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72.ラウェルナが盗んだもの
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3人はドルチェのティラミスを食べ終わる時にはワインを何本もあけ、何回も乾杯をし、いい気分になっていた。
「ねえ、精神体でお酒飲んでも酔っ払うんだねー」
「頭が錯覚しているんだろう。だが、本物と同じようにフワフワするぞ」
「酔っ払ってなくても、気持ちよくって楽しいねー。うふふー。あ、思い出した。オッキーは私になんかしてほしいことは無い? お詫びしなきゃって思ってたから」
「ここに一緒に来てほしかった。それが願いだった」
「それって、私にはご褒美じゃない! あ、葉月。結局あなたに一番迷惑がかかってるから、なんか望みはある? 」
「えー。んーっと、通信の手鏡が小さいから、大きくしたい」
「そうか。同期すれば増やせるので固定した卓上の鏡位なら可能だな。この頃、弥生などが頻繁に参拝してくれているので、神気に余裕がでてきたのだ。手鏡は移動時に利用すればよい」
「なんか、家の固定電話と携帯電話みたいだね。あ、願いがかなっちゃった」
「葉月の悩みと言えば恋愛だろう? 」
息長足姫が当然の様に言う。この話題は、ラウェルナの興味を強く引いた様だ。グイグイと葉月に椅子ごと近寄り迫ってくる。
「えー? 葉月は恋多き女なの? 不倫? 略奪愛? 」
「基本ラウェルナは奪うのが好きなのかな? 」
「違うのよ! お話しとして好きなの! 結構みてるのよ。韓国ドラマとか中国ドラマとか。ドロドロだけどテンプレみたいなのが好きなのだと思うわ。なんか、来た来た来たーとか、だよねーとか、言いながらみてるの」
「そうなのか? 妾は見たことが無いのだ。面白いのか? 」
「今度、家にお泊りで来たらいいわ。私のコレクションが沢山あるの。一緒に楽しみましょう。あ、それで、葉月の恋のお話を聞きたいわ」
姫はさらりとお泊りに誘われた事が嬉しいのか、口元を緩ませている。
「えー。今は落ち着いてるよ。ナ・シングワンチャーの魔法兵士のメーオと結婚を前提にお付き合いすることになった……のかな? 」
「何で、妾に問いかけるのだ? 返事はしていないのか? タオの事はどうするのだ? 愛人にするのか? 」
「そんな訳ないよ。タオは家族なの。その、本当は男性として好きだけど、好きになっちゃダメな人なの。だから、諦めて次の恋に行こうと頑張ってるんだよ」
葉月は酔いも手伝い、三人だけの空間の為、つい本音を吐いてしまった。
「いやーん。そのタオさんは既婚者なの? 」
「タオは独身だ。運命の番だった妊娠中の恋人を亡くして二十年近く恋人もいない。葉月が心配なのでティーノーンの神殿で調べてもらったが、番解消になっていた。元恋人への罪悪感で葉月を愛することは無いと言いながら、この頃はすぐ抱き着いてくるのだ。葉月も葉月だ。警戒心も持たずに、ベタベタとするものではない。メーオとの関係を続けるなら、もっと離れるのだ」
「そ、そんなにだった? 姫、心配してくれてたんだ」
「昼間は何とか見れるが、夜、二人で酒を飲むとダメだな。つまみを作るときはタオが後ろに張り付き、それを当然の様に葉月は受け入れているし、飲んでいる時はほぼタオの膝に乗る勢いではないか。しなだれかかったり、胸に顔を押し付けたり、タオは葉月の髪を指に絡めたり、頭を撫でたり、頭に接吻したり、二人しかいないのに顔が着くほど近くで話すし、手を握ったり絡めたり、見つめ合ったり。なぜ、それ以上の関係にならないのか不思議に思えるほど、戯れているではないか」
「ギャー! 姫! 勝手に見ないでよ! そんなの私も知らない! 」
「お互い無意識にやってそうだから、たちが悪い。諦めきれなかったら、タオへの恋心をラウェルナに奪ってもらったらどうだ? 」
「ラウェルナって恋心みたいなのも、その、盗めるの? なーんて、冗談だよ! 」
「できるのよ」
「ん? 何が? 」
「感情を盗むことができるの。私。地球では、自分の利益になるような、感情の切り取りは禁止になっているけどね」
「どんな感情も盗めるの?」
「ええ。できるわ。葉月は誰のどんな感情を切り取って欲しいの?」
葉月は混乱していた。タオへの恋心を盗んでほしいのか。いや、この気持ちは大切にしたい。ならば、メーオのハヅキへの恋心を盗んでほしいのか。だが、メーオはありのままで居たいと願っていた。どうすればいいのか。
