異世界に子供の姿で転生し初期設定でチート能力を手に入れた。

みみっく

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24話 ドラキンとノアと狩りに。

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 夕食を食べている時に、明日の予定を皆に聞いてみた。

 
「明日は、何がしたい?」

エル「やっぱり冒険かなぁー♪ 面白かったしぃ」

ブロッサム「冒険なら、わたしもご一緒しますわ」

アリア「うん。冒険なのです!」

フィオ「そらと、いっしょが良い」

ノア「わたしは、やっぱりお留守番なの」

ステフ「わたしは、家事がありますから」

「じゃあ明日も、ギルドに行こうか」

 
 夕飯が終わると、ステフとノアがお風呂に入りに行った。

 その間にブロッサム達で食器を洗ってくれて、俺は給水タンクに水を補給をした。

 前回の給水の時も、ステフがお風呂入ってたな。

 
「ステフ! お風呂ぬるくなってない?」

ノア「大丈夫なのぉ」

ステフ「大丈夫です」

 
 普通の反応じゃ、つまんない。もっと恥ずかしがったり驚いてくれないと。

 部屋に戻ると、フィオとアリアがベッドで幸せそうな寝顔で寝ていた。

 えぇー。もう寝てるの !? つまんない。

 
エル「わたしも、疲れたから寝るよぉ……。ふぁぁ~……おやすみぃ~。そらくん♪」

 ブロッサム「わたしも、寝ますわ」

エル「そらくーん♪ 後で、わたしの隣で寝てよね~♪」

「分かった。後でね~」

 
 そうだ! まだ眠くないし、1人で冒険に行ってみようっと。一人で気ままに森の中を探検するのも面白いかも。たぶん、危険はないかな。ドラキンのクラスが大群で襲ってきたら少し危険かも。それもあり得なさそうだしな。

 ちょうど、ステフ達がお風呂から出てきたので、出掛ける事を伝えた。

 
「ちょっと、出掛けてくるね」

ステフ「どこにでしょうか?」

「ちょっと、夜の冒険にね」

ノア「町じゃなかったら、わたしも一緒に行きたいの」

 
 このくらいの歳の女の子って、暗い所とか夜の森ってコワイんじゃないの?
 

「暗いのは、大丈夫なの?」

ノア「そらさんが、一緒なら大丈夫なの」

「分かったよ。じゃあ、これに着替えてくれる?」

 
 一応、安全のためにハンター用の服を出した。

 と言っても、ヒラヒラを抑えた革の防具が少しだけで、雰囲気作りなだけだったりする。それと、ノアの格好良い姿も見てみたかった。

 その場でネグリジェのようなパジャマを脱ぎ始めたので、着替えを手伝った。Tシャツを着せて胸当てを付けるときにノアの胸に触れてしまうと、ぷにゅっ♡ とした柔らかな感触がして、良い触り心地だった。

 
「それじゃ、ノアと一緒に行ってくるね」


 眠そうで、少し羨ましそうな表情をしていたステフに声を掛けた。

 
ステフ「はい。お気を付けて…」

 なんか羨ましそうと言うか、寂しそうにしている表情のステフだった。

 
「遅くなると思うから、先に寝ててね」

 
 と言い、ほっぺをぷにぷにと触るとニコニコになった。

 
ステフ「はい」

 
 ステフが笑顔になり、可愛く返事をすると、ベッドに横になった。

ノアと二人で外に出て森の方に歩いて行くと、ノアは怖いのか腕にしがみついて歩き出した。柔らかい胸が当たっていますよ、ノアさん。
 歩く度に、ぷにぷにと胸が当たるので腕に意識を集中をしてしまう。

 俺は、誰もいない森に向かって叫んだ。

 
「ドラキンいるのかー?」

ドラキン「はい、居ります。主人様」

 
 呼ばれたドラキンが、大きな翼を広げて空から現れるとノアが青褪めて叫んだ。

 
ノア「キャー!! ドラゴンなの!!」

「ノア、友達だから大丈夫だよ」

ドラゴン「友達などと、めっそうも御座いません」

「この辺に、イノシシとか豚の様な魔物の群れとかいる場所を知らない?」


 ドラゴンを相手に普通に話をしている俺と、ドラキンを交互に見ていたノアが、掴んでいた腕にさらにしがみついてきた。

 
ドラキン「心当たりがございますので、ご案内いたします。背中にお乗りくださいませ」

 
 ノアを抱えドラゴンの背中に乗ると、巨大なドラゴンが大きな翼を広げ、二人を背中に乗せて空に飛び立った。空を切る風が心地よく、ノアも安心したように微笑んで、寄り添ってくる。しばらくして飛行が安定すると、ノアは俺の顔を見つめてきた。

  
ノア「そらさんって、とんでもないお友だちがいるの……すごいの……」

「あんまり友達は、いないけどね」


 夜空を飛行するドラゴンの背中から、キレイな星空が広がり、無数の星が輝いていた。
 月明かりがドラゴンの鱗を優しく照らし出し、まるで銀色に輝く生きた彫像のように見える。
 下を見ると、月明かりに照らされた幻想的な森が広がり、木々の葉がきらめくように揺れている。夜風が心地よく、二人の冒険を一層ロマンティックなものにしていた。
  
 だが、それも10分くらい飛んだだけで、丘のある森の中の場所に案内され、すぐに終わってしまった。 

 
ドラキン「こちらの地域に、豚の魔物の群れを良く見掛けます」

 
 ノアを抱え、ドラゴンから降りた。
 

「ドラキンも、暇だったら一緒に冒険して遊んでいく?」

ドラキン「ご一緒、出来るならば是非に……」

 
 隣にノアが腕にしがみつき歩き、 後ろには巨大なドラゴンを引き連れて、変なパーティが結成された。

 ドラゴンを前衛にすると、前方がまったく見えないし、射撃を放つとドラキンに当たってしまうので、誘ったのは良いけど……やっぱり邪魔だよね。

 
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