気がついたら異世界に転生していた。

みみっく

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少年期

学校が始まり女の子と課題をしに魔物を討伐に行くことになった。

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入学初日・・・

 
 入学式が何事も無く終わり教室に入ると、もうグループが出来上がりつつあるみたいだな・・・

 単にお大金持ちグループ、お金持ちグループ、普通のグループに別れたみたいだ。

 
 まぁそれとは別に単独って感じのグループに興味がなさそうな感じの人が数人いたので俺も、それで良いかな。

 
 教室で自己紹介の時にお金もちグループの奴等は自分の家のお金持ち自慢の自己紹介していて聞いてて苦痛だった。

 これじゃ学校生活が楽しくなさそう・・・

 俺は当然、名前だけを名乗って自己紹介を終えた。

 
 入れられた学校はお金持ちの入る学校で広場に居た子供は当然入れないので知り合いなんかいない。

 
 そんな時いきなり先生が仲良くなる為にとグループ課題を出してきた。

 
 うわっ。最悪じゃん・・・誰とグループ作れば良いんだよ。グループに入っていない奴って・・・グループ行動が苦手なやつの集まりだろ・・・

 
 自然と結成されたというか・・・余り物の寄せ集めのグループが強制的に作られた。

 4人グループで、女子が1人と男子が3人だ。

 ミーシャという女の子とレックス、ラルフと言う男子達で男子は藩士をしてみると普通で癖もなく良い奴等だった。

 ミーシャは・・・癖がありそうで恐い。

 まぁ。係わらないようにしとこう・・・

 
「レックスの家って商店なのか~今度買いに行って良いか?」

「おぅ。勿論来てくれ。安くしてやるぞ」

「だったら俺の店にも来てくれよ!宿屋なんだけどさ食事も出してるんだ。今度、食いに来てくれよ」

「マジか!行く行く」

 
 そんな話をしていても、そっぽを向いているミーシャだった。

 
「では、グループが出来たようなので、来週までに魔物を5匹の討伐を協力して倒して来てくださいね。ですが、無理して強い魔物を倒す必要はありませんからね」

 
 残った時間は作戦とか話し合いの時間になった。

 当然、魔物を倒した事のあるヤツはいなかったので困った表情の奴らばかりだった。

 
「で、どうするよ?」

「どうするって言われてもな~魔物なんか倒したこと無いしな」

「俺も無いぞ」

 
 俺達がミーシャを見ると困惑した表情で初めて口を開いた。

 
「わ、わたしも無いわよっ!」

「だよな~学校が終わったら散策でも行かないか?」

「そうね・・・話し合いしててもしかたなさそうだし」

「わ、悪い・・・俺、店を手伝わないといけないんだ」

「俺も・・・悪い」

「はぁ!?ちょっと!グループ課題なのよ」

 
 ミーシャはヤル気があったらしい。話す切っ掛けが無かっただけで結構良いやつなのかも?

 
「じゃあ・・・散策しておくから倒す時はお前達も協力しろよ?」

「おぅ。任せておけ・・・って、倒した事無いんだけど」

「どうやって倒すんだよ・・・」

「まぁ・・・剣とかじゃないか?」

「魔法とか」

「魔法使えるやついるのか?」

 
 また、ミーシャを皆で見た。

 
「まぁ・・・ファイアショットくらいなら・・・」

「マジか!?スゴイなお前」

「スゲー!」

「女子なのにスゴイな」

 
 ミーシャが照れて俯いていた。

 
 放課後に少し仲良くなったミーシャと一緒に学校を出て散策に向かった。

 
「魔物に襲われそうになったら頼むな」

「はぁ?ムリだって!普通逆でしょ。守ってやるから安心しろ!とか言うんじゃないの?」

「だって、お前ファイアショットが使えるんだろ?強いじゃん」

「使えるって言っても・・・使えるだけで練習したこと無いし」

「そっか~。まっ俺が守ってやるよ!」

「はぁ!?それ、わたしが言ったセリフのまんまのパクリじゃん!」

「言われたかったんだろ?」

「う、うざっ!」

 
 頬を赤くして、そっぽを向いて歩いていく。

コイツ結構可愛いかも?

 
「で、どこ向かってるんだ?」

「知らないわよ」

「おいおい・・・俺はお前に付いてきてるんだけど?」

「こういうのは、男子の約目でしょ!」

「マジかよ」

「しかも言い出したのユウヤくんでしょ!」

「はいはい・・・」

 
 町の中心から出て農村地帯に出てきた。

 
「へぇ~景色が変わったね」

「来たこと無いのか?」

「あるわけ無いでしょ!何をしにくるのよ」

「散歩とか?」

「こんな所散歩なんてしに来ないでしょ・・・」

「そうなのか?俺は子供の頃に母親と来てたぞ?」

「変わったお母さんね・・・」

 
 まぁ今考えると護衛とかいたと思うけど。

 
「おっ!さっそく魔物が彷徨いてるぞ」

「きゃぁ。ホント?」

「あそこに見えたぞ」

「きゃ・・ホントだ・・・」

「お前のファイアショットを放ってみれば?」

「え?ムリムリ。怒って襲ってきたらどうするのよ!」

「ん~逃げる!」

「ば、ばかぁ!」

 
 うわ、可愛いかも。

 
「なんだよ~ファイアショット見られると期待してたのに」

「勝手に期待しないでよね」

「それでさ。5匹討伐ってどうやって・・・分かるんだ?」

「先生からプレート渡されたでしょ」

「あ~これか?」

「そうそう・・・倒すと記録されるのよ」

「お前・・・詳しいな」

「ばかっ。先生が説明してたわよ!」

 
コイツ・・・からかうと面白いな。

 広場でも少しやり過ぎちゃって、こんな会話をしてくる子供がいなくなってたから新鮮で楽しい。

 
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