異世界に子供の姿で転生し初期設定でチート能力を手に入れた。

みみっく

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5話 静まり返る森

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「ステータスって、見れたりするのかな?」

ブロッサム「うん。見れるよっ」

「他人のも、見れたりする?」


 この情報は貴重じゃん。俺の情報を見られたら……引かれるし……不味い気がする。全てレベルマックスだ……。更に、取得できるものを全てを手に入れちゃってるし。
 

ブロッサム「本人が見せる気があって、見せればですわね」

「そうなんだ。じゃあ……見せてくれるかな?」

ブロッサム「わたしは、遠慮させてもらいます……」

エル「わたしは、いいよ~♪ なになに、わたしに興味あるのかなぁ~? えへへっ」

 
エルが笑顔で、ステータス画面が空中に表示さてくれた。

 
名前 エル

性別 女

年齢 10

レベル 5

職業 学生(農民)

 
 他人では、5項目のみ見れるようだ。

 それにハンターになれば、ランク等の項目が追加されるらしい。

 もっと詳しく見れる魔法も存在するらしい。

 
「ステフも、良いかな?」

ステフ「……良いですけど、はい。どうぞ」

 
名前 ステフ

性別 女

年齢 10

レベル 3

職業 学生(商家)


 ステフの実家は、商家なんだなぁ。両親が忙しくて、料理や家事を手伝ってて得意になった感じかな?
 
 
「有り難う! それで……10歳の男の子の強い子ってレベルって、どんなもんかな?」

ブロッサム「レベル10も、あれば強い方だと思いますわ。ちなみに、そらさんは……? 13とかしら? まさか15を超えてたりするのかしら」


 ……なに、その振りは。言いづらいんですけど。褒めようとしてくれてるっぽいけどさ。期待をした表情をして目をキラキラと輝かせて俺を見つめているし……

 学校に通ってる生活をしていれば、5や6で強い方っぽいよな。10だと、ハンター志望とか親がハンターで魔物を討伐したりしている子供って感じかな。そのなかでも15は、ずば抜けて高いって感じかぁ……

 
「…………」

エル「わたしも、見たい!!」

ステフ「わたしも……」

「ステータス……」
 

名前 そら

性別 男

年齢 10

レベル 99999

職業 神人

 
女の子達「はぁっ!?」

ブロッサム「おかしな所が2箇所ありますが……。えぇ? 何なのですそのレベルは!! それに職業も、おかしいですわよ!! ハンターの方でも40くらいで50あれば凄い方ですわよ……それ、魔法で書き換えてるだけですわよね?」

「え? 書き換えるか……それ使えるかも。まぁ……これは、自分でも良く分からないんだよね。秘密ね!! 色々と面倒に巻き込まれそうだしさ。ね?」

女の子達「……」

ブロッサム「秘密は良いですけれど、ハンター登録で困りそうですわね」

「大丈夫。今聞いた魔法を使って、隠蔽するから! ステータス」

 
 ステータスを書き換えるイメージをして、表示をしてみた。

 
名前 そら

性別 男

年齢 10

レベル 9

職業 農家


 無事にステータス情報が書き換わって表示された。ステータス情報の問題は、それだけじゃないか……情報を盗み見る魔法があるらしいし……。情報遮断を掛けておくかぁ。

  
「ほら! 大丈夫でしょ?」

女の子達(何なの、そのでたらめな魔法は……)