「ラウェルナ。罪悪感も切りとれるの? とったら性格が変わるの? 」
「感情が盗まれる時、本人は気付かないわ。一瞬よ。そして、罪悪感が無くなったからって本人が自覚しないと何も気付かないままね。それに、今までの感情を切り取っても、その後の感情なんてコントロールはできないわ」
「じゃあ、私とタオのマレさんんと赤ちゃんに対する罪悪感を切り取って。お願い。罪悪感が無くなったからって、すぐには何も変わらないって事よね。その間にメーオと話しあってみるね。私も、自分の気持ちに正直になってみるから」
「わかったわ。やっておくわね」
「ラウェルナ、お願いね。さあ、エスプレッソを飲んで今日はお開きにしようかな」
「今日も最高だったぞ。葉月。次回からは精神体でのお茶はラウェルナも参加だ。ラウェルナ、いいか? 」
「うん。私も楽しかった。オッキー、葉月、これからもよろしくね」
精神体でのディナーは楽しく終了した。
※ ※ ※
揺れている! 地震か? と葉月は飛び起きた。ティーノーンに転移してから初めてだ。急いでホテルに行き、異常が無いか確認しなければ。部屋から顔を出したカインにキックとノーイを預け、この後シリとドウも連れ、揺れが落ち着いたら建物から離れるように指示する。
急いでホテルに行くが、時々揺れるくらいだ。震度一~二位に感じた。あるいは、近所にマンションが建つときの基礎工事の様に揺れていると感じる。ホテルは夜勤の従業員にまかせ、音のする方に確認に行ってみる。
従業員住宅の裏手の山は雑木林が手前にある。そこがどうも音の出どころの様だ。葉月は雑木林に向かって走った。
こんな里近くまで魔獣が下りてきたのだろうか? いや、これは、戦闘の音だ! 攻撃音がとぎれることがない。互いに引くことなく、攻撃を続ける音。土埃がまっている。
土埃の中にいたのは、タオだった。いや、タオに似た、誰かだ。今、土埃の中で立ち上がったタオらしき誰かはポームメーレニアンを凌駕圧巻の筋肉量だ。二回り以上大きく感じる。タオは戦闘の相手を苛ただし気に見遣り、半歩足を引き、力を溜める。重心を落とし、タオが地を蹴った。と同時に空中から放たれた閃光が走る。ドゴォッ! と言う音と共にタオの身体は吹き飛ばされ地面にたたきつけられて大きく土埃を巻き上げた。発生した衝撃波で葉月はよろめいた位だ。
空中にはメーオがいた。メーオも浮遊魔法が使えたのか! メーオは白い顔を更に白くさせ、怒っている様だ。薄い唇が何故か笑っている様にも見える。葉月の中に残酷なメーオが思い出された。メーオの右手に光が集まってきている。美しいティーノーンの古代語で紡がれる詠唱が聞こえる。
「ねえ、精神体でお酒飲んでも酔っ払うんだねー」
「頭が錯覚しているんだろう。だが、本物と同じようにフワフワするぞ」
「酔っ払ってなくても、気持ちよくって楽しいねー。うふふー。あ、思い出した。オッキーは私になんかしてほしいことは無い? お詫びしなきゃって思ってたから」
「ここに一緒に来てほしかった。それが願いだった」
「それって、私にはご褒美じゃない! あ、葉月。結局あなたに一番迷惑がかかってるから、なんか望みはある? 」
「えー。んーっと、通信の手鏡が小さいから、大きくしたい」
「そうか。同期すれば増やせるので固定した卓上の鏡位なら可能だな。この頃、弥生などが頻繁に参拝してくれているので、神気に余裕がでてきたのだ。手鏡は移動時に利用すればよい」
「なんか、家の固定電話と携帯電話みたいだね。あ、願いがかなっちゃった」
「葉月の悩みと言えば恋愛だろう? 」
息長足姫が当然の様に言う。この話題は、ラウェルナの興味を強く引いた様だ。グイグイと葉月に椅子ごと近寄り迫ってくる。
「えー? 葉月は恋多き女なの? 不倫? 略奪愛? 」
「基本ラウェルナは奪うのが好きなのかな? 」
「違うのよ! お話しとして好きなの! 結構みてるのよ。韓国ドラマとか中国ドラマとか。ドロドロだけどテンプレみたいなのが好きなのだと思うわ。なんか、来た来た来たーとか、だよねーとか、言いながらみてるの」
「そうなのか? 妾は見たことが無いのだ。面白いのか? 」
「今度、家にお泊りで来たらいいわ。私のコレクションが沢山あるの。一緒に楽しみましょう。あ、それで、葉月の恋のお話を聞きたいわ」
姫はさらりとお泊りに誘われた事が嬉しいのか、口元を緩ませている。
「えー。今は落ち着いてるよ。ナ・シングワンチャーの魔法兵士のメーオと結婚を前提にお付き合いすることになった……のかな? 」
「何で、妾に問いかけるのだ? 返事はしていないのか? タオの事はどうするのだ? 愛人にするのか? 」
