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第19話 皆と部屋で集まると……
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ルリちゃんが可愛く首を傾げてナイフと手にして困っているようだった。
「どうしたの?」
「あのですね……付与魔法が掛かっているのか分からないのですが……」
ルリちゃんのナイフに手を翳すと、何となく普通のナイフとは違う感じがしてくるので付与は成功してるんじゃないかな?
「何の付与をしたの?」
「切れ味の向上です」
「ちょっと貸してー」
ルリちゃんのナイフを受け取ると、先生が持ってきて置いていった紙を持ち切ってみた。スーッとは切れなかったけれど、よく切れるようになっていると思う。
「他の付与魔法は?」
「え?普通は1つだけですよ?2つは付与師の職人さんでも上級の方だけですよ」
へぇ……私、3つ付与しちゃってるんですけど?やっぱり私って……すごい、やればできる子だね!ふっふーんっ!機嫌よく胸を張って喜んでいると返事を急かされた。
「で……どうなのかな?付与は、成功かなぁ?」
「成功してるよ。紙がシューって切れたし」
「せいこうですか。よかったぁ……」
付与師って職業もあるんだねー。やっぱり武器とかアイテムに付与するのかな?アクセサリーにしても売れそうだね?
それとか……アニメとかで良く見る、持ち物が大量に入る可愛いポーチとか良いんじゃないかなぁ?売る気は無いんだけどね。売れて儲かりそうだけど、デメリットの方大きいよね……アイテムショップや付与師、バッグ制作職人の人から恨まれそうだよね。
午後の授業が終わり、さっそくお菓子を購入をして皆で部屋に集まった。大きいリビングが狭く感じるなぁ……しかも私好みの可愛い美少女ばっかりっ♪
「お姉ちゃん、友達がふえすぎですっ!何なのですか……この人たちは……」
不満そうに見回すとジト目で睨まれた。だって仕方ないでしょ……皆と仲良くしたいんだもん!
「機嫌を直してよーリコちゃんー♪」
「ふん!知りません」
ご機嫌斜めになってしまって、リビングの隅っこのソファーに腰を掛けてムスッとした表情をしてそっぽを向いていた。しつこくしてもケンカになるだけだし……そっとしておこうっと……
今日の朝に知り合った可愛いボクっ娘のスーちゃんが、一人で座って一人でいたので隣りに座った。
「他の子は優しいよ?話さないの?」
「ぼ、ボク……話すの苦手だしさぁ……」
「そっかー私とも話すのは苦手かなぁ?イヤだったりする?」
「え?ううん……楽しい」
私と目が合うと、頬を赤くさせて目を逸らして恥ずかしそうに答えた。反応が可愛いー嬉しくて、ついスーちゃんを構っているとリサも不機嫌になってしまった。
「ミサ様……その様な低級貴族のムスッとした者ばかり構っていないで私達の相手もして下さい!」
せっかく仲良くなっていたのに……スーちゃんの表情が暗くなってしまった。もぅ……リサ余計なことを言って!それにシャルちゃんも頷いているし、珍しくルリちゃんも頷いていて、リコちゃんが近寄ってきた。
「わたし以外の子と、仲良くしているお姉ちゃんなんかキライです!大っきらいで……ふん!」
……ただ皆と仲良くしてくて、今日は出会ったばっかりのスーちゃんと仲良くして、皆と馴染めるようにしていただけなのになぁ……ショックだよ。
「そっか……そこまで言うなら出ていくよ。じゃあね……」
そう言うと、皆が黙り俯いてしまったけれど、無視をしてバッグに、ずっと考えていた無限収納の魔法を付与して着替えや身の回りの物とお金を入れると部屋を出た。なによ……もぉ……皆のバカ……
寮を出るとスーちゃんが慌てた表情をして、後を追いかけてきた。
「ミサ様……仲直りをして下さい!ボクのせいでケンカになってしまって……すみません」
「え?スーちゃんのせいじゃないよ?」
「ですが……ボクを構っていてケンカになったんですよね……ボクが一人でいて、それを構ってくれたせいで……」
まぁ……キッカケは、そうかもしれないけど……そのうちケンカになっていたと思うしさ。ちょうど良い機会だし、この世界を少し知れるチャンスだよね。
「ちょっと一人にもなりたかったし……しばらく冒険の真似事をしてみるよ」
「……ボクもお供して良いですか……?その……心配ですし……放って置けないです」
え?スーちゃんとしばらく一緒に過ごせるって事?それは……嬉しい誤算だね!やったぁ♪
「良いけど……学校は、しばらく私は休むよ?」
「……はい。大丈夫です。両親に訳を話せば分かってくれると思いますし……」
「何だか悪いね……ありがと!」
この世界に来て初めての外出になるのかな……?馬車で移動してきたけど宿屋というか、ホテル住まいで街の散策もしていないしね。
多分、襲われても対処出来ると思うけれど……。大人しく目立たなくしてよっと。学校の制服だし、格好も多分目立ってないと思うし……。回りを見ると近くから通っている同じ制服を着た女の子を見かけるし、近くの学校の制服を着た生徒も見かけるので街の中は比較的安全ぽい。
「街の外は危ないのかなぁ……?」
「街の周辺は冒険者の方たちが、よく討伐をしてくれているので魔物や魔獣は現れますけど、比較的に弱いので大丈夫だと思いますよ」
あれ?2人だと普通に話ができるんだね?おどおどしていないし……声も、いつもより大きい感じだよ?うふふ……人見知りなだけじゃない?2人で歩いていると恋人に見えちゃったりしないかなぁ?それは、ないか二人ともスカートだし。
「どうしたの?」
「あのですね……付与魔法が掛かっているのか分からないのですが……」
ルリちゃんのナイフに手を翳すと、何となく普通のナイフとは違う感じがしてくるので付与は成功してるんじゃないかな?
