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3国が入り乱れ戦う事態に。

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今日は、家にサシャが来る日だ・・・

気が重いような、楽しみなような・・・

サキが近寄ってきて

「どうしたの?そんな不安そうな顔をして。」

「今日、俺を助けてくれた人が家に来るだろ?お前と仲良く出来るか不安でな。」

「え?仲良くって?」

「俺と結婚をしたいみたいなんだよな・・・」

「え?そんな話し聞いてないよ?」

「まぁ、サキがイヤなら断れば良いだけだろ。俺はサキが居れば良いだけだからな。」

「そんな事、私が決められないよ。もぉ」

「体を張って助けてもらった恩もあって結婚したいってウルサイから、紹介するだけだ。」

「そっか・・・それじゃ、仕方ないね。」

「いつも悪いな。」

「会うだけ会ってみて決めれば良いだけだけど・・・ライトのお嫁さんが増えるのはなぁ・・・」

「まぁ、昼間は仕事に行っていなくなるし。気不味くは無いんじゃないかな?」

「うん。でも、家も大きくするか引っ越さないとだよ?」

「そうだな・・・決まってから考えるか。」

ドアをノックの音がしてドアを開けるとサシャが可愛い服装で立っていた。

え?誰ですか?って思うほど別人だ。

「誰だよ?ってくらい別人だな。」

「うん。頑張ってオシャレしてきたよ。」

「そうなのか。まあ、入ってくれ。」

「お邪魔しまーす。」

お互いに自己紹介をしてソファーに座る。

サキが

「助けてもらったみたいで、有難うございました。」

「大隊長を守るのも、わたし達の約目ですから。」

「あ、それで結婚を考えてるのかな?」

「はい。是非にと考えています。」

「そうなんだね・・・」

「どうでしょうか?」

「体を張って守る程に好きなんですよね。」

「はい。私は死んでも良いから守りたいと思って、動いてました。」

「そこまで思ってくれてるんだったら、良いんじゃないかな。わたしも、代わりに死んでも守りたいって思ってるけど、実際は恐くて動けないかもだし。」

「有難う御座います。」

「だったら、引っ越しか家を大きくしないとな。」

ミリアが買い物から帰ってきた。

「あれ?お客さん?」

「あ、この方はライトの新しいお嫁さんだよ。」

「はぃ?えっと・・・え?」

「えっと・・新しくお嫁に来るサシャと言います。宜しくお願い致します。」

「あ・・はい。お願いします・・」

納得できない顔をしているミリアを見てサキが

「ライトの身代わりになって攻撃を受けて助けてくれたんだよ?」

「え!そうだったんだ。ライトを助けてくれてありがと。」

「いえ、大切な人を守りたいものです。」

「それはそうだけど、なかなか出来ないよ・・・」

サキが気に入ったようで

「今日は、泊まってもらったら、どうかな?」

「えっと、妹が居て無理なんですよ。泊まりたいんですけど・・・。」

「だったら妹も連れてくるか?」

「え!?良いんですか?」

「俺とサキがサキの部屋で寝て、サシャが妹と俺の部屋で寝れば良いんじゃないか?」

サキが賛成をする。

「ホントに良いんですかね。」

ミリアも

「うん。良いんじゃないかな。」

「俺が迎えに行くか?」

「多分、付いてこないと思いますよ。あまり知らない人に懐かないので・・・。」

「行ってみてダメだったら、お前が連れてこいよ。」

外に出て転移で迎えにきた。

ドアをノックしてみたが、サシャの妹の名前を知らない・・・

「サシャの妹、居るか?」

ドアが、ゆっくりと開いて怪しい人を見る目で見てきた。

「サシャが呼んでるんだけど来てくれるか?」

「え?怪しすぎるんですけど・・・」

「この前、会ってるだろ?サシャを運んできた日に」

「あ!思い出した。あの時は、お世話になりました。」

「随分とサシャと性格が違ってちゃんとしているな。」

と言って頭を撫でると良い笑顔になった。

「えへへへ・・・。そうですかね?嬉しいです」

「まあ、信用できなければサシャと迎えに来るけど、どうする?」

「お兄ちゃんとなら、一緒に行っても良いよ。」

家の中で準備をしてドアに鍵を掛けて

「お待たせしました。」

家に向かって歩き出すと手を繋いできた。

「迷子になると困るので・・・」

「別に良いぞ?でも、友達に見られたら困るんじゃないか?」

「えっと・・・逆に羨ましがられると思います。」

「そうなのか?」

「・・・こんな格好良い人と手を繋げて・・。」

「格好良いか分らないけど・・・良いなら良いぞ。」

さっきのサシャと違ってと言ったのは取り消そう。

妹も・・積極的だな。

「名前を聞いてなかったな。」

「サーラです。お願いします。」

一緒に歩いていると上の道から石を投げてサーラを、からかってくる。

