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領地の見回りで孤児を助ける。

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朝、目を覚ますとミーシャが隣でまだ寝ていたので起こす。

「ユキの手伝いをする日だよ」

「あ、そうでした。ヤバいです。怒られます。」

目の前でパジャマから普段着に着替えている。

朝から良い物をありがとう。ミーシャ

慌てて部屋から出ていった。

一人取り残されたので床に脱ぎっぱなしのパジャマを上手く畳めないのでベッドの上に乗せておく。

俺も部屋を出てユキに挨拶をしてミユの部屋に勝手に入ってミユの隣に勝手に入って寝転がりミユの可愛い寝顔を眺めてニヤニヤしながら癒やされていたが寝返りをされて顔が見えなくなってしまった。

そういえば、お腹ぐらい触っても良いって言ってたよな・・・と思い出して。

ミユに後ろから抱きつきお腹を触る

うん。この感触がたまらない、太っているわけではないよ?
女の子独特の柔らかさというか・・・肌の感触が良いよね。

「・・・何してるのよ。」

ミユが起きたみたい。

「朝のスキンシップに来た」

「スキンシップは良いけど寝てる人にすることじゃないと思うけど。」

「ゴメン。嫌だったか?」

「・・・イヤじゃないけど。寝てる時にはやめてよね。勝手に胸とか触られそうだし」

「触りたいけど我慢してるだろ。」

「いつまでお腹触ってるのよ。」

「満足するまでかな」

「くすぐったいしユウヤの顔を見れないんですけど。」

「俺はさっきミユの可愛い寝顔を見てたから」

「もぅ。寝顔は恥ずかしいよ」

ミユを開放して朝の挨拶のキスもしてリビングに行きスズを待ってる間に皆で話をしてたらスズが来たので朝食を食べスズが

「今日はユウヤと町を回ろうと思う」

「えー。今日はわたしと過ごす日だよ。」

「そういってもな・・・仕事のうちだからな」

「それだったら、わたしも付いて行く」

「構わないが危険もあるし暇かもだぞ。それにその格好じゃダメだぞ」

「ユウヤと一緒にいれるなら我慢する」

「分かった。服を渡すから着替えてくれ。ユウヤも着替えてくれ」

渡されたのは平民が着る服だった。

今回の護衛も私服で帯剣をしているので冒険者に見える。

この世界でも冒険者はいるようで獣の討伐や護衛や採集などの依頼を受けて生活をしているらしい。

護衛の人数は一人に二人付くので六人が付いている。

「で、何処にいくの?何をするの?」

「ミユは朝からうるさいな。」

「説明くらいしてくれてもいいと思うけど。」

「そうだな。町の視察とでも言うのかな」

「なんか格好良いね。ワクワクする。」

「あまり離れるなよ。拐われても知らないぞ」

「あまり恐い事言わないでよ」

「大商人のところも見に行くから気をつけろよ」

「あーこの前のミーシャの時もその関係だったよな。」

「金があると可愛い娘を買ってでもそばに置きたいみたいだからな。それがダメなら盗賊を雇って拐ってでもな」

「そっか。ユキちゃんも被害にあってるもんね。」

「直接乗り込みはしないが、見習いの娘に話は聞きたいな。」

「そんな事もユウヤの仕事なの?」

「いや。普通はしないな。ユウヤの勉強の為だな常識を知らな過ぎるからな。」

ちょうど見習いの女の子が出てきたのでスズが話しかける。

「ちょっと良いか?」

「はい。なんでしょう?」

「最近新しい娘が入ったりしてないか?」

「う~ん・・・何人か入りましたね」

「拐われたとか言う子は、いるか?」

「二人くらいそんな事を言ってたかな」

「そうか、ありがとう」

女の子が立ち去った

「思った通り怪しいな」

「それで、どうするの?」

「私達はココまでだな。危ないからな」

「それで、これから何をするんだ?」

「後は商売の勉強かな、どんな物が売られていて、値段を覚えて置くのも良いぞ。ミユもな」

「この町にも俺が売った物も売ってるのか?」

「多分あるんじゃないか」

しばらく歩いていくと大きな店があってそこに俺が売った物が高値で少し並んでいた。

高値でも売れるんなら良いけど。

昼頃まで散策をして帰る途中で店の間の通路で女の子が男の子達から石を投げられていたので助けに入った。

護衛の人達は大慌てだった。

女の子は同じ歳くらいで髪の毛は薄いピンク色で肩くらいでツインテールをしていて服装は・・・ボロボロで汚れていた。

「大丈夫?」

顔も傷だらけで殴られたのか頬も目も腫れていて唇も切れて血が出ていて可哀想な程だった。

「は・・い・・・」

「どうしたんだ?」

「勝手にゴミ箱を漁ったから・・・」

「ゴミ箱を?」

「う・・ん。・・・この辺は食べ物のお店が多いから・・・お腹が空いて・・」

「そっか。親は何してるんだ?」

「いないよ・・・死んじゃった」

スズを見ると首を横に振っているが・・・

「俺はユウヤだ。名前は?」

「ミオです。」

「歳は分かるか?」

「11歳です」

「ちょっと待ってろよ。動くなよ」

「う・・ん・・」

確か近くに服屋があったと思うんだけどな

