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12.長い一日の終わり
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タオの話は続く。ここからは長くなると言って部屋の中央にある一枚板の長いテーブルにつくように促された。
タオの前に葉月、葉月の横にシリとドウが座る。高校生位の男の子はケムカインと言い、カインと呼ぶそうだ。カインはタオの横に座った。赤ちゃん達はいつの間にか指しゃぶりしながら眠っていた。病人と思われる大人の獣人達の為にやや声を落としながら話す。
「ワシはの此処におる奴隷達の行き先を見送ったら引退しようと思っておるのじゃよ。二十代の頃はそれなりに名の売れた冒険者をしておったのじゃが……。目をケガして治癒魔法でも視力は完全には戻らず引退したのじゃ。幸いにも両親からこの店を引き継ぎ冒険者の時の蓄えもあったからの何とかやってこれたのじゃ。だがワシも独り身じゃし、三十八歳になり人生の終わりに差し掛かっておる。じゃからの、小奴らをどうにかしようとは考えておったのじゃ」
タオは優しげに奴隷達を見て、そして葉月を見つめる。
「そこでハヅキ、お前の力を貸して欲しいのじゃ」
だが、こちらに来て沢山の人に散々がっかりされてしまった葉月には、その言葉は響かなかった。元々、自己肯定感が低めの葉月だ。『普通の人』になる為に異世界転移したのに『普通の人』であったが為に失望されてしまっては、落ち込んでしまうのは仕方がないだろう。
「御屋敷やグロン様のお店で測定してもらったけど、魔法も大した事出来ないそうですよ。それに算術もボチボチだし、こちらの字も書けないんです。身体強化も極弱だから力仕事もカイン君よりできないだろうし。もうおばぁちゃんだからいつ死んじゃうか分からないみたいですし……」
「ダメー!! 」
そんなマイナス思考に陥った葉月に喝を入れたのはシリだった。
「そんな風に自分を虐めちゃダメなんだからね! 私はできないって思ったらターオルングでドウと一緒に死んじゃってたよ。生きるって思ったから、他の家族にも生きていて欲しいから、タオじいちゃんに奴隷にしてもらったんだ。ハヅキはもうおばぁちゃんって言うけど、おばちゃんにしか見えないよ。だから今から何だってできるよ。タオじいちゃんが算術は教えてくれる。バンジュートの字はカインも私もドウも今練習中だから一緒に練習したらいいよ。魔法だって神殿でティーノーンの神様達に御祈りして練習頑張ったら少しずつでもできる事が増えるってターオルングの神官様が言ってたもん! まだ何もしてないのに諦めるなんてハヅキはズルいよ! 」
本当に澄み切った目で真っすぐににぶつかってきたシリの言葉が葉月を揺らす。
なんで異世界転移を望んだか。しっかり者の弥生に守られて生活すれば、間違った選択をすることはない。仲良し家族がいれば、何もいらないと思っていた。だけど自分がその大切な家族の荷物でしかない事を自覚した。だから、自分で自分の人生を切り拓いていこうと息長足姫に願ったのだった。今の葉月には何も失うモノは無い。したいようにして良いじゃないか!
