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少年期
ミーシャの家に遊びに行った帰りに剣の練習稽古になった。
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ミーシャに手を引かれて部屋に案内をされた。
武器屋とは思えない可愛い部屋で別世界が広がっていた。
「ミーシャも女の子の部屋なんだな~」
「うわっ。うざっ!なによっ。わたしだって元々、女の子です~」
頬を膨らませてベッドにドカッ!っと座った。
俺は隣に座る勇気が無かったので勉強机の椅子に座った。
「お父さんと何か話をしてたけど・・・変な事言ってなかった?」
「あぁ・・・俺に合った剣を選んでくれてただけだよ」
「はぁ~良かった。余計な事を言ってたと思って心配したよ」
ミーシャがベッド脇に置いてあった、ぬいぐるみを取ろうとしたのでスカートの中が見えて・・・可愛いピンクのパンツが見えて、またドキッっとした。
なんとなく・・・意識をしちゃって、ここがミーシャの部屋か~ミーシャの甘い匂いがするな・・・
「剣は買っていくの?欲しい剣があれば安くしてあげるよ?」
この部屋にいると緊張するし、変にミーシャを意識しちゃうから・・・早くこの部屋を出よう。
「ん~どうしようかな。迷ってるんだよね」
「わたしもユウヤくんが何が欲しいのか知りたいっ!教えて」
部屋を出て1階の店まで降りてきて欲しい剣を指差した。
「これなんだけどさ~どうかな?」
「これって大人用のショートソードだよ?」
「格好良いじゃん」
「格好良いけど値段が高いよ~」
「だよね」
ミーシャからも色々と説明をされて諦めて帰ることにした。
よしっ!普通に帰ってこれたぞ。
帰り道に警備兵の詰め所を通りかかったら、うちの屋敷で良く見る顔見知りの警備兵が詰め所の前で警備をしていて目が合った。
「ユウヤ坊ちゃま。お帰りでしょうか?」
「あ、うん。今日は、ここで働いてるんだね」
「はい。屋敷の警備と町の警備がありますので」
「そうなんだ。頑張ってね」
「そういえば、今日の学校の授業で剣の練習が合ったんじゃないですか?」
「うん。良く知ってるね?」
「子供達がそんな話をしていたのを聞いたので」
「そうそう・・・結構楽しかったよ」
「でしたら、裏の訓練施設で軽く練習をしませんか?」
「へぇ~そんな施設があるんだ~」
興味が湧いてきたので詰め所の中へ入ると人相の悪い奴等が捕らえられて牢屋に入れられていた。
そこを通り過ぎて裏口を出ると小さい運動場のような場所があり誰も使っていなかった。
「私が相手になりますので、軽く打ち込んでみてきてください」
と言うと木の剣を渡された。
え?俺は・・・本物の剣を触りたかっただけなんだけど。
技術は何も習ってないし・・・出来れば本物の剣で素振りをしたかっただけだぞ?
「えっと・・・」
「どうぞ!打ち込んで来てください!」
うわっ。なんか変なスイッチ入っちゃってるよ、この人。
まぁ・・・防具を付けてるから大丈夫か・・・
軽く打ち込んでいった。
バチンッ! バチンッ! バチンっ!
当然、木剣で防がれて音が響き渡り練習時間では無かったので警備兵が面白がって外に出てきた。
それに気付かず俺の方も面白くなってきていて集中をしてしまい・・・
シュパンッ!シュパンッ!バチンッ!
兵士を相手に胴に2本入って拍手が鳴り響いて我に返り慌てて周りを見ると兵士のギャラリーに囲まれていた。
「やるな坊主!すげぇな!」
「俺とも1本やらないか?」
「流石ですね・・・いや~参りました。お前達!失礼だぞ領主様の息子様だぞ」
あ、助かったけど・・・領主の息子ってバラさないで欲しかったんですけど。
「え?あ、失礼しました。」
ギャラリーが謝罪をして一斉に散っていった。
「あの動き凄かったです!あれは・・・躱せなかったし防げませんでした」
「いや・・・夢中で打ち込んでいたら、まぐれで入っただけですよ」
「少しお待ちいただけますか?」
「あ、はい」
詰め所の中に戻り少し細身だけど普通の人では無い感じがする・・・
「コイツにも打ち込んでみてください。さっきみたいに簡単に入らないと思いますよ」
そういうと何かを期待してる表情で見つめられた。
なんだ、かもう1試合というか打ち込み稽古が始まってしまった。
もう、帰りたいんだけどな・・・
シュッバチンッ! バチンッ! シュッ ヒュンッ バシッ!
