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43.三つ巴
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メーオに「タオの店」まで送ってもらう。エントランスの階段に、誰か大きい人影が見える。その人物にいち早く気付いたのはメーオだった。
「ポームメーレニアン。何の用でここにいるのだ」
「メーオ様こそ。貴方はハヅキにひどい仕打ちをしておきながら、よく近付けますね。ハヅキを脅迫したりしていないか、心配ですよ。私は、明日、非番なのでハヅキをデートに誘いに来たところです」
「そうか、ハヅキは僕とお家デートで散々体を動かしてね。明日、歩いたりできるか心配だなー。初めは、震えてたけど、最後はとっても積極的になってくれてとっても嬉しかったよ」
「メーオ。変な誤解されるような事言わないで。ポメ様、今日はメーオの汚いお家を徹底的に掃除しただけだからね」
ポームメーレニアンはそれでも深刻そうな顔で、メーオに詰め寄っている。
「いつの間に、お互い敬称なしで呼び合う仲になったんですか。お家デートなんて、うらやましいじゃないですか」
「まあ、僕の美貌に落ちない女性はいないからね。年配のハヅキにも有効だったんじゃない。君には若さでは負けるけど、地位や財力は僕の方が上だからねー」
「メーオ、嘘言わないで。貴方のお顔、全然、好みの顔じゃないし」
「そうでしょう。そうでしょう。私はシリから、ちゃんと聞いているんだ。『ポメ様が私の王子様だ』って宣言したって!」
ポームメーレニアンは顔を赤くしながら、拳を握りしめてメーオに得意げに語る。
「ハヅキは、お金持ちで、マッチョで、優しくて、背が高くて、ハヅキを軽々と抱っこできる人が理想なんだ! 」
「え、それなら僕だってクリアしてるでしょ? それに、お金持ちは君の親で、君自身は僕の給金に比べるとね」
「グッ……。ビミョーな所もあるじゃないですか」
「若造が! 全ては魔法で解決できるのだよ。さあ、ハヅキ。遅くなると店主が心配する。ドアまで送ろう 」
「メーオ。さっきから気になっていたけど、メーオって何歳なの? 魔法使いだからもうお爺さんなの? もしかして五百歳とか? 」
「お爺さんなんて言わないで。成熟した大人の男と言ってほしいね。まあ、魔法使いが長寿なのは本当だよ。僕はねー、今年四十三歳になるんだ。兵士では最年長なんだよ。魔法使いは長寿だから、大体六十五歳位が平均寿命かな」
まさかの同い年! その美貌や肌の美しさに魔女っぽさを感じたのはそのせいか。店からタオが顔を出す。メーオとポームメーレニアンを見て、一瞬眉をひそめ、ハヅキに促す。
「何、店先で色々言ってるのじゃ? 中に入って、お茶でも飲んでもらったらどうじゃ」
※ ※ ※
「いやー、ハヅキのおかげで今日は楽しい一日だったよ。詳しくは言えないんだけどね、いやー凄かったね」
明らかにポームメーレニアンにマウントを取りに行っているメーオの底意地の悪さを感じながら、ハーブティーをカップに注いで置く。
「メーオって、性格悪いですね? そんなんじゃ、部隊でやっていけてるんですか? 」
「ん-? 別に気にしない 」
魔法使いが長生きなの、わかった。アレだ。憎まれっ子世に憚るってやつだ。本人にはストレスが無いんだろうなーと思い、少し羨ましくもあった。帰宅していたシリも双子を連れて挨拶に来る。
「魔法兵士様、ポメ様。いらっしゃいませ。シリです。この子がキック、この子はノーイです。よろしくお願いします」
まだ、ポメ様の実家に働きに出て1ケ月くらいなのに、とても上手に挨拶ができている。ハヅキは感動していたと同時に心配もしていた。
「シリはポメ様に良くしていただけて、感謝しています。シリは粗相などしていませんか? よく貴重なお菓子などもいただいているようで、いつもすみません。でも、あんまり頻繁なので、おねだりとかしているんじゃないかと心配していたんです」
シリとポームメーレニアンは目線を合わせず気まずそうにしている。
「……シリ? 」
「あ、なんていうの? 取引ってやつ? 葉月の情報とお菓子を交換してもらってるの」
