異世界に子供の姿で転生し初期設定でチート能力を手に入れた。

みみっく

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23話 仲間を傷付けた男の末路。

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 女の子が武器に興味ってあるんだ? 俺も、興味があるし……行ってみようかな。

 
「武器屋に行ってみようか」

 
 武器屋に向かう途中に、後ろから走ってきた男にアリアが突き飛ばされて膝にケガをした。

  男は謝りもせずに、そのまま走り去っていくので怒りがこみ上げてきた。なんだ? あいつ……謝りもしないで。

 その男を、転移で元盗賊の小屋へ転移した。

 
  魔法通信……

『ブロッサム、アリアを治療してあげて。すぐ戻るから待ってて……』

ブロッサム『え? あ……分かりましたわ』

 男は走って逃げている最中に転移をしたので、そのままの勢いで走り、目の前の木に追突した。オデコから血を流し、呆然として状況が飲み込めない表情で辺りを見回していた。

「ねぇ……さっき女の子を突き飛ばして、ケガをさせたよね?」

 男は、俺が話しかけるとムスッとした表情で睨みつけながら、怒った口調で返してきた。

男「はぁ?  知るかよ!  俺様が走ってる道にボーッと突っ立ってるからいけないだろ!  それより、ここはどこなんだよ!」

「言う事は、それだけ?」

男「ってか、お前は誰なんだよクソガキ殺すぞ!」

 
 段々と、怒りが込み上げてきた……

 すると目の前の男が、恐怖を感じている様な表情をして男の顔色が悪くなっていった。

 そうだったオーラで殺しちゃう前に、スキルの無効って出来ないのかな? ステータス画面を見てみた。

あ、on、offが出来るじゃん。

  Offに設定した。

 男の顔色が戻ったとたんに、危険を察知したのか慌てた様子で走って逃げだした。

 逃げ出されては困ると思い、咄嗟に近くにあった小石を握りしめ投げると……

シュッ! バシュッ!

 男の体に、大きな穴が空いて吹っ飛んだ。

 えぇ!? あれ? 加減して投げたつもりなんだけどなぁ……咄嗟のこととはいえ、悪いことをしたなぁ。と反省した……でもアリアを傷つけるなんて許せない!
 
 あいつの言葉で言うと「ボクの投げた石の先に居るから当たったんだよ」だよね? 自業自得だよ。うん。

 
『あのさ~ドラキンの配下でさ、人間の死体って食べるヤツいる?』

ドラキン『数体おりますが? お役に立てるのでしょうか?』

『うんうん。役に立つよ。食べてくれると助かる~。じゃあ……そいつをイメージしてくれる?』

 
 ドラキンのイメージが伝わってきたので、竜の森の入り口の辺りに死体と飛び散った血を転移させて、所持品と靴などを数点残し、ドラキンの配下の元へ死体を転移させた。これで森の入口で魔物や猛獣に襲われたと思って危険な場所だと再認識して、近寄って来なくなるだろう……。証拠隠滅と危険な場所だと再認識して、人が近寄ってこなくなって一石二鳥だね。

 
ドラキン『お気遣い、ありがとうございます。配下の者も喜んでいます』

『きっちり残さずに食べてよ』

ドラキン『かしこまりました。伝えておきます』


 転移でアリア達の元へ戻った。

 
「アリア大丈夫?」

アリア「ブロッサムに、治療してもらったから大丈夫なのです」

ブロッサム「お帰りなさい」

「ブロッサム有り難うね。武器屋に行こうか」

 
  武器屋に辿り着くと、目をキラキラさせ喜ぶアリア。そんなに喜んでくれるんだ? すごい……意外なんですけど。

「皆は、何か欲しいものあるの?」

アリア「とくに無いのです。武器なんて見る機会なんて無いので、見たかっただけなのです」

ブロッサム「わたしも普段、武器なんて見る機会なんてないですし、興味があっただけですわ」


 あ、そうだったのね……。てっきり……武器好きな女の子だと思っちゃったよ。この世界では、普通かとも思ったよ。というか、ハンターになったんだし必要になるかもな。

 3人で、店内を見てまわった。

 
「剣でも買う?」

アリア「無駄遣いは、ダメなのです!」

ブロッサム「必要ないわね」


 俺も必要ないしなぁ……多分、イメージで出せるし。でも知らない武器もあるし、勉強にはなるかな。

 
「ギルドに戻ろうか」

ブロッサム「そうですわね」

アリア「賛成なのです」

 
 ギルドに戻り、受付嬢に戻ったと報告をした。

 
受付嬢「鑑定が先ほど終わりました。全て本物で、ゴブリンで間違いありませんが、ゴブリンキングが1体ありました。全部で68体とキング1体でした」

「そんなに、いっぱい倒してたんだ?」

受付嬢「これが報酬となります」

 
 ずっしりと重い革の袋を渡された。

 
「ありがと……」

受付嬢「こちらこそ、村に被害を出す魔物の討伐と貴重な魔石を有り難うございました」


 また、ざわつきが始まった。

 
周り「どうやったら短時間で、大量の魔物を討伐して帰ってこれるんだよ!?」

周り「あらかじめ罠でも設置してたんだろ?」

周り「コツコツ倒して魔石を貯めてたんじゃないか?」

周り「服装からして金持ちっぽいし、魔石を買い漁ったんじゃね?」

周り「68体って、どんなペースで見つけて倒してけば良いんだよ?」

 
 気にせずギルドを出た。
 
 さー! ネコ耳っ娘のフィオと遊ぶぞぉー!!

 町を出て転移で家の前に移動して帰宅した。


ノア「わぁっ!」


 ノアが銃の練習をしている近くだったため、ノアがビックリして可愛い声を出した。って、危ない……俺は大丈夫だと思うけど……。ブロッサムやアリアに当たったら……気を付けよっと。
 
 
「ただいまー」

ノア「お、お帰りなさいなの……」

「練習の邪魔と……驚かせちゃってゴメン」

ノア「い、いえ……はぅ……危なかったの……」

「今度から気を付けるから、大丈夫だよ」

ノア「はい。なの」


 家の中に入ると、エルとフィオが仲良く一緒に寝ていた。

 えぇぇ~フィオが……寝てるよ。でも、寝顔が可愛くて癒やされるぅ……

 フィオの近くに座り、寝顔を見て癒やされる。恒例の、ほっぺをぷにぷにとネコ耳を触ると。

 
フィオ「うにゃ~……むにゃむにゃ……」

 
 か、可愛い………

 フィオが目を開けると、俺をチラッと見て膝まで寄ってきて膝枕にされた。うん。可愛い。
 
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