籍するなんて絶対に明かさない。
カリンはもちろん、同級生の前では泣き真似を続けてる。
『ユウ兄ちゃん、ルナさんにしか目がいかなくて、家では冷たいの』
カリンやクラスメイトは大切だけど、ユウ兄ちゃんとサセない。
美少女、腹黒、ドスケベ。3拍子そろった正統派の妹枠は、私のみで十分。
さて明日から、ユウ兄ちゃんはツンデレが大好きって嘘を学校で流さなきゃ。
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