と見渡すと近くに服屋があって、そこでフード付きのローブとミユの体型を想像してミオに似合いそうなワンピースと下着も数着、買った。

さっきの場所に戻ると

「一緒に来るか?」

「どこに?何をするの?」

「昼飯でも一緒に食べるか?」

「わたし、お金持ってないよ」

「俺の家で食べるから気にするなよ」

「お礼出来ないから」

「お礼なんて要らないよ」

「・・・体でってことでしょ・・」

「そんな事したら嫁達が怒るよ。する気もないし」

「心配で嫌だって言うならココにお金だけ置いてくけど?」

ミオが後ろの二人を見て考えてるようだ

俺も後ろを振り向くとミユが手招きをしていて、スズは肩を竦めている。

ミオは立ち上がるのが厳しそうで手を貸してやっと立ち上がれて

「わたしの手汚れてるので触ると汚れますよ」

「そんな事より一緒に来る気になったのか?」

「はい・・」

「じゃあ、これを羽織れよ」

とフード付きローブを羽織らせる

「傷だらけでお前が恥ずかしい思いをするかと思って、さっき買ってきた」

「え?・・・ありがとう・・」

痛々しい目から涙を流すミオ

歩くのも辛そうなので腕を支えて一緒にゆっくりと歩き家まで無事に到着出来た。

階段があるので遠慮をするミオを背負って階段をなとか登ることが出来た。もっと鍛えてれば・・・

「食事の前にお風呂でスッキリして来いよ」

「・・やっぱり体ですか・・?」

「おい。この嫁達を見てみろよ・・・お前の手さえ触れないって。それに安心して寝る場所だって無いんだろ?」

「わたしがお風呂を使って良いんですか?」

さっき買っておいた着替えも渡す

「服もさっき買っておいたから着替えてな。」

「ユウヤ準備良すぎじゃない?泊めるきだったんだ?」

「ああ、可哀想だろ。」

「・・・そうだね。ケガも酷いし。少し妬けただけ」

ミオを風呂場に手を支えて案内をする

「着替えは貰っても良いんですか?」

「勿論ミオの為に買ったから貰ってくれると嬉しいけど」

「はい。ありがとう」

「邪魔だから出てるな。終わったら呼べよ」

心配なので風呂場の前で待つことにした。

やっぱり待ってて正解で中から小さな声で

「終わりました。」

と聞こえた。

「ドアを開けるぞ?」

「はい。」

さっきとは、まるで別人のようで髪の毛もサラサラで髪の毛を下ろしているし顔の汚れも落ちて服も新しくなっているので別人に見える。

だが、顔の傷はお風呂では落ちないので痛々しいのでユキの部屋を貸してもらい傷薬を塗ってあげる。

リビングにもどりやっと昼食だ。

スズが出掛けてたのか下から上がってきてニヤリと笑った。今度は何を企んでいるのやら。

ミオはまた涙を流しながら食事をしている。

「慌てずにゆっくりと食べろよ。誰も取ったりしないし、まだいっぱいあるからな。それでも足りなかったら俺の分も食べて良いぞ」

ミオが泣きながらお礼を言う。

「で、泊めるんだろ?どこに寝かせるんだ?」

どうしよう。俺の部屋は無いんだった。

「何も考えてなかったんだろ?私の部屋を使えばいいさ」

「え、スズに悪いよ。」

「私は前の家でゆっくり寝るから大丈夫だぞ。気にするな。夫に協力ぐらいさせろよ」

「いつも助けてくれてありがとな。」

「わたしの為にすみません。ありとうございます」

「一応、確認をさせてもらうが、男に汚されてはいないのだな?」

「え、あ、はい。寝る時は警備隊の近くで寝るようにしてましたし」

「何を聞いてるんだよ。失礼じゃないのか」

「いや。大切なことだ。」

「大丈夫ですよ。気にしてませんから。」

食事が終わりミオを背負って3階のスズの部屋に案内をしてベッドに座らせる。

「こんな広くてキレイな部屋を、わたしが使って良いんですか?ベッドもふかふかで勿体ないです。」

「お礼はスズにしてあげて」

「はい。でも一番お世話になっているのはユウヤさんです。ありがとうございます」

「良いんだって好きで助けたんだから」

「さっき鏡を見たんですけど、おばけみたいな顔になってました・・・それなのに、わたしの体が目当てとか言って恥ずかしいです。」

「いや、疑って当たり前だよ。初めて会ったばかりで家に来いなんて言われればね。これからも用心してな」

「はい。用心して行きます。」

「今日は安心してゆっくり休みなよ。俺は出ていくから。」

「有難う御座います」

スズの部屋を出てミユの部屋に入る

「大丈夫そうだった?」

「うん。落ち着いたみたいだったぞ」

「ケガ酷かったね。女の子にあれは可哀想だよ。」

「ミユも助けてくれてありがとな」

「わたしは、何もしてないよ」

「ミユがいたからミオが家に来てくれる気になったんだろ。知ってるぞ。」

「あはは。少しは助けになったのかな。」

「少しじゃないだろ。あのまま、あそこにいたら危ないだろ、あのケガだしな」

「ユウヤは優しいね。」

「ミユも優しいよな。」

「今日は疲れたね。」

「うん。疲れたしそろそろ寝るか」

ミユが手を握ってきて目を閉じると、いつの間にか寝ていた。

 

 
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