「何の付与をしたの?」
「切れ味の向上です」
「ちょっと貸してー」
ルリちゃんのナイフを受け取ると、先生が持ってきて置いていった紙を持ち切ってみた。スーッとは切れなかったけれど、よく切れるようになっていると思う。
「他の付与魔法は?」
「え?普通は1つだけですよ?2つは付与師の職人さんでも上級の方だけですよ」
へぇ……私、3つ付与しちゃってるんですけど?やっぱり私って……すごい、やればできる子だね!ふっふーんっ!機嫌よく胸を張って喜んでいると返事を急かされた。
「で……どうなのかな?付与は、成功かなぁ?」
「成功してるよ。紙がシューって切れたし」
「せいこうですか。よかったぁ……」
付与師って職業もあるんだねー。やっぱり武器とかアイテムに付与するのかな?アクセサリーにしても売れそうだね?
それとか……アニメとかで良く見る、持ち物が大量に入る可愛いポーチとか良いんじゃないかなぁ?売る気は無いんだけどね。売れて儲かりそうだけど、デメリットの方大きいよね……アイテムショップや付与師、バッグ制作職人の人から恨まれそうだよね。
午後の授業が終わり、さっそくお菓子を購入をして皆で部屋に集まった。大きいリビングが狭く感じるなぁ……しかも私好みの可愛い美少女ばっかりっ♪
「お姉ちゃん、友達がふえすぎですっ!何なのですか……この人たちは……」
不満そうに見回すとジト目で睨まれた。だって仕方ないでしょ……皆と仲良くしたいんだもん!
「機嫌を直してよーリコちゃんー♪」
「ふん!知りません」
ご機嫌斜めになってしまって、リビングの隅っこのソファーに腰を掛けてムスッとした表情をしてそっぽを向いていた。しつこくしてもケンカになるだけだし……そっとしておこうっと……
今日の朝に知り合った可愛いボクっ娘のスーちゃんが、一人で座って一人でいたので隣りに座った。
「他の子は優しいよ?話さないの?」
「ぼ、ボク……話すの苦手だしさぁ……」
「そっかー私とも話すのは苦手かなぁ?イヤだったりする?」
「え?ううん……楽しい」
私と目が合うと、頬を赤くさせて目を逸らして恥ずかしそうに答えた。反応が可愛いー嬉しくて、ついスーちゃんを構っているとリサも不機嫌になってしまった。
「ミサ様……その様な低級貴族のムスッとした者ばかり構っていないで私達の相手もして下さい!」
せっかく仲良くなっていたのに……スーちゃんの表情が暗くなってしまった。もぅ……リサ余計なことを言って!それにシャルちゃんも頷いているし、珍しくルリちゃんも頷いていて、リコちゃんが近寄ってきた。
「わたし以外の子と、仲良くしているお姉ちゃんなんかキライです!大っきらいで……ふん!」
……ただ皆と仲良くしてくて、今日は出会ったばっかりのスーちゃんと仲良くして、皆と馴染めるようにしていただけなのになぁ……ショックだよ。
「そっか……そこまで言うなら出ていくよ。じゃあね……」
そう言うと、皆が黙り俯いてしまったけれど、無視をしてバッグに、ずっと考えていた無限収納の魔法を付与して着替えや身の回りの物とお金を入れると部屋を出た。なによ……もぉ……皆のバカ……
寮を出るとスーちゃんが慌てた表情をして、後を追いかけてきた。
「ミサ様……仲直りをして下さい!ボクのせいでケンカになってしまって……すみません」
「え?スーちゃんのせいじゃないよ?」
「ですが……ボクを構っていてケンカになったんですよね……ボクが一人でいて、それを構ってくれたせいで……」
まぁ……キッカケは、そうかもしれないけど……そのうちケンカになっていたと思うしさ。ちょうど良い機会だし、この世界を少し知れるチャンスだよね。
「ちょっと一人にもなりたかったし……しばらく冒険の真似事をしてみるよ」
「……ボクもお供して良いですか……?その……心配ですし……放って置けないです」
え?スーちゃんとしばらく一緒に過ごせるって事?それは……嬉しい誤算だね!やったぁ♪
「良いけど……学校は、しばらく私は休むよ?」
「……はい。大丈夫です。両親に訳を話せば分かってくれると思いますし……」
「何だか悪いね……ありがと!」
この世界に来て初めての外出になるのかな……?馬車で移動してきたけど宿屋というか、ホテル住まいで街の散策もしていないしね。
多分、襲われても対処出来ると思うけれど……。大人しく目立たなくしてよっと。学校の制服だし、格好も多分目立ってないと思うし……。回りを見ると近くから通っている同じ制服を着た女の子を見かけるし、近くの学校の制服を着た生徒も見かけるので街の中は比較的安全ぽい。
「街の外は危ないのかなぁ……?」
「街の周辺は冒険者の方たちが、よく討伐をしてくれているので魔物や魔獣は現れますけど、比較的に弱いので大丈夫だと思いますよ」
あれ?2人だと普通に話ができるんだね?おどおどしていないし……声も、いつもより大きい感じだよ?うふふ……人見知りなだけじゃない?2人で歩いていると恋人に見えちゃったりしないかなぁ?それは、ないか二人ともスカートだし。
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