ブロッサム「それなら、困らなそうですわね……多分」

エル「そらくんが、ハンター登録をするなら……わたしも!! それでパーティを一緒に作ろっ!ねっ!」

ブロッサム「私も、良いわよ」

ステフ「わたしも……」

「ん? ハンターに、なって何するの?」

エル「ハンターになって、一緒に冒険するのっ!」

「ハンターに、ならなくても一緒に冒険出来るよね?」

エル「なんか正式にパーティって認められるのが嬉しいし。いろんな国から優遇されるよぉ~」

ブロッサム「そらさんが、一緒でしたら何があっても安心ですわね。召喚獣がドラゴンですし、レベルも異常ですし……」

 
ハンターになるメリットに、あんまり魅力を感じないんだよなー。

「町に行く機会があったら、その時に考えるよ!」

エル「そぉ~なのぉ~……? 他の人は、ハンターになりたいって頑張ってるのにぃ~」

ブロッサム「すこし残念ですけれど……仕方ないですね」

「気分転換に、狩りにでも行ってみない? 魔法の練習にもなるし」

エル「うん! 行きたいっ!」

ブロッサム「私は、ここでゆっくり休んでいたいです」

ステフ「わたしは家事を、やっておきますね」

「じゃー、別行動だね。2時間くらいしたら戻ってくるよ。家の敷地から出ないようにね!……出ると危ないからね」

ブロッサム「分かりましたわ」

ステフ「はい」

エル「じゃ、行ってきまーす」

 
 エルと森の中を進んで、いくと順調にウサギ、鳥、ワニが獲れた。

 エルも、ファイアショットでウサギを仕留めたり狩りを楽しんでいた。そのエルが、鳥を発見し追いかけて先に行ってしまった。

 しばらくするとエルの悲鳴が聞こえ、悲鳴の聞こえた場所に駆けつけると。

 若そうなドラゴン3匹が見えてきた。

 またドラゴンか……この森には良くドラゴンが現れるんだな。
 
 ドラゴンがこちらに気付き、動き移動をすると1匹のドラゴンの爪に血がついていた。その足元に攻撃されエルが血まみれになって倒れていた……

 それを見て頭が真っ白になり、攻撃していたと思われるドラゴンの頭にライフルの射撃を放ち1発で倒した。

 他のドラゴン2匹が呆然としていた。

 倒れていたエルに駆け寄り、慌てて治癒魔法で治療をし無事だった。

 呆然としていたドラゴンが、我に返り話し掛けてきた。段々と我に返ると……ドラゴンに対してイライラしてきた。大切な仲間を傷付けられた……

 
若いドラゴン「人間の分際で、何をした!?」

「…………」


 人間の分際で? そんな事は関係ないだろ。 ドラゴンの分際で……俺の仲間を傷付けたんだぞ?
 若いドラゴンを睨むと、辺りの空気が変わり……騒がしかった森が静まり返った。睨みつけられたドラゴンは青褪めた。

 
若いドラゴン「な、何なのだ……この魔力とオーラは!?」

 
 異常な気配を感じたドラゴンの王が駆けつけると、慌てた様子で怒鳴り散らした。

 
ドラゴンの王「な、な何をしているのだ! バカ共!」

若いドラゴン「王よ、この様な場所へ……どうなされたのですか!?」

ドラゴンの王「あの方は、我の主であるぞ……控え大人しくしていろ!!」

若いドラゴン「え!? あの人間がですか??」

 
 エルが安心だと分かると、更に怒りが込み上げてきた。

 
ドラゴンの王「お前らは黙っていろ! 余計な口はだすな! 我が主よ、この者達の処分は仕方ありませんがお怒りをお静めください! 主のオーラでこの森、お連れの方に被害が出ます!!」

 
 エルの方を見ると、さっきまで回復していたのに顔が青ざめていた。

 慌てて気分を静める!? 何、この面倒な能力危険じゃない? 無差別で問答無用で、広範囲に影響が出る攻撃って、封印が出来るのかな……後で確認しないとな。

 
ドラゴンの王「オーラを、お静めくださり有り難うございます」

「そのドラゴン達って、ドラキンの配下なの?」

ドラゴンの王「ドラキンとは、我の事でしょうか?」

「ドラゴンの王だから、ドラゴンキングでしょ? だからドラキンね」

ドラキン「その名を、有りがたく頂戴を致します」

「その配下たち、ボクの仲間に危害を加えないように、注意しておいて! 次は……宣戦布告と受取り……この森にいるドラゴンを殲滅させるから……分かった?」

 
 冷たい目で、ドラキンを見つめると、力なく座り込み頭を下げた。

  
ドラキン「処分の方は、しなくても宜しいのでしょうか?」

「もう落ち着いたから良いよ。後は任せたよ? ドラキン」

ドラキン「かしこまりました」

 エルを抱え上げ、家まで歩いていきベッドに優しく寝かせた。

 エルは、順調に回復をしていた。今は、顔色も落ち着いて寝ている。

 先ほど怒りのオーラを発した影響で、動物を一切見かけなかった。
 
 森は静まり返り、動物は息を潜め隠れた。静まり返った森には、吹き抜ける風の音と葉の擦れる音が静かに鳴っているだけとなった。

 
■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □

次回の投稿は16時に投稿予定です。

次回から、少し……ろりエロありの予定です。
ロリに抵抗がある方、苦手な方はご遠慮ください(。>﹏<。)
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