転生をしたら天国の様な環境だったので、みんなと仲良く暮らしたい。

みみっく

文字の大きさ
上 下
29 / 30

第29話 皆仲良く?昼食を食べた。

しおりを挟む
 なんだかんだ言っても普通にルルちゃんと話をしていたスーちゃん。話じゃないか……文句だねぇ……恐れて震えていた存在に文句が言えれば問題ないでしょ。


「仲良くしよー?ね?……2人で私に、キスをしてくれたら……嬉しいなぁ……?」


 私の願望を話すと、2人で負けないようにって感じにキスをしてきた。あれ?これじゃありがたみが無いなぁ……2人で私の頬に、チュパチュパッ♡と音を立ててキスをしてきて抱き着かれた。


「えっと……それじゃ有り難みが無いってば……嬉しいけどさぁ……もっと、心を込めて……くれたりさぁ……ね?」

「ボクは心を込めてる……」

「……すきぃ……」


 チュパチュパッ♡ と音が鳴り止んで、スーちゃんは頬に唇を付け優しくじっくりとキスをしてくれた。ルルちゃんは、私の頬をぺろっ♡ ぺろっ♡ と温かくヌルヌルした感触がくすぐったくて……体がゾワゾワして……太ももをモジモジとしてしまう。


「んっ。 はぁ……ルルちゃん……それ気持ち良いけど……あっ。ダメだってばぁ……」

「だめ……? かぷっ♡」


 耳を口に入れられてゾクッ♡ として体が反応してしまう……。うわぁ……鳥肌が……ゾクゾクして気持ち良い……いやいや……それ、更にダメでしょ。お終いっ!


「……も、もう! ご飯食べちゃおう! ね!」


 誤魔化す為に、2人を振りほどいて立上がってお皿の用意をして、パンを出して昼食を食べ始めた。ルルちゃんって普段は何を食べてるんだろ? やっぱり魔獣や獣だよね?

「ルルちゃんって普段は、何を食べてるの?」
「……えっと……にく……」

 うん。想像通りだね……肉ね。知ってた! ドラゴンだしねー。でもルルちゃんって体が小さくなって……生肉を食べてる姿はキツイかも……コワイって。


「その姿でも……生肉とか食べるの?」

「うん。たべる……でも、すこしだけ……。でも……これ美味しい……すきぃ……」

 って事は雑食性で人間と同じ食生活で良いんだね! 良かった……一人だけ生肉をドーンとお皿に置くのは可愛そうだし……見た目も良くないしね。

 食事を終えて先を進むと、上空にドラゴンの群れた旋回をして様子を見られている感じで気になると言うより……フンとかされそうで嫌だ。前世でカラスの群れにフンをされてトラウマだよ……当たってはいないけどショッキングな出来事だったよ。


「ねぇ……上のドラゴンの群れって、ルルちゃんを返せーって感じで付いてきてるんじゃないの?」

「帰ったほうが良いんじゃない?」


 スーちゃんは……心配と言うよりライバルを消しに掛かっている? そんな事は無いか……心配してくれてるんだよね?


「上の群れは……わたしの……配下たち……気にしなくても大丈夫……帰れって言っておいた……」


 1体のドラゴンが急降下してきて、明らかに殺意を感じたが放置をしていると、ルルちゃんが慌てて飛びかかってきて助けてくれようとしていたらしいが、それを受け止めて抱きかかえた。

 ルルちゃんに不意に抱きしめられちゃった……甘えたいんだねー……抱っこしてあげよっと。


「……お姉ちゃん……違う……」


 上空にはフン避けの対策でバリアが張ってあった。バリアに衝突して弾かれ、かなりのドラゴンがダメージを受けていた。かなりの上空から急降下してきて地面に叩きつけられた様なものでかなりの衝撃を受けたようで、フラフラとかろうじて飛んでいた。

 ルルちゃんは自分の命令を無視されて、機嫌の悪そうな表情をして明らかな異様なオーラを放っていた。



 そんなルルのオーラも気にせずに、ミサに抱きしめられて頭を撫でられると落ち着き幸せな表情をして甘えてだした。

 だが、良く考えると自分が全力でミサに飛びかかったのにビクとも動かなかったことに驚いた。瞬時にドラゴンのリミットを解除をして飛びかかっていたにだ。


「お姉ちゃん……ケガは……ない? 大丈夫?」

「ルルちゃん、ズルい……いつもミサちゃん甘えちゃってさぁ……」

「あれースーちゃんも、甘えたくなっちゃった?良いよ?おいで~」


 2人でイチャイチャしようとしていた。上空にはドラゴンが旋回していたこともあり、大した魔物や魔獣が現れなかったので油断をしていると。大型の肉食獣のような魔物が、私が抱きかかえていたルルちゃんに襲いかかり、首元に噛みつき爪を立てて体に爪がめり込んでいた。

 ルルちゃんは動じる事がなく、甘えた表情をして甘えてきていた。見ていた、こちらの方が慌てて魔獣の頭を掴み転移をさせて、丸ごと収納をして周りに潜んでいた魔物は魔石を回収して倒した。


「大丈夫なの?」

「……ん?」


 ん?と言う表情を浮かべて可愛く首を傾げて、何のことだか分かっていない感じだった。あ……そっか元はドラゴンで上級の魔獣の魔物でもドラゴンに傷を付けられるワケがないか……。強さの次元が違うって話てたし。それにしても噛まれて、爪を立てられて傷が無いのか……さすがドラゴンだね。


「ルルちゃんって、痛みとか傷を追ったことが無いんじゃないの?」

「……たぶん、お姉ちゃんの攻撃を受けたら大怪我をする……」

「そんなお世辞を覚えちゃって……もぉー」


 ルルちゃんの頭を撫でて歩き始めるとスーちゃんが驚きの表情で止まっていた。いきなりの事で驚きすぎたようで腰を抜かしたみたい。大型の肉食獣のような魔獣が不意に襲い掛かってきたらコワイよねー
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する

美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」 御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。 ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。 ✳︎不定期更新です。 21/12/17 1巻発売! 22/05/25 2巻発売! コミカライズ決定! 20/11/19 HOTランキング1位 ありがとうございます!

逃げて、追われて、捕まって

あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。 この世界で王妃として生きてきた記憶。 過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。 人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。 だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。 2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ 2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。 **********お知らせ*********** 2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。 それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。 ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

乙男女じぇねれーしょん

ムラハチ
青春
 見知らぬ街でセーラー服を着るはめになったほぼニートのおじさんが、『乙男女《おつとめ》じぇねれーしょん』というアイドルグループに加入し、神戸を舞台に事件に巻き込まれながらトップアイドルを目指す青春群像劇! 怪しいおじさん達の周りで巻き起こる少女誘拐事件、そして消えた3億円の行方は……。 小説家になろうは現在休止中。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

処理中です...