「タオ様。私頑張ってみます! まだ、ちょっと自信はないけど……やれるだけやってみます! 」
決意を込めてタオを見る。破顔したスキンヘッドのヒゲ男の皺は年齢の割に深く、目の下には濃い隈もできていた。小さい赤ちゃんや病人を四人も抱えて、苦労していたのだろう。ハズレの異世界転移者の手を借りたいくらいには。
「本当かの。よくぞ決心をしてくれた! 隷属の首輪や魔法の代金ををケチる主人じゃぞ。葉月も変わり者じゃなあ。こんなのに絆される様じゃ、これまでよく無事で来られたの」
タオはヒゲを触りながらフォッフォッフォッと笑う。葉月は今まであんまり無事ではなかったが、弥生が守ってくれていたことを今更ながら実感する。
「いやいや。タオのじいさんが変なんだよ。どこに買った奴隷に意見を聞く奴がいるんだよ。病気の友達やその孫を助けたいのは分かるけどさ、俺たちみたいなのも拾ってくるし。あげくに、領主様に捨てられたおばさんまで拾ってさ。そして全員自由民にするって。手数料や税金だけでどんだけかかるか知ってんのかよ。狂ってるんじゃねえの」
カインは呆れた口調で責めているように言うが、タオを心配していることが分かる。思春期男子のぶっきらぼうな優しさに頬が緩む。
「いいんじゃ、いいんじゃ。冒険者の時に思いがけず大金を手にしたからの。棺桶までは金は持っていけないからのぉ」
「タオ様。私を助けていただき、本当にありがとうございます。カイン君が言うように、タオ様が変わり者で本当に良かったです。私、算術も字の練習も魔法もやれるだけやってみます! タオ様に看取っていただくときに、買って良かったって言ってもらえるように頑張ります。ピンピンコロリを目指します! 」
タオは少し困った顔をしている。
「ピンピンコロリが何なのか分からないのじゃが、できるだけ元気で長生きはしてくれんと困るのじゃ。ハヅキには家の事と、あそこに寝ている双子のキックとノーイの世話と、ワシの友人のペーンとハーンの看病を頼みたいのじゃ。できる事だけでいいんじゃ。家の事はシリもやってくれるし、カインは力仕事をしてくれる。ドウも素直ないい子じゃ。双子の相手を良くしてくれる。わからない事や知りたいことがあったら遠慮なくみんなに聞いてくれ。ワシは家事については全く分からないがの。がははは」
いつの間にかお互いの顔がぼんやりするまで日が落ちていた。明かり代を節約するために日が落ちる前に夕食などは済ませているそうだ。
「さて、明日は皆を自由民にする為に役場に手続きに行くのじゃ。もう寝るがよい。日はすっかり落ちてしまったでな」
そこからはシリやカインに教えてもらいながら、オマルでキックとノーイのトイレを済ませる。大人も夜間や雨の日は外のトイレではなく、オマルで用を足しまとめて下水に流すそうだ。やはり庶民と豪族などのお金持ちの生活は大分違うようだ。ペーンとハーンも汗を拭き着替えさせ就寝の準備をする。二十五年も前に取った、いまは廃止になってしまったヘルパー三級が役に立つ日がやっと来た。追々、状態の把握をすることにした。
色々やっていたら明るい月が出ていた。月は一つだった。今、地球の時間では朝の六時位だろうか。疲れた……。シリとドウに挟まれ子供の高い体温に誘われて、すぐ眠りについた。葉月の長い長い異世界一日目がやっと終わった。
タオの前に葉月、葉月の横にシリとドウが座る。高校生位の男の子はケムカインと言い、カインと呼ぶそうだ。カインはタオの横に座った。赤ちゃん達はいつの間にか指しゃぶりしながら眠っていた。病人と思われる大人の獣人達の為にやや声を落としながら話す。
「ワシはの此処におる奴隷達の行き先を見送ったら引退しようと思っておるのじゃよ。二十代の頃はそれなりに名の売れた冒険者をしておったのじゃが……。目をケガして治癒魔法でも視力は完全には戻らず引退したのじゃ。幸いにも両親からこの店を引き継ぎ冒険者の時の蓄えもあったからの何とかやってこれたのじゃ。だがワシも独り身じゃし、三十八歳になり人生の終わりに差し掛かっておる。じゃからの、小奴らをどうにかしようとは考えておったのじゃ」
タオは優しげに奴隷達を見て、そして葉月を見つめる。
「そこでハヅキ、お前の力を貸して欲しいのじゃ」
だが、こちらに来て沢山の人に散々がっかりされてしまった葉月には、その言葉は響かなかった。元々、自己肯定感が低めの葉月だ。『普通の人』になる為に異世界転移したのに『普通の人』であったが為に失望されてしまっては、落ち込んでしまうのは仕方がないだろう。
「御屋敷やグロン様のお店で測定してもらったけど、魔法も大した事出来ないそうですよ。それに算術もボチボチだし、こちらの字も書けないんです。身体強化も極弱だから力仕事もカイン君よりできないだろうし。もうおばぁちゃんだからいつ死んじゃうか分からないみたいですし……」
「ダメー!! 」
そんなマイナス思考に陥った葉月に喝を入れたのはシリだった。
「そんな風に自分を虐めちゃダメなんだからね! 私はできないって思ったらターオルングでドウと一緒に死んじゃってたよ。生きるって思ったから、他の家族にも生きていて欲しいから、タオじいちゃんに奴隷にしてもらったんだ。ハヅキはもうおばぁちゃんって言うけど、おばちゃんにしか見えないよ。だから今から何だってできるよ。タオじいちゃんが算術は教えてくれる。バンジュートの字はカインも私もドウも今練習中だから一緒に練習したらいいよ。魔法だって神殿でティーノーンの神様達に御祈りして練習頑張ったら少しずつでもできる事が増えるってターオルングの神官様が言ってたもん! まだ何もしてないのに諦めるなんてハヅキはズルいよ! 」
本当に澄み切った目で真っすぐににぶつかってきたシリの言葉が葉月を揺らす。
なんで異世界転移を望んだか。しっかり者の弥生に守られて生活すれば、間違った選択をすることはない。仲良し家族がいれば、何もいらないと思っていた。だけど自分がその大切な家族の荷物でしかない事を自覚した。だから、自分で自分の人生を切り拓いていこうと息長足姫に願ったのだった。今の葉月には何も失うモノは無い。したいようにして良いじゃないか!