なんとか早々に1本獲れた。
これで帰れるかな・・・いや~手強かった。
手加減しながらは難しいね・・・
「まさか、こんなに早く1本取れるとは思っていなかったですよ。コイツは剣術大会で何度も優勝をしていて、今では剣術の先生をしてもらっている警備兵なんです」
「子供の動きとは思えないですね。剣筋も剣の早さもですが」
「お前が褒めるなんて相当だな。コイツは剣の事となると普段は鬼教官なんですよ。なので褒める事は無いんです」
「そうなんですか・・・」
うん。マズったね今回も。
でも、楽しかったな~学校じゃないし大丈夫だよね?
「また、時間があれば遊びに来てください」
「はい」
「暗くなってきたので護衛を付けますね」
「大丈夫ですよ」
「そうはいきません。これで帰りに襲われたとなれば自分のせいになっちゃいますので」
「ありがとうございます」
無事に帰宅して・・・疲れた。今日は特に疲れた。
家に帰って母親に友達の家の剣の話をしていたら家にもショートソードがあったらしく渡された・・・家にもあったんだ?
「あまり無茶な事はしちゃダメよ」
「はぁ~い」
母親に抱き締められて言われると逆らえない・・・
前世で、こんな美人に抱き締められたことは無いし。
しかもコレってスゴく高そうで戦闘用って感じじゃなくて装飾品じゃないの?しかも家の紋章が入ってるし飾りなだけで戦闘向きじゃないよね?
「これも・・・素敵なんだけど戦闘用のって無いの?」
「私が持っているのはそれくらいかしら・・・」
母親が従者を見ると部屋を出ていき兵士が部屋に入ってきて母親に緊張気味にショートソードを手渡した。
「これが戦闘用みたいです」
母親からまたショートソードを手渡された。
おおぉ・・コレだよコレ。
「ありがとうございます」
「ちゃんとお礼が言えるようになったのね」
「え?ちゃんと言ってるじゃありませんかぁ~」
母親から手を引かれて抱き締められて胸の感触が・・・・ううぅ・・・柔らかい・・・
頬に、むちゅ♡っとキスをされてやっと開放された。
武器屋とは思えない可愛い部屋で別世界が広がっていた。
「ミーシャも女の子の部屋なんだな~」
「うわっ。うざっ!なによっ。わたしだって元々、女の子です~」
頬を膨らませてベッドにドカッ!っと座った。
俺は隣に座る勇気が無かったので勉強机の椅子に座った。
「お父さんと何か話をしてたけど・・・変な事言ってなかった?」
「あぁ・・・俺に合った剣を選んでくれてただけだよ」
「はぁ~良かった。余計な事を言ってたと思って心配したよ」
ミーシャがベッド脇に置いてあった、ぬいぐるみを取ろうとしたのでスカートの中が見えて・・・可愛いピンクのパンツが見えて、またドキッっとした。
なんとなく・・・意識をしちゃって、ここがミーシャの部屋か~ミーシャの甘い匂いがするな・・・
「剣は買っていくの?欲しい剣があれば安くしてあげるよ?」
この部屋にいると緊張するし、変にミーシャを意識しちゃうから・・・早くこの部屋を出よう。
「ん~どうしようかな。迷ってるんだよね」
「わたしもユウヤくんが何が欲しいのか知りたいっ!教えて」
部屋を出て1階の店まで降りてきて欲しい剣を指差した。
「これなんだけどさ~どうかな?」
「これって大人用のショートソードだよ?」
「格好良いじゃん」
「格好良いけど値段が高いよ~」
「だよね」
ミーシャからも色々と説明をされて諦めて帰ることにした。
よしっ!普通に帰ってこれたぞ。
帰り道に警備兵の詰め所を通りかかったら、うちの屋敷で良く見る顔見知りの警備兵が詰め所の前で警備をしていて目が合った。
「ユウヤ坊ちゃま。お帰りでしょうか?」
「あ、うん。今日は、ここで働いてるんだね」
「はい。屋敷の警備と町の警備がありますので」
「そうなんだ。頑張ってね」
「そういえば、今日の学校の授業で剣の練習が合ったんじゃないですか?」
「うん。良く知ってるね?」
「子供達がそんな話をしていたのを聞いたので」
「そうそう・・・結構楽しかったよ」
「でしたら、裏の訓練施設で軽く練習をしませんか?」
「へぇ~そんな施設があるんだ~」
興味が湧いてきたので詰め所の中へ入ると人相の悪い奴等が捕らえられて牢屋に入れられていた。
そこを通り過ぎて裏口を出ると小さい運動場のような場所があり誰も使っていなかった。
「私が相手になりますので、軽く打ち込んでみてきてください」
と言うと木の剣を渡された。
え?俺は・・・本物の剣を触りたかっただけなんだけど。
技術は何も習ってないし・・・出来れば本物の剣で素振りをしたかっただけだぞ?