「聞いていい? 何言った? 」
「えへへへへー」
葉月が別室にシリを連行している間に、タオがメーオとポームメーレニアンの前に座りなおす。
「メーオ様、ポメ様。ハヅキは私の親友たちの恩人のなのですじゃ。お戯れで、ハヅキを傷付けることが無い様に、それだけはお願いしておきます」
「ははは、店主。僕はハヅキの特別な魔法の事を知るうえで、ハヅキ自身の事をよく知りたいと思っているだけですよ、そんな、男女の関係になろうと思っていませんよ。
でも、ハヅキが僕の事を好きになってしまうのは誰にも止められないと思いますがね。その時が来たら、店主にお伝えしましょう。まあ、そうしない内に、ハヅキから恋煩いの相談があると思いますがね。
でも、店主も、もうハヅキの能力は必要としていませんよね? なんで、まだ一緒に住んでいるんですか? まあ、まだ小さい子もいますからね。言い訳は残しておいてあげますよ。
それよりも、ポームメーレニアン。君だよ。何で好き好んでハヅキなんだい」
メーオは意地悪そうにニヤニヤ笑いながらポームメーレニアンの顔をのぞき込む。
「メーオ様に色々言われる筋合いはありません。私はハヅキと友達になりたいだけなんです」
ポームメーレニアンは耳まで赤くして反論する。
「そういうけどさ、君の周りの人があまりにおしゃべりな人が多いから、ハヅキが君の愛人候補だって事は兵士の皆は知っているよ。君は娼館にも行かないし、男性が好きなようでも無いからね。今まで、良い人に巡り合わなかったんだろうね。でもね、君の母君に似ているって所はいただけないね。彼女は母君の代わりじゃないんだから」
「そ、そんなことはありません! たまたま、父と女性の好みが似ているだけです! 」
「だけどね、君は今年二十三歳なんだろう。ハヅキと二十歳も違うんだよ。もし君とお付き合いしても、常にハヅキは老いの恐怖を感じながら、若さに怯えながら、君の隣にいるのは疲れてしまうのでは? そこも考えてあげないとねー。では、僕は先に失礼するよ」
メーオは正論でポームメーレニアンに打撃を与えながら去って行った。玄関先から、ハヅキとシリが別れの挨拶をする声と双子の甲高い笑い声が聞こえた。
「ポームメーレニアン。何の用でここにいるのだ」
「メーオ様こそ。貴方はハヅキにひどい仕打ちをしておきながら、よく近付けますね。ハヅキを脅迫したりしていないか、心配ですよ。私は、明日、非番なのでハヅキをデートに誘いに来たところです」
「そうか、ハヅキは僕とお家デートで散々体を動かしてね。明日、歩いたりできるか心配だなー。初めは、震えてたけど、最後はとっても積極的になってくれてとっても嬉しかったよ」
「メーオ。変な誤解されるような事言わないで。ポメ様、今日はメーオの汚いお家を徹底的に掃除しただけだからね」
ポームメーレニアンはそれでも深刻そうな顔で、メーオに詰め寄っている。
「いつの間に、お互い敬称なしで呼び合う仲になったんですか。お家デートなんて、うらやましいじゃないですか」
「まあ、僕の美貌に落ちない女性はいないからね。年配のハヅキにも有効だったんじゃない。君には若さでは負けるけど、地位や財力は僕の方が上だからねー」
「メーオ、嘘言わないで。貴方のお顔、全然、好みの顔じゃないし」
「そうでしょう。そうでしょう。私はシリから、ちゃんと聞いているんだ。『ポメ様が私の王子様だ』って宣言したって!」
ポームメーレニアンは顔を赤くしながら、拳を握りしめてメーオに得意げに語る。
「ハヅキは、お金持ちで、マッチョで、優しくて、背が高くて、ハヅキを軽々と抱っこできる人が理想なんだ! 」
「え、それなら僕だってクリアしてるでしょ? それに、お金持ちは君の親で、君自身は僕の給金に比べるとね」
「グッ……。ビミョーな所もあるじゃないですか」
「若造が! 全ては魔法で解決できるのだよ。さあ、ハヅキ。遅くなると店主が心配する。ドアまで送ろう 」
「メーオ。さっきから気になっていたけど、メーオって何歳なの? 魔法使いだからもうお爺さんなの? もしかして五百歳とか? 」