「そんな訳ないよ。タオは家族なの。その、本当は男性として好きだけど、好きになっちゃダメな人なの。だから、諦めて次の恋に行こうと頑張ってるんだよ」
葉月は酔いも手伝い、三人だけの空間の為、つい本音を吐いてしまった。
「いやーん。そのタオさんは既婚者なの? 」
「タオは独身だ。運命の番だった妊娠中の恋人を亡くして二十年近く恋人もいない。葉月が心配なのでティーノーンの神殿で調べてもらったが、番解消になっていた。元恋人への罪悪感で葉月を愛することは無いと言いながら、この頃はすぐ抱き着いてくるのだ。葉月も葉月だ。警戒心も持たずに、ベタベタとするものではない。メーオとの関係を続けるなら、もっと離れるのだ」
「そ、そんなにだった? 姫、心配してくれてたんだ」
「昼間は何とか見れるが、夜、二人で酒を飲むとダメだな。つまみを作るときはタオが後ろに張り付き、それを当然の様に葉月は受け入れているし、飲んでいる時はほぼタオの膝に乗る勢いではないか。しなだれかかったり、胸に顔を押し付けたり、タオは葉月の髪を指に絡めたり、頭を撫でたり、頭に接吻したり、二人しかいないのに顔が着くほど近くで話すし、手を握ったり絡めたり、見つめ合ったり。なぜ、それ以上の関係にならないのか不思議に思えるほど、戯れているではないか」
「ギャー! 姫! 勝手に見ないでよ! そんなの私も知らない! 」
「お互い無意識にやってそうだから、たちが悪い。諦めきれなかったら、タオへの恋心をラウェルナに奪ってもらったらどうだ? 」
「ラウェルナって恋心みたいなのも、その、盗めるの? なーんて、冗談だよ! 」
「できるのよ」
「ん? 何が? 」
「感情を盗むことができるの。私。地球では、自分の利益になるような、感情の切り取りは禁止になっているけどね」
「どんな感情も盗めるの?」
「ええ。できるわ。葉月は誰のどんな感情を切り取って欲しいの?」
葉月は混乱していた。タオへの恋心を盗んでほしいのか。いや、この気持ちは大切にしたい。ならば、メーオのハヅキへの恋心を盗んでほしいのか。だが、メーオはありのままで居たいと願っていた。どうすればいいのか。
「ラウェルナ。罪悪感も切りとれるの? とったら性格が変わるの? 」
「感情が盗まれる時、本人は気付かないわ。一瞬よ。そして、罪悪感が無くなったからって本人が自覚しないと何も気付かないままね。それに、今までの感情を切り取っても、その後の感情なんてコントロールはできないわ」
「じゃあ、私とタオのマレさんんと赤ちゃんに対する罪悪感を切り取って。お願い。罪悪感が無くなったからって、すぐには何も変わらないって事よね。その間にメーオと話しあってみるね。私も、自分の気持ちに正直になってみるから」
「わかったわ。やっておくわね」
「ラウェルナ、お願いね。さあ、エスプレッソを飲んで今日はお開きにしようかな」
「今日も最高だったぞ。葉月。次回からは精神体でのお茶はラウェルナも参加だ。ラウェルナ、いいか? 」
「うん。私も楽しかった。オッキー、葉月、これからもよろしくね」
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揺れている! 地震か? と葉月は飛び起きた。ティーノーンに転移してから初めてだ。急いでホテルに行き、異常が無いか確認しなければ。部屋から顔を出したカインにキックとノーイを預け、この後シリとドウも連れ、揺れが落ち着いたら建物から離れるように指示する。
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従業員住宅の裏手の山は雑木林が手前にある。そこがどうも音の出どころの様だ。葉月は雑木林に向かって走った。
こんな里近くまで魔獣が下りてきたのだろうか? いや、これは、戦闘の音だ! 攻撃音がとぎれることがない。互いに引くことなく、攻撃を続ける音。土埃がまっている。
土埃の中にいたのは、タオだった。いや、タオに似た、誰かだ。今、土埃の中で立ち上がったタオらしき誰かはポームメーレニアンを凌駕圧巻の筋肉量だ。二回り以上大きく感じる。タオは戦闘の相手を苛ただし気に見遣り、半歩足を引き、力を溜める。重心を落とし、タオが地を蹴った。と同時に空中から放たれた閃光が走る。ドゴォッ! と言う音と共にタオの身体は吹き飛ばされ地面にたたきつけられて大きく土埃を巻き上げた。発生した衝撃波で葉月はよろめいた位だ。
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