「えっと・・・」
「どうぞ!打ち込んで来てください!」
うわっ。なんか変なスイッチ入っちゃってるよ、この人。
まぁ・・・防具を付けてるから大丈夫か・・・
軽く打ち込んでいった。
バチンッ! バチンッ! バチンっ!
当然、木剣で防がれて音が響き渡り練習時間では無かったので警備兵が面白がって外に出てきた。
それに気付かず俺の方も面白くなってきていて集中をしてしまい・・・
シュパンッ!シュパンッ!バチンッ!
兵士を相手に胴に2本入って拍手が鳴り響いて我に返り慌てて周りを見ると兵士のギャラリーに囲まれていた。
「やるな坊主!すげぇな!」
「俺とも1本やらないか?」
「流石ですね・・・いや~参りました。お前達!失礼だぞ領主様の息子様だぞ」
あ、助かったけど・・・領主の息子ってバラさないで欲しかったんですけど。
「え?あ、失礼しました。」
ギャラリーが謝罪をして一斉に散っていった。
「あの動き凄かったです!あれは・・・躱せなかったし防げませんでした」
「いや・・・夢中で打ち込んでいたら、まぐれで入っただけですよ」
「少しお待ちいただけますか?」
「あ、はい」
詰め所の中に戻り少し細身だけど普通の人では無い感じがする・・・
「コイツにも打ち込んでみてください。さっきみたいに簡単に入らないと思いますよ」
そういうと何かを期待してる表情で見つめられた。
なんだ、かもう1試合というか打ち込み稽古が始まってしまった。
もう、帰りたいんだけどな・・・
シュッバチンッ! バチンッ! シュッ ヒュンッ バシッ!
なんとか早々に1本獲れた。
これで帰れるかな・・・いや~手強かった。
手加減しながらは難しいね・・・
「まさか、こんなに早く1本取れるとは思っていなかったですよ。コイツは剣術大会で何度も優勝をしていて、今では剣術の先生をしてもらっている警備兵なんです」
「子供の動きとは思えないですね。剣筋も剣の早さもですが」
「お前が褒めるなんて相当だな。コイツは剣の事となると普段は鬼教官なんですよ。なので褒める事は無いんです」
「そうなんですか・・・」
うん。マズったね今回も。
でも、楽しかったな~学校じゃないし大丈夫だよね?
「また、時間があれば遊びに来てください」
「はい」
「暗くなってきたので護衛を付けますね」
「大丈夫ですよ」
「そうはいきません。これで帰りに襲われたとなれば自分のせいになっちゃいますので」
「ありがとうございます」
無事に帰宅して・・・疲れた。今日は特に疲れた。
家に帰って母親に友達の家の剣の話をしていたら家にもショートソードがあったらしく渡された・・・家にもあったんだ?
「あまり無茶な事はしちゃダメよ」
「はぁ~い」
母親に抱き締められて言われると逆らえない・・・
前世で、こんな美人に抱き締められたことは無いし。
しかもコレってスゴく高そうで戦闘用って感じじゃなくて装飾品じゃないの?しかも家の紋章が入ってるし飾りなだけで戦闘向きじゃないよね?
「これも・・・素敵なんだけど戦闘用のって無いの?」
「私が持っているのはそれくらいかしら・・・」
母親が従者を見ると部屋を出ていき兵士が部屋に入ってきて母親に緊張気味にショートソードを手渡した。
「これが戦闘用みたいです」
母親からまたショートソードを手渡された。
おおぉ・・コレだよコレ。
「ありがとうございます」
「ちゃんとお礼が言えるようになったのね」
「え?ちゃんと言ってるじゃありませんかぁ~」
母親から手を引かれて抱き締められて胸の感触が・・・・ううぅ・・・柔らかい・・・
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