サーラに当たりそうな石をファイアショットで粉砕して

「こんな可愛い子に石を投げて、何をしてるんだ!」

と怒鳴ると親らしい人達が集まってきて謝ってきた。

その中から夫が軍人の人なのか

「殲滅特殊部隊の制服ですよね・・・」

「ああ、そうだが。」

「す、すみませんでした。」

と血相を変えて謝ってくる。

「もう良い。この子をイジメないでくれれば、それで良い。この可愛い顔に傷をつけたら、許さないがな。」

「は、はい。キツく言って聞かせます。」

その場を立ち去る。

「・・・有難う御座います。」

サーラが頬を赤くして見つめてきて腕に抱き着いてきた。

えっと・・・まぁ良いか。

「あそこの家が俺の家だ。」

「思ったより近かったですね。遊びに来てもいいですか?」

「ああ、年の近い子もいるし、良いんじゃないか」

家に入るとサシャがビックリしている。

「え?サーラあなた大丈夫だったの?」

「うん。優しくそうで格好良いお兄ちゃんだったから。」

「人見知りで滅多に人と話さないんですよ」

「え?普通に話をしてたよな?」

「うん。お兄ちゃん優しくそうだったから。それに可愛いって言ってもらえたよ。」

「・・・そう、なんだ・・」

ミリアも部屋から出てきて

「あ、サーラだ。」

「ミリアちゃん。」

「お前達、知り合いだったのか?」

「うん。学校が一緒だったよ」

「そうか。今日は、泊まっていくから仲良くしてくれな。」

二人「うん。元々わたし達は仲良いよ。」

二人共ニコニコして手を繋いでミリアの部屋に入っていった。

部屋からはキャッキャと楽しそうな声が聞こえてくる、ホントに人見知りなのか?

サキが職場での俺の様子をサシャに聞いて、話が盛り上がってる・・・。

そんな感じで歳が近いせいか二人は仲良くなって盛り上がって楽しく過ごしていると、兵士が来て

「休みの日に申し訳有りません。エンジェル王国が攻めてきているので出撃命令です。」

サキが

「二人共、気を付けてよ。サーラちゃんの面倒は私が見ておくから安心してね。」

「うん。ありがと。行ってくるね」

「後は任せたな。行ってくる。」

二人が飛んで隊舎に着くとサシャは中隊室で可愛い服から着替えて制服で出てきた。

「全員揃ったか?」

サシャが

「第一中隊、揃いました。」

リリア

「第二中隊、揃いました。」

マーク

「第三中隊、揃いました。」

「今回は、期間が空いてるから気を抜いてると殺られるから気を抜くなよ。向こうは期間を開けた分だけ兵器を増産してるかもしれないからな。では出撃するぞ。」

ライトが飛び立つと、それに続いて皆が飛び立っていき目的地の上空付近に着くと。

「なんだ?どうなっているんだ?」

「えっと・・・何でエアコンドル王国まで出てきてるの?」

「エアコンドルも混ざっているが、エンジェル帝国とも、戦っているみたいだな。」

「それじゃ3国同士入り乱れての混戦って事だね。」

「かなり面倒だな・・・混戦してる所に攻撃は出来ないしな。」

「では、どうしますか?」

と、マークが聞いてきた。

「俺達はエンジェル帝国、エアコンドル王国の後方を攻撃していくか」

3人「はい。」

「では、第二中隊は、エアコンドル王国の後方を攻撃。第一中隊、第三中隊はエンジェル帝国の後方を攻撃で行くぞ。俺はエンジェル帝国側の上空を警戒をして地上部分も攻撃していく。行くぞ。」

3人「了解」

向かう方向が同じサシャが

「何でエアコンドルが攻めてきてるんだろうね?」

「エンジェルが攻め込んできているから、今がチャンスだと思ったんじゃないか?」

「エアコンドルが攻めてきたら、エンジェルとも戦う事になっちゃったってことかな?」

「そんな感じじゃないか。」

マークが情報の訂正をしてきた。

「先ほど偵察部隊からの情報ですが、エンジェル帝国が上空からをエアコンドル側付近を攻撃していて、それをエアコンドル側は自国が攻撃されてると勘違いをして軍を出撃させて戦う事になったと。」

まぁココの世界は国境が曖昧だからな・・・

しかもエンジェルの飛行部隊も自分が初戦に投入されたであろう優秀な奴を全滅させたので今回は、覚えたての奴を投入してきてる可能性がある、自分が何処を飛んでて、何処を攻撃してるか分かってなかったんじゃないかな。

こっちの方向に飛んで行けばファンベル王国って感じで攻めてきて攻撃したらエアコンドル王国付近だったって感じだろうな。

エアコンドル王国もヤバい勘違いをしたな、上層部を大勢殺しちゃったからな・・・まともな判断が出来る奴が、いなかったのかね。

このままだとエアコンドル王国は滅亡に向かってる事になるぞ。

軍事力最強のエンジェル帝国と、うちの国と戦う戦力も無いだろうし、飛行部隊を知らないだろうしな。

 

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