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31話 使うのを躊躇っていたスキルを使ってみた。
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素直に返事をしてくれたので頭を撫でてると、またミリスに服を引っ張られた。
「ユンナの寝てる部屋に行っても良い?」
「あ、うん。大丈夫だよ、でもお姉ちゃん寝てるけど?」
「うん。顔を見て安心したいだけだから」
「お姉ちゃんが、羨ましいなぁ……優しい彼氏がいて」
ミリスが、その言葉に反応してムスッとしていた。
リリアに部屋まで案内をしてもらうと、女の子っぽい部屋で可愛く、リリアと部屋は共同らしくベッドが2つあって、寝るのと着替えをするだけの部屋っぽいけど、飾りつけで花も飾ってあり女の子らしいなぁ……でも、これってリリアの趣味でユンナじゃない気がする……
心配して部屋に入ったけど、可愛い寝顔で寝ていて安心した。……へぇ~ユンナの寝顔を見るのは初めてかも……可愛いじゃん。
リリアが部屋を出ていくと、治癒魔法をこっそりとかけておいた。
でも、すぐに治るわけないよな……多分。切り傷や擦り傷で治癒魔法を使ったことはあるけど、骨折には初めて使うし詳しいことは分からない。
ユンナが起きるまで外で少し実験してようかな……もう一つのスキルが使えるかもしれないし。
「ちょっと外でユンナが起きるのを待ってるから、起きたら教えてくれる?」
ミリスにお願いすると、俺の服を掴んできた。
「いやぁ~私も一緒に行くっ」
「だよね~」
ミリスが嬉しそうに頷いてる。可愛いけど……少し離れても良いんじゃないの?
同じことをリリアにお願いをすると引き受けてくれた。やっぱりリリアは良い子だな~
ユンナの家の庭に落ちていた木の枝を拾い、実験をしてみる。バリアで斬り落として、斬り落とした部分に時間操作のスキルを1分前をイメージすると、斬り落とした枝が消えて手に持っている枝が元通りに復元された。
へぇ……斬り落とした枝は、そのまま残って元通りに戻るわけじゃないのね。もしかしたら増えるかもとか思ってたんだけど……。まあ、そうなると時間操作じゃなくてモノを増やすスキルになるか。
じゃあ……もう一度枝を斬り落として、斬り落とした枝をファイアで燃やして灰にして3分前をイメージをしてみると、灰が消えて3分前の枝の状態に戻った。
って事は、腕を斬られたり魔物に食われても、腕に時間操作をかければ元通りに戻るって事か。
心配だったのが、斬られた現在時間で時間を5分戻して時間が5分進むと、また斬り落とされる?とか思っていたけど、10分経ってもその様子は無さそうで安心した。
「ねぇ……なにしてるの? 枝を斬ったり戻したり……遊んでるの?」
ミリスが首を傾げて、俺が魔法で遊んでいると思ってみていたらしい。ミリスは魔法は知ってるけど、詳しい事は知らないので斬って戻すという事が不可能に近い事を知らないので驚いたりしない。俺が魔法で遊んでると思ってるみたいで助かるよ。ユンナくらいになると、魔法で斬った枝を直す事は出来ないと知ってると思うから驚くと思う。多分……
「あ~うん……魔法の練習というか、実験かな」
「遊んでるように見えるけど……?」
「ミリスも魔法の練習をする?」
「えぇ……。わたし水魔法だけだし、料理とか飲水を出すくらいだよ?」
そういえばミリスの魔法を見たことないかも。水魔法を使えたのかぁ。ミリスの言い方だと、水魔法は弱いと思ってるか、役に立たないと思ってる? 派手な攻撃魔法じゃないけど、かなり使える良い魔法だと思うけどなぁ……
「だったら、木の窪みに水を押し当て続ける練習をしてみて? 結構いい練習になるよ」
「ううぅ……わかったぁ。やってみる……」
