目覚めたら異世界でチートで活躍出来た。

みみっく

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帝国が攻め込まれた。

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  兵士の放ったファイアボールがサキの方へと向かって飛んでいく。

スレインが慌てて叫ぶ

「危ない!!避けてくれー!!」

サキが反応して振り向いたがお喋りを続けている。

  ライトも気付き瞬時に下げていた木刀を上に思いっきり振り上げるとドッッカーンと轟音が響き渡り、結界でコーティングされている床が風圧でめくれ上がり大きく抉れて大きな穴が空き風圧だけでファイアボールを消滅させた。

スレインが呆然と見つめていて

「何が・・・起きたのだ?」

と呟いたが答えられる者は居なかった。

  バリアの耐久試験の様な魔法を連続で雨のように降らせても床は無傷で結界をコーティングして十数年も床は破損したことなど無かったのに・・・

  木刀を振っただけで・・・直接床に叩きつけたのではなく、振り上げただけだった。

  当のファイアボールが向かって飛んできている事を知っていながら普通にお喋りをしていたサキだった。

スカインが驚き、つい聞いてしまった。

近づくな、関わるなと言われていたのにだ。

「ファイアボールが・・・飛んで来ていたのにどうして、逃げようとしなかったのですか?」

「あぁ・・前にも同じ事があったけど、ライトがいつも守ってくれるので・・・安心しちゃって。」

「そ、そうでしたか・・・」

スレインが魔法を放った兵士の元へ向かい殴りつける

「貴様、自分が何をしたのか分かっているのか?危うくライト様の奥様を傷つける所だったのだぞ!そしたら・・・」

思い出すだけでも震えが止まらなくなる。

 前回の練習試合は・・・相当手加減をして貰っていたのが実感できた瞬間だった。

あの攻撃を受けていたら・・・即死だったろうな。

兵士たちも呆然として立ち尽くすだけだ。

ライトがボートしてる兵に声を掛ける。

「お前達、練習しなくて良いのか?」

我に返った兵士達が練習を続ける。

ライトがスレインの元へ向かい

「まぁ気にするな。故意的だったら許さないが、今回は事故だったので気にするなよ。練習を続けさせてくれ。」

「すまなかった。助かります。」

 しばらく練習を続けて、その日は終わって与えられた屋敷で過ごすが豪華過ぎて落ち着かない。

妹達は喜んでいろんな部屋を探索して遊んでいるけど。

「わぁーい。広くて豪華だねぇ・・・こんなお屋敷にすみたいね。」

「そうだよね・・でも・・・お掃除が大変そうだよ?」

「あ、そうだね・・・今のお家で良いや・・。」

「ここならお掃除はしなくて良いからココに住みたいな。」

「それなら・・・いいかも・・・」

サキとサシャは緊張気味に過ごしている。

「えっと・・・下手に、わたしが動くと・・・物を壊しそうで動けないよ・・」

「うん。私も動けないかな・・ライト助けて。」

「何をどうすれば良いんだよ。」

「私をベッドまで・・お願いします・・」

「あ、それなら、わたしも・・おねがい・・」

「はぁ・・分かったよ。」

一人づつ抱えてベッドまで運んであげた。

 

  翌日は朝から別の隊へ同じ試験のような事を行って、その後は訓練で同じ事の繰り返しが1週間続いた・・・

  帝国が弱っていると漏れて他の国から攻撃を受けていると連絡が入り俺も出撃をしたいが帝国の兵だと連携が出来ないので待機状態だった。

  不安そうなレターニャを見ていると可哀想なので転移で隊舎に行き殲滅特殊部隊で参戦することにした。

  攻撃を受けてる場所に着くと陣形がまだ混戦状態になっていなかったので派手に城を消し飛ばした魔法を使う。

『滅特殊部隊全員に告げる、呼んでおいて悪いが・・・これからド派手に魔法を放ち帝国に攻めてきている奴らを殲滅するので、直ちにココから出来るだけ離れてバリアを張って耐えろ。』

『了解』

  手を、かざして白い球状の弾が隊列の真ん中で閃光を放ち、熱線で焼き尽くされ爆炎と衝撃波で焼かれず残った残骸を吹き飛ばしていき地形を大きく変えてしまった。

「ちょっとやり過ぎたか・・」

敵の跡形もなくなったみたいだな。

 こっそりと敵のお偉いさんを3人程結界で残しておいた、帝国に攻めると何が起きるのかを分からせる為に。

生き残ってるお偉いさんを集めて

「俺は帝国の軍人だ。いくら攻めてきても構わないが・・・そんなに死に急ぐ事はないとおもうが、そんなに死にたいのか?」

「え、あ、その・・命令を受けただけで・・もう、攻めると言うなら・・・軍を辞めます。」

「あ、おれ、いえ・・私も同じです。」

「はい。い、一緒です。」

「軍はそんなに簡単に辞められないだろ。戦争を起こしたんだぞ?まぁ・・今起きたのをお前らの国に放っても良いんだがな・・・今ので3割くらいの力だ全力なら街くらいは消せると思うが。どう思う?」

「消せると思います。」

「はい。無くなると・・」

「消えますね・・」

「それを軍の上層部にキッチリと伝えてくれ。でないと・・お前らの国まで出向かないと行けなくなるからな。」

「はい。キッチリ伝えておきます。」

「私からも伝えておきます。」

「私も軍全体に説明を・・・します。」

3人を結界で包平地まで運んで下ろした。

「あ、それと・・・軍に戻らず逃げても無駄だからな?あそこに鹿が見えるだろ?」

3人「はい・・・」

 ライトが手を叩くと鹿が走って逃げる。

 ライトがファイアショットの追尾を付けて放つと鹿を追尾して大きくカーブして命中する。

飛んでいって鹿を3人の目の前に置いた。

「お前らが何処に逃げようが・・丸わかりだ。意味が分かるか?他の国に逃げ込んで地下に隠れても無駄だ。余計な手間を掛けさせるなよ?お前らの仕事は二度と帝国に攻め込ませないように説明をする事だ。」

3人「はい。」

「では、実行しろ。」

3人「はい!」

 上空から様子を見ていた中隊長達が笑って降りてきた。

サシャが大笑いして

「なんなの・・・ライトの部下みたいだったけど。あんなオッサンの部下ライトに居たっけ?」

「笑っちゃわるいわよ・・おっさんって・・」

と笑いを堪えて話すリリア

「あれは・・・仕方ないだろ・・あんな・・攻撃の中に居て仲間が消し飛んだのを見て脅されてたんだぞ。」

と同情するマーク

「仕方ないだろ。戦争を未然に防ぎたいのだ。せっかく戦争が終わったと思ってたら攻め込んでくるとはな・・・」

ライトが小声で呟いた。

「次に攻め込んできたら本国を狙いに行くか。」

  小声だが・・・皆に聞こえてライトの方を向いて3人の笑いが消えた。

  次に攻め込んで来たら国が1つ消えるな・・・と思った。

 

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