転生をしたら天国の様な環境だったので、みんなと仲良く暮らしたい。

みみっく

文字の大きさ
上 下
11 / 30

第11話 先生に見つかってしまった!?

しおりを挟む
 呆然としていた先生たちが騒ぎ出した。なによ?すぐに直せるからそんなに騒がなくても良いじゃない!

「それは……誰が破壊をしたんだ?」

 皆が私を見た……。そうよ。私ですよ……何か問題でも?普通に魔法の練習をしていての事故ですけど!

「私ですけど?」
「そ、そうかミサさんですか……その的は10人掛かりで結界を張った……普通の人じゃ壊せない様になっていたんだが……」

 偉そうな先生が困った表情をしていた……。だったら直せば良いでしょ?先生が10人いるんだしさー

 何だか現場検証みたいな感じで壊れた的を調べていて、観客席の壁に穴に気付いた先生が大声で他の先生を呼んだ。

「こっちにも穴が空いてますー!」
「な、何だと!?その壁は……的より強力な結界が張ってあるはずだぞ!?観客席に被弾したら大事になるからな……それを破壊して穴を開けるなんて……あり得んぞ!」

 そう言うと再び皆から注目を浴びた。注目されて気不味いんですけど。直せば良いんでしょ?多分……直せるよね……イメージして直せば良いんだよね……

 魔法で直すって言ってたし……他の人に出来て私に出来ないわけが無い!

 観客の壁に穴が空いた場所に向かい手を翳して……壁が直るのをイメージをして……次に魔力を流す感じをイメージをして掌から魔力が放出されているのが可視化が出来て壁が埋まっていくのを回りの人が驚いていた。いやいや……私が一番驚いているってば!こんなすごい才能があったんだねー。私ってすごいっ!

 じゃー次は、結界かなー。えっと……魔法を防ぐのをイメージで良いのかなぁ?でも、それより無効化にした方が良いんじゃないの?そっちの方が強そうだし、格好良いよね!?

「おわったよー」

 は?っと言う顔をして見つめられた。だから何よ?もうそのリアクション要らないし……嬉しくないって!しつこいってばー

「ミサさん……結界というのはですね……早くても数日は掛かるもので……そんな短時間で張る結界は、脆くて数回魔法を受けると壊れてしまいますよ。それに数時間で結界の効果が無くなってしまうものなのですよ」

 へぇ~そうなんだ?そんなに脆いのかな?頑丈に結界を張ったつもりなのに……

「じゃあ……皆で確かめてみて?」

 皆が顔を見合わせて頷いた。みんな……顔を見合わせるの好きだねー。チームワークってやつかな?先生と生徒で連帯感があっていい感じだね……うふふ。

 離れた場所に移動して眺めていると、魔法を壁に放ち壊そうとするが壁に当たる瞬間に魔法が消えてしまう。30分ほど繰り返していたが諦めた様子で止めてしまった。

「あれは……壊せない!すごいな……あんなの見たことも聞いた事も無いぞ!」

 30分間を、ボーッとしているのも暇だったので的を直しておいた。

「壊した場所は全部直したからもう良いでしょ?」
「あの、誰も責めている訳では無いですよ?だいぶ想定外の事が起きましたが、ミサさんの魔力が強過ぎただけです。この場所を提供をしたのは私達ですので」
「明日も使っても大丈夫ですか?」

 なんだか、ここって射的の豪華バージョンみたいで好きかも……。また明日も使えたら嬉しいんだけどなぁ……♪

「勿論、使って頂いても問題ありませんよ」
「やったっ!ありがとうございまーすっ♪明日も使えるってーリコちゃん!」
「良かったですね……って、まだ強くなるつもりなのですか?」

 ん?あーそうか……魔法は使えるようになって練習はもうしなくて良いのかぁ~。ん~貸してって言っちゃったし、明日が最後で良いか。

「じゃあ、明日が最後で!」
「最後と言わずに、いつでも使用を許可しますのでお使い下さい」
「はーい。ありがとー♪」

 解散してリコちゃんとルリちゃんと寮の部屋に戻ってきた。

「お姉ちゃーんッ♡」



 寮の部屋のドアが閉まると同時にリコちゃんが抱き着いてきたので私も抱きしめ返した。何だか久しぶりに会った恋人同士みたい、こんな感じなんだろうなぁ……恋人はいた経験が無いから分からないんだけれど。

 頬を赤くしてチラチラっと見ていたルリちゃんが、戸惑いながら近寄ってきて、後ろから遠慮気味に抱きしめてきて体を触ってきた。えっと……遠慮してるつもりかもしれないけれど……それ、くすぐったくて……逆に大胆だと思うんですけど!?

「あの……ルリちゃん、それ……私の胸なんですけと……?」
「あっ。すみませんっ。触り心地が良くて……」
「もぉっ!……ルリさんっ!」

 リコちゃんがムッとした表情でルリちゃんを睨んでいた。ルリちゃんってばーエッチだなぁ……オドオドしてるのに大胆っ♡

 リコちゃんが胸をガードするように顔を押し付けて来た。それで何してるの……これ?イチャイチャは良いんだけど、そろそろ夕食だよね?

「そろそろ夕食だよー?お腹すいちゃった」
「むぅ……そうですね……でも、もう少し……」
「はぅ……もう少しお願いします……っ♡」

 うわぁ……っ♪ 懐かれてるぅ……幸せっ♡

「あ、うん。別に良いけど……」

 照れ隠しで喜んでない様に発言したけれど、顔は正直で絶対に、ニヤけて頬が赤くなっていてバレバレだと思う……あはは……♡ 2人は、私に抱き着いていて顔は見られていないので大丈夫だけどねーっ。この可愛いやつらめっ♡
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する

美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」 御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。 ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。 ✳︎不定期更新です。 21/12/17 1巻発売! 22/05/25 2巻発売! コミカライズ決定! 20/11/19 HOTランキング1位 ありがとうございます!

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!

ペトラ
恋愛
   ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。  戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。  前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。  悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。  他サイトに連載中の話の改訂版になります。

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

逃げて、追われて、捕まって

あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。 この世界で王妃として生きてきた記憶。 過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。 人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。 だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。 2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ 2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。 **********お知らせ*********** 2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。 それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。 ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります

真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」 婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。  そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。  脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。  王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

処理中です...