少し嫌そうな顔をして木に手を翳して水魔法を放つと、パシュ!と水球が放たれ木の窪みに当たり、水球の形を維持していた。
「ミリス、スゴイじゃん。隠れて結構練習をしてたんじゃないの?」
褒められて嬉しそうな顔をして答えてくれたけど、段々と暗い表情になった。
「ん~前に親をビックリさせようと思って練習してたけど……『へぇ~スゴイね』って言われただけだったんだよね」
「冒険者とか行商人や旅人には貴重な存在だけど、普段家で生活している人には貴重さが分からなかったんじゃないかな。家には井戸があるし、水には困らないからね。よく使う火魔法は重宝されるかもね……火を起こすの苦労するし」
「そうなんだ、旅をする人には貴重なんだ? 周りには、そんな人いないからなぁ……やっぱり役に立たないよ」
ヤバっ。逆に落ち込ませちゃってる? 今度からミリスに色々と手伝ってもらうかな。
「役に立つって! 猟をする時に解体する時とか、料理する時に手伝ってもらうからね」
「うんっ♪ 手伝う! 任せてっ」
ミリスに笑顔が戻り質問してきた。
「でさっ。この練習ってなにしてるの?」
「あ~えっと……魔物の口と鼻に水を当てる練習だよ。窒息させて倒せるんだよ」
「へ? そんな事出来るんだ? すごっ!」
「あと、粘度を変えられれば一度、口と鼻に当てちゃえば放っておいても大丈夫になるよ」
「へぇ……後で練習してみる~」
「あと魔力に余裕があれば顔全体を包むような感じにしても良いし」
「アリム兄ぃって、スゴイっ♪」
魔物も猛獣も獣も息をしてるし、それを断っちゃえば窒息して倒せるけど……倒せても猟では使えないんだよね。窒息した獲物の肉って色が悪いんだよね、紫色っぽくて美味しそうに見えないというか、傷んでそうな色をしてるから自分で食べるんなら良いんだけど、売り物にするんだったら窒息して気絶した時に血抜きをしないとかな?
ミリスには教えないけどね、教えたら褒められたくて一人で森に入りそうだし。戦闘や猟で使える攻撃魔法はあまり教えたくないけど、最低限自分を護れる程度にしておかないとなぁ。
「ミリス、一人で森に入ったら家から追い出すからね?」
一応、脅しておかないと……
「えっ!? なんで? ひどいっ!」
「へぇ……やっぱり一人で森に入る気だったんだ?」
「ちがうっ。入らないしっ!」
この反応……って、怪しすぎる……森に入る気だよね?
「一人で森に入って変な男や猛獣に襲われたら、どうするの? 殺せるの?」
「ううぅ……入らないってばっっ!」
「ユンナの寝てる部屋に行っても良い?」
「あ、うん。大丈夫だよ、でもお姉ちゃん寝てるけど?」
「うん。顔を見て安心したいだけだから」
「お姉ちゃんが、羨ましいなぁ……優しい彼氏がいて」
ミリスが、その言葉に反応してムスッとしていた。
リリアに部屋まで案内をしてもらうと、女の子っぽい部屋で可愛く、リリアと部屋は共同らしくベッドが2つあって、寝るのと着替えをするだけの部屋っぽいけど、飾りつけで花も飾ってあり女の子らしいなぁ……でも、これってリリアの趣味でユンナじゃない気がする……
心配して部屋に入ったけど、可愛い寝顔で寝ていて安心した。……へぇ~ユンナの寝顔を見るのは初めてかも……可愛いじゃん。
リリアが部屋を出ていくと、治癒魔法をこっそりとかけておいた。
でも、すぐに治るわけないよな……多分。切り傷や擦り傷で治癒魔法を使ったことはあるけど、骨折には初めて使うし詳しいことは分からない。
ユンナが起きるまで外で少し実験してようかな……もう一つのスキルが使えるかもしれないし。
「ちょっと外でユンナが起きるのを待ってるから、起きたら教えてくれる?」
ミリスにお願いすると、俺の服を掴んできた。
「いやぁ~私も一緒に行くっ」
「だよね~」
ミリスが嬉しそうに頷いてる。可愛いけど……少し離れても良いんじゃないの?