「タオ様。私頑張ってみます! まだ、ちょっと自信はないけど……やれるだけやってみます! 」
決意を込めてタオを見る。破顔したスキンヘッドのヒゲ男の皺は年齢の割に深く、目の下には濃い隈もできていた。小さい赤ちゃんや病人を四人も抱えて、苦労していたのだろう。ハズレの異世界転移者の手を借りたいくらいには。
「本当かの。よくぞ決心をしてくれた! 隷属の首輪や魔法の代金ををケチる主人じゃぞ。葉月も変わり者じゃなあ。こんなのに絆される様じゃ、これまでよく無事で来られたの」
タオはヒゲを触りながらフォッフォッフォッと笑う。葉月は今まであんまり無事ではなかったが、弥生が守ってくれていたことを今更ながら実感する。
「いやいや。タオのじいさんが変なんだよ。どこに買った奴隷に意見を聞く奴がいるんだよ。病気の友達やその孫を助けたいのは分かるけどさ、俺たちみたいなのも拾ってくるし。あげくに、領主様に捨てられたおばさんまで拾ってさ。そして全員自由民にするって。手数料や税金だけでどんだけかかるか知ってんのかよ。狂ってるんじゃねえの」
カインは呆れた口調で責めているように言うが、タオを心配していることが分かる。思春期男子のぶっきらぼうな優しさに頬が緩む。
「いいんじゃ、いいんじゃ。冒険者の時に思いがけず大金を手にしたからの。棺桶までは金は持っていけないからのぉ」
「タオ様。私を助けていただき、本当にありがとうございます。カイン君が言うように、タオ様が変わり者で本当に良かったです。私、算術も字の練習も魔法もやれるだけやってみます! タオ様に看取っていただくときに、買って良かったって言ってもらえるように頑張ります。ピンピンコロリを目指します! 」
タオは少し困った顔をしている。
「ピンピンコロリが何なのか分からないのじゃが、できるだけ元気で長生きはしてくれんと困るのじゃ。ハヅキには家の事と、あそこに寝ている双子のキックとノーイの世話と、ワシの友人のペーンとハーンの看病を頼みたいのじゃ。できる事だけでいいんじゃ。家の事はシリもやってくれるし、カインは力仕事をしてくれる。ドウも素直ないい子じゃ。双子の相手を良くしてくれる。わからない事や知りたいことがあったら遠慮なくみんなに聞いてくれ。ワシは家事については全く分からないがの。がははは」
いつの間にかお互いの顔がぼんやりするまで日が落ちていた。明かり代を節約するために日が落ちる前に夕食などは済ませているそうだ。
「さて、明日は皆を自由民にする為に役場に手続きに行くのじゃ。もう寝るがよい。日はすっかり落ちてしまったでな」
そこからはシリやカインに教えてもらいながら、オマルでキックとノーイのトイレを済ませる。大人も夜間や雨の日は外のトイレではなく、オマルで用を足しまとめて下水に流すそうだ。やはり庶民と豪族などのお金持ちの生活は大分違うようだ。ペーンとハーンも汗を拭き着替えさせ就寝の準備をする。二十五年も前に取った、いまは廃止になってしまったヘルパー三級が役に立つ日がやっと来た。追々、状態の把握をすることにした。
色々やっていたら明るい月が出ていた。月は一つだった。今、地球の時間では朝の六時位だろうか。疲れた……。シリとドウに挟まれ子供の高い体温に誘われて、すぐ眠りについた。葉月の長い長い異世界一日目がやっと終わった。
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