「お爺さんなんて言わないで。成熟した大人の男と言ってほしいね。まあ、魔法使いが長寿なのは本当だよ。僕はねー、今年四十三歳になるんだ。兵士では最年長なんだよ。魔法使いは長寿だから、大体六十五歳位が平均寿命かな」
まさかの同い年! その美貌や肌の美しさに魔女っぽさを感じたのはそのせいか。店からタオが顔を出す。メーオとポームメーレニアンを見て、一瞬眉をひそめ、ハヅキに促す。
「何、店先で色々言ってるのじゃ? 中に入って、お茶でも飲んでもらったらどうじゃ」
※ ※ ※
「いやー、ハヅキのおかげで今日は楽しい一日だったよ。詳しくは言えないんだけどね、いやー凄かったね」
明らかにポームメーレニアンにマウントを取りに行っているメーオの底意地の悪さを感じながら、ハーブティーをカップに注いで置く。
「メーオって、性格悪いですね? そんなんじゃ、部隊でやっていけてるんですか? 」
「ん-? 別に気にしない 」
魔法使いが長生きなの、わかった。アレだ。憎まれっ子世に憚るってやつだ。本人にはストレスが無いんだろうなーと思い、少し羨ましくもあった。帰宅していたシリも双子を連れて挨拶に来る。
「魔法兵士様、ポメ様。いらっしゃいませ。シリです。この子がキック、この子はノーイです。よろしくお願いします」
まだ、ポメ様の実家に働きに出て1ケ月くらいなのに、とても上手に挨拶ができている。ハヅキは感動していたと同時に心配もしていた。
「シリはポメ様に良くしていただけて、感謝しています。シリは粗相などしていませんか? よく貴重なお菓子などもいただいているようで、いつもすみません。でも、あんまり頻繁なので、おねだりとかしているんじゃないかと心配していたんです」
シリとポームメーレニアンは目線を合わせず気まずそうにしている。
「……シリ? 」
「あ、なんていうの? 取引ってやつ? 葉月の情報とお菓子を交換してもらってるの」
「聞いていい? 何言った? 」
「えへへへへー」
葉月が別室にシリを連行している間に、タオがメーオとポームメーレニアンの前に座りなおす。
「メーオ様、ポメ様。ハヅキは私の親友たちの恩人のなのですじゃ。お戯れで、ハヅキを傷付けることが無い様に、それだけはお願いしておきます」
「ははは、店主。僕はハヅキの特別な魔法の事を知るうえで、ハヅキ自身の事をよく知りたいと思っているだけですよ、そんな、男女の関係になろうと思っていませんよ。
でも、ハヅキが僕の事を好きになってしまうのは誰にも止められないと思いますがね。その時が来たら、店主にお伝えしましょう。まあ、そうしない内に、ハヅキから恋煩いの相談があると思いますがね。
でも、店主も、もうハヅキの能力は必要としていませんよね? なんで、まだ一緒に住んでいるんですか? まあ、まだ小さい子もいますからね。言い訳は残しておいてあげますよ。
それよりも、ポームメーレニアン。君だよ。何で好き好んでハヅキなんだい」
メーオは意地悪そうにニヤニヤ笑いながらポームメーレニアンの顔をのぞき込む。
「メーオ様に色々言われる筋合いはありません。私はハヅキと友達になりたいだけなんです」
ポームメーレニアンは耳まで赤くして反論する。
「そういうけどさ、君の周りの人があまりにおしゃべりな人が多いから、ハヅキが君の愛人候補だって事は兵士の皆は知っているよ。君は娼館にも行かないし、男性が好きなようでも無いからね。今まで、良い人に巡り合わなかったんだろうね。でもね、君の母君に似ているって所はいただけないね。彼女は母君の代わりじゃないんだから」
「そ、そんなことはありません! たまたま、父と女性の好みが似ているだけです! 」
「だけどね、君は今年二十三歳なんだろう。ハヅキと二十歳も違うんだよ。もし君とお付き合いしても、常にハヅキは老いの恐怖を感じながら、若さに怯えながら、君の隣にいるのは疲れてしまうのでは? そこも考えてあげないとねー。では、僕は先に失礼するよ」
メーオは正論でポームメーレニアンに打撃を与えながら去って行った。玄関先から、ハヅキとシリが別れの挨拶をする声と双子の甲高い笑い声が聞こえた。
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