同じことをリリアにお願いをすると引き受けてくれた。やっぱりリリアは良い子だな~
ユンナの家の庭に落ちていた木の枝を拾い、実験をしてみる。バリアで斬り落として、斬り落とした部分に時間操作のスキルを1分前をイメージすると、斬り落とした枝が消えて手に持っている枝が元通りに復元された。
へぇ……斬り落とした枝は、そのまま残って元通りに戻るわけじゃないのね。もしかしたら増えるかもとか思ってたんだけど……。まあ、そうなると時間操作じゃなくてモノを増やすスキルになるか。
じゃあ……もう一度枝を斬り落として、斬り落とした枝をファイアで燃やして灰にして3分前をイメージをしてみると、灰が消えて3分前の枝の状態に戻った。
って事は、腕を斬られたり魔物に食われても、腕に時間操作をかければ元通りに戻るって事か。
心配だったのが、斬られた現在時間で時間を5分戻して時間が5分進むと、また斬り落とされる?とか思っていたけど、10分経ってもその様子は無さそうで安心した。
「ねぇ……なにしてるの? 枝を斬ったり戻したり……遊んでるの?」
ミリスが首を傾げて、俺が魔法で遊んでいると思ってみていたらしい。ミリスは魔法は知ってるけど、詳しい事は知らないので斬って戻すという事が不可能に近い事を知らないので驚いたりしない。俺が魔法で遊んでると思ってるみたいで助かるよ。ユンナくらいになると、魔法で斬った枝を直す事は出来ないと知ってると思うから驚くと思う。多分……
「あ~うん……魔法の練習というか、実験かな」
「遊んでるように見えるけど……?」
「ミリスも魔法の練習をする?」
「えぇ……。わたし水魔法だけだし、料理とか飲水を出すくらいだよ?」
そういえばミリスの魔法を見たことないかも。水魔法を使えたのかぁ。ミリスの言い方だと、水魔法は弱いと思ってるか、役に立たないと思ってる? 派手な攻撃魔法じゃないけど、かなり使える良い魔法だと思うけどなぁ……
「だったら、木の窪みに水を押し当て続ける練習をしてみて? 結構いい練習になるよ」
「ううぅ……わかったぁ。やってみる……」
少し嫌そうな顔をして木に手を翳して水魔法を放つと、パシュ!と水球が放たれ木の窪みに当たり、水球の形を維持していた。
「ミリス、スゴイじゃん。隠れて結構練習をしてたんじゃないの?」
褒められて嬉しそうな顔をして答えてくれたけど、段々と暗い表情になった。
「ん~前に親をビックリさせようと思って練習してたけど……『へぇ~スゴイね』って言われただけだったんだよね」
「冒険者とか行商人や旅人には貴重な存在だけど、普段家で生活している人には貴重さが分からなかったんじゃないかな。家には井戸があるし、水には困らないからね。よく使う火魔法は重宝されるかもね……火を起こすの苦労するし」
「そうなんだ、旅をする人には貴重なんだ? 周りには、そんな人いないからなぁ……やっぱり役に立たないよ」
ヤバっ。逆に落ち込ませちゃってる? 今度からミリスに色々と手伝ってもらうかな。
「役に立つって! 猟をする時に解体する時とか、料理する時に手伝ってもらうからね」
「うんっ♪ 手伝う! 任せてっ」
ミリスに笑顔が戻り質問してきた。
「でさっ。この練習ってなにしてるの?」
「あ~えっと……魔物の口と鼻に水を当てる練習だよ。窒息させて倒せるんだよ」
「へ? そんな事出来るんだ? すごっ!」
「あと、粘度を変えられれば一度、口と鼻に当てちゃえば放っておいても大丈夫になるよ」
「へぇ……後で練習してみる~」
「あと魔力に余裕があれば顔全体を包むような感じにしても良いし」
「アリム兄ぃって、スゴイっ♪」
魔物も猛獣も獣も息をしてるし、それを断っちゃえば窒息して倒せるけど……倒せても猟では使えないんだよね。窒息した獲物の肉って色が悪いんだよね、紫色っぽくて美味しそうに見えないというか、傷んでそうな色をしてるから自分で食べるんなら良いんだけど、売り物にするんだったら窒息して気絶した時に血抜きをしないとかな?
ミリスには教えないけどね、教えたら褒められたくて一人で森に入りそうだし。戦闘や猟で使える攻撃魔法はあまり教えたくないけど、最低限自分を護れる程度にしておかないとなぁ。
「ミリス、一人で森に入ったら家から追い出すからね?」
一応、脅しておかないと……
「えっ!? なんで? ひどいっ!」
「へぇ……やっぱり一人で森に入る気だったんだ?」
「ちがうっ。入らないしっ!」
この反応……って、怪しすぎる……森に入る気だよね?
「一人で森に入って変な男や猛獣に襲われたら、どうするの? 殺せるの?」
「ううぅ……入らないってばっっ!」
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