9 / 188
9 泥沼のような戦い
しおりを挟む
カルナや冒険者を倒して、恐らくレベルが上がっている。
最低を脱しCランクの基準になるベル30とか期待してる。
だけどここは、一階でレベル50以上の魔物が出るダンジョン。
今、落とされた10階から8階まで上がってきた。
見事に、私の通常攻撃でダメージが入る魔物なんかいない。
敵を倒す手段は「超回復、等価交換」コンボのみ。
魔物に噛みつかれては、そいつの肉を奪ってダメージを治す。
その繰り返し。
私は勘がいいのか、上層に上がる階段は早い段階で当たりがついた。
だけど魔物に見つかると、一回の戦いに時間がかかる。
スタート地点近く、大蛇に絞められたとき、1回の戦いで2日以上かかった。
だから、大した距離を移動してない。
なのに、2階層を上がるのに半月!
「死ににくいけど、この戦い方ではダンジョン脱出までに何ヵ月もかかってしまうな」
カルナと戦って2日後。
まだ8階層の戦った地点から進めていない。
いや、後退してる。
このフィールドはオーク種エリア。
「超回復、等価交換」コンボでサクサク進みたい。
なのにオークはスケベ魔物。目的は、私を無傷で捕まえて巣に連れ帰ってヤること。
攻撃でなく、拘束してくる。
私が上への階段があると当たりを付けている荒野とは逆方向、森の中に連れていかれる。
初めてではない。だけど、魔物相手は勘弁してくれでしょ。
暴れる↓高レベルオークに殴られる↓超回復↓等価交換発動↓肉を少し奪う。
この変則コンボを延々と繰り返し、オークの肉を削っていってる。
そして今、オークに足首をつかまれている。
オークの●ンコが危ないとこまで迫っている。ヤバい。
パンツや服?何も着けてない。
最初にミスリルのタンクトップとふんどしを着けたが、1匹目のオークによれよれにされた。
地上に絶対に出る。
そのつもりだから、きたる日に備えて収納している。
舌を噛みまくって重症を負い『超回復』。
そして、左手でオークのチン●を握って必殺。
等価交換発動。
オークのチ●コの先っぽ。要するに接触部分を破壊。
オークを不能にしてやったぜ。
だけど、怒って噛みついてきたオークに喉をえぐられる。
奴の目に手を当て「超回復・等価交換」。
さらに怒った豚パンチで鼻と口を潰され、また必殺コンボ。
◆
倒した。
このオークに見つかってから2時間たってる。
「ぺっ。貞操は守ったけど、つらい。これなら首をガブリしてくれる魔物の方がいいよう!」
4戦目に、ふた回りでかいオークも倒した。全8体。みんな、カルナから奪った収納指輪にしまった。
地上に出たら冒険者ギルドに売りたい。高レベルだから高値がつくはず。
「けど、傷はないけど、所々がへこんだ変死体ばっかだよ。売るときにする説明を考えないと、倒し方を探られるな」
◆
「・・あっ」
それでも何とかなるさと思ってたら・・。
今はまだ、避けたいものを発見した。
テントがあり、冒険者がいる。
岩場を背にして、夜営の準備をする4人。
避けたいもの、それは人間だ。
カルナ達と戦ってから、少し考える時間はあった。
ジュリア達に復讐するが、今の戦い方では途中で殺される。
考えてみると「超再生、等価交換」が利かない相手も多い。そう気づいた。
その最たるものが人間。
カルナは死んだふりで倒せただけ。私のスキルは攻略しやすい。
その場を去ろうと思ったとき、声がかかった。
「あれ?ユリナじゃないか?」
「あっ、あの人・・」
復讐相手のジュリアと同様に、貧乏な私達を助けてくれた冒険者がいた。
名前はソフィーだ。
最低を脱しCランクの基準になるベル30とか期待してる。
だけどここは、一階でレベル50以上の魔物が出るダンジョン。
今、落とされた10階から8階まで上がってきた。
見事に、私の通常攻撃でダメージが入る魔物なんかいない。
敵を倒す手段は「超回復、等価交換」コンボのみ。
魔物に噛みつかれては、そいつの肉を奪ってダメージを治す。
その繰り返し。
私は勘がいいのか、上層に上がる階段は早い段階で当たりがついた。
だけど魔物に見つかると、一回の戦いに時間がかかる。
スタート地点近く、大蛇に絞められたとき、1回の戦いで2日以上かかった。
だから、大した距離を移動してない。
なのに、2階層を上がるのに半月!
「死ににくいけど、この戦い方ではダンジョン脱出までに何ヵ月もかかってしまうな」
カルナと戦って2日後。
まだ8階層の戦った地点から進めていない。
いや、後退してる。
このフィールドはオーク種エリア。
「超回復、等価交換」コンボでサクサク進みたい。
なのにオークはスケベ魔物。目的は、私を無傷で捕まえて巣に連れ帰ってヤること。
攻撃でなく、拘束してくる。
私が上への階段があると当たりを付けている荒野とは逆方向、森の中に連れていかれる。
初めてではない。だけど、魔物相手は勘弁してくれでしょ。
暴れる↓高レベルオークに殴られる↓超回復↓等価交換発動↓肉を少し奪う。
この変則コンボを延々と繰り返し、オークの肉を削っていってる。
そして今、オークに足首をつかまれている。
オークの●ンコが危ないとこまで迫っている。ヤバい。
パンツや服?何も着けてない。
最初にミスリルのタンクトップとふんどしを着けたが、1匹目のオークによれよれにされた。
地上に絶対に出る。
そのつもりだから、きたる日に備えて収納している。
舌を噛みまくって重症を負い『超回復』。
そして、左手でオークのチン●を握って必殺。
等価交換発動。
オークのチ●コの先っぽ。要するに接触部分を破壊。
オークを不能にしてやったぜ。
だけど、怒って噛みついてきたオークに喉をえぐられる。
奴の目に手を当て「超回復・等価交換」。
さらに怒った豚パンチで鼻と口を潰され、また必殺コンボ。
◆
倒した。
このオークに見つかってから2時間たってる。
「ぺっ。貞操は守ったけど、つらい。これなら首をガブリしてくれる魔物の方がいいよう!」
4戦目に、ふた回りでかいオークも倒した。全8体。みんな、カルナから奪った収納指輪にしまった。
地上に出たら冒険者ギルドに売りたい。高レベルだから高値がつくはず。
「けど、傷はないけど、所々がへこんだ変死体ばっかだよ。売るときにする説明を考えないと、倒し方を探られるな」
◆
「・・あっ」
それでも何とかなるさと思ってたら・・。
今はまだ、避けたいものを発見した。
テントがあり、冒険者がいる。
岩場を背にして、夜営の準備をする4人。
避けたいもの、それは人間だ。
カルナ達と戦ってから、少し考える時間はあった。
ジュリア達に復讐するが、今の戦い方では途中で殺される。
考えてみると「超再生、等価交換」が利かない相手も多い。そう気づいた。
その最たるものが人間。
カルナは死んだふりで倒せただけ。私のスキルは攻略しやすい。
その場を去ろうと思ったとき、声がかかった。
「あれ?ユリナじゃないか?」
「あっ、あの人・・」
復讐相手のジュリアと同様に、貧乏な私達を助けてくれた冒険者がいた。
名前はソフィーだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
164
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる