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57話 ケルベロス
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「さ。再生能力とやらを見せてくれ。」
「は。直ぐに元通りだ……ん? どうした? 再生……しないだと……!?」
ヤバいぞ……こいつは……本物じゃないか!? 再生能力は悪魔の基本能力でスキルでは無いんだぞ?封じられる訳が無い……それを封じるだと!?
「なんだ、出し惜しみか? もう片方も千切られたいのか?」
「わ、わかった俺様の完敗だ。負けを認め謝罪をする。すまなかった。それに特別に、俺様の能力で出来ることなら何でもしてやるぞ」
「興味ないな」
「気に入らないやつが居れば消してやるぞ。な? だから助けてくれ! 見逃してくれ……大人しく帰るし、この世界には今後、一切関わらないと約束をしよう」
「それなら、罰は受けてもらうが命は助けてやる。そして悔み反省をして生きてもらおうか。タダでは殺さないからな。お前が言ったことだ、自分で受けてみろ」
その時に空間が歪み5体の悪魔が、空間から現れた。
「しばらく観察をしていたら、随分と面白い格好になってるな……お前……あっははは」
「お前、そうとうな使い手だな……どうやったら、もっと本気を出してくれるんだ? 仲間を傷つければ良いのか? 引きずって連れてくるか!」
ボワッとユウヤの体から黄金に輝くオーラが放たれると、近くに居た悪魔が霧散していき消滅をした。
「おいおい……オーラに触れただけで……完全に消失したぞ……不味いな……これは」
「おい。助けにきたんじゃないのか! おい!」
「逃げるぞ!」
「待て! 俺様を助けろ!」
「お前は、オーラに触れていても無事じゃねぇか!」
「そう簡単に、仲間に危害を加えると宣言をした奴を逃がすとでも思ってるのか? お前らの能力を全て無効にする。こいつと同じ種族になる事を許可してやる」
そう言うと同じ姿に変わっていく。
「そうだ。再生能力が無くなっていたんだったな……腕が無ければ、直ぐに死なれて罰にならないからな……」
ユウヤが手を翳し治癒魔法を掛けると、地面に落ちていた腕が霧散し、腕が元の状態に戻った。
「あ、ありえねぇ……切り落とされた腕は、治癒魔法や魔法で治らない筈だぞ」
「どうなってるんだ! おかしいだろ! 俺達は悪魔だぞ!? なぜ人間が干渉ができるんだ!」
戸惑い怯え、大きな声で喚き散らしていた。
「さ、逃げないと……ケルベロスに襲わさせるぞ?」
「なぜ貴様が、魔獣の名前を知っているのだ? それに貴様の命令に従う訳がないだろ!」
俺がケルベロスに、手を差し伸ばすと甘えてくる感じで頭を撫でられ嬉しそうにしていた。
「あり得ん。あり得んぞ! 俺様が生み出した魔獣だぞ! 他の者に懐くはずがない!」
「事実を、そろそろ受け入れないと命を落とすぞ? 既不死でも再生能力を持っていないと理解した方が良いぞ? ケルベロス軽く追い払ってくれるか」
命令を受けたケルベロスが、創造主である元悪魔を威嚇し追い回し軽く攻撃をすると、元悪魔達が応戦しようと魔法を使うことを試みた。
構えたり詠唱をするが、魔法が使えずにケルベロスに追い回され体中が傷だらけになり、ダンジョンに逃げていった。
◇◇◇
よし! これで悪さも出来ないだろ。アリアを傷つけた罰も与えたし。変なボスも封じられ元凶も絶ったし。…………で、このワンコどうしよ……ギルドに連れて帰る訳にはいかないよな。ここに置いていくと冒険者に討伐……はされないか、大人しくなったと言ってもアリアを傷つけられる程強いしな。まあ……取り敢えず家に連れて帰るか!
「な、お前……小さくなれたりしないのか?」
「くぅ~んっ♪」
徐々に体が小さくなり、普通の犬の大型犬のサイズになった。見た目は……かなり凶暴そうで番犬には良いかもな……それに指示も理解できるらしいし。意外と可愛いかもな。そうそうお宝を……回収っと。
そうだ。俺の能力……おかしな事になっていたっぽいな。付与の強力バージョンか? なんとなく出来る感じがして口から勝手に出てたけど……言葉に魔力を注いで言葉を発すると現実になるっぽいな。
ちょうどオオカミの魔獣が現れると、ケルベロスが威嚇をすると逃げていってしまった。
「ちょ、ケルさん! スティ! 動いちゃダメ! 分かった?」
「くぅ~ん……」
「よし!」
しばらく岩場に座ってオオカミ等の魔獣を待った。イノシシの魔獣が現れ、こちらに気づくと突進してきた。
さて、どう試そう?
「突進は許可しない」
すると徐々に速度が落ち歩くスピードになり、魔獣が戸惑った様子になり思考停止の状態になった。
魔法だかスキルだかが使える事が分かったので、満足した。それに行動を強制するだけじゃなかったよな、魔法の取り消しや……種族の変更とかヤバすぎだろ。
「突進を許可するが、ここから立ち去れ」
イノシシの魔獣が部屋から立ち去るのを確認をして、転移で帰宅した。
さて、こいつを紹介をしないとだよな……って、紹介もなにも会ってるし……戦ってるしな。
ケルちゃんと勝手に名付けて、呼ぶと喜んで付いてくる……うん。これは可愛いワンコだな。そういえばコイツには何も命令もしてないんだけどな……服従とか。ただ頭を押さえつけていただけ何だけどなぁ。
「は。直ぐに元通りだ……ん? どうした? 再生……しないだと……!?」
ヤバいぞ……こいつは……本物じゃないか!? 再生能力は悪魔の基本能力でスキルでは無いんだぞ?封じられる訳が無い……それを封じるだと!?
「なんだ、出し惜しみか? もう片方も千切られたいのか?」
「わ、わかった俺様の完敗だ。負けを認め謝罪をする。すまなかった。それに特別に、俺様の能力で出来ることなら何でもしてやるぞ」
「興味ないな」
「気に入らないやつが居れば消してやるぞ。な? だから助けてくれ! 見逃してくれ……大人しく帰るし、この世界には今後、一切関わらないと約束をしよう」
「それなら、罰は受けてもらうが命は助けてやる。そして悔み反省をして生きてもらおうか。タダでは殺さないからな。お前が言ったことだ、自分で受けてみろ」
その時に空間が歪み5体の悪魔が、空間から現れた。
「しばらく観察をしていたら、随分と面白い格好になってるな……お前……あっははは」
「お前、そうとうな使い手だな……どうやったら、もっと本気を出してくれるんだ? 仲間を傷つければ良いのか? 引きずって連れてくるか!」
ボワッとユウヤの体から黄金に輝くオーラが放たれると、近くに居た悪魔が霧散していき消滅をした。
「おいおい……オーラに触れただけで……完全に消失したぞ……不味いな……これは」
「おい。助けにきたんじゃないのか! おい!」
「逃げるぞ!」
「待て! 俺様を助けろ!」
「お前は、オーラに触れていても無事じゃねぇか!」
「そう簡単に、仲間に危害を加えると宣言をした奴を逃がすとでも思ってるのか? お前らの能力を全て無効にする。こいつと同じ種族になる事を許可してやる」
そう言うと同じ姿に変わっていく。
「そうだ。再生能力が無くなっていたんだったな……腕が無ければ、直ぐに死なれて罰にならないからな……」
ユウヤが手を翳し治癒魔法を掛けると、地面に落ちていた腕が霧散し、腕が元の状態に戻った。
「あ、ありえねぇ……切り落とされた腕は、治癒魔法や魔法で治らない筈だぞ」
「どうなってるんだ! おかしいだろ! 俺達は悪魔だぞ!? なぜ人間が干渉ができるんだ!」
戸惑い怯え、大きな声で喚き散らしていた。
「さ、逃げないと……ケルベロスに襲わさせるぞ?」
「なぜ貴様が、魔獣の名前を知っているのだ? それに貴様の命令に従う訳がないだろ!」
俺がケルベロスに、手を差し伸ばすと甘えてくる感じで頭を撫でられ嬉しそうにしていた。
「あり得ん。あり得んぞ! 俺様が生み出した魔獣だぞ! 他の者に懐くはずがない!」
「事実を、そろそろ受け入れないと命を落とすぞ? 既不死でも再生能力を持っていないと理解した方が良いぞ? ケルベロス軽く追い払ってくれるか」
命令を受けたケルベロスが、創造主である元悪魔を威嚇し追い回し軽く攻撃をすると、元悪魔達が応戦しようと魔法を使うことを試みた。
構えたり詠唱をするが、魔法が使えずにケルベロスに追い回され体中が傷だらけになり、ダンジョンに逃げていった。
◇◇◇
よし! これで悪さも出来ないだろ。アリアを傷つけた罰も与えたし。変なボスも封じられ元凶も絶ったし。…………で、このワンコどうしよ……ギルドに連れて帰る訳にはいかないよな。ここに置いていくと冒険者に討伐……はされないか、大人しくなったと言ってもアリアを傷つけられる程強いしな。まあ……取り敢えず家に連れて帰るか!
「な、お前……小さくなれたりしないのか?」
「くぅ~んっ♪」
徐々に体が小さくなり、普通の犬の大型犬のサイズになった。見た目は……かなり凶暴そうで番犬には良いかもな……それに指示も理解できるらしいし。意外と可愛いかもな。そうそうお宝を……回収っと。
そうだ。俺の能力……おかしな事になっていたっぽいな。付与の強力バージョンか? なんとなく出来る感じがして口から勝手に出てたけど……言葉に魔力を注いで言葉を発すると現実になるっぽいな。
ちょうどオオカミの魔獣が現れると、ケルベロスが威嚇をすると逃げていってしまった。
「ちょ、ケルさん! スティ! 動いちゃダメ! 分かった?」
「くぅ~ん……」
「よし!」
しばらく岩場に座ってオオカミ等の魔獣を待った。イノシシの魔獣が現れ、こちらに気づくと突進してきた。
さて、どう試そう?
「突進は許可しない」
すると徐々に速度が落ち歩くスピードになり、魔獣が戸惑った様子になり思考停止の状態になった。
魔法だかスキルだかが使える事が分かったので、満足した。それに行動を強制するだけじゃなかったよな、魔法の取り消しや……種族の変更とかヤバすぎだろ。
「突進を許可するが、ここから立ち去れ」
イノシシの魔獣が部屋から立ち去るのを確認をして、転移で帰宅した。
さて、こいつを紹介をしないとだよな……って、紹介もなにも会ってるし……戦ってるしな。
ケルちゃんと勝手に名付けて、呼ぶと喜んで付いてくる……うん。これは可愛いワンコだな。そういえばコイツには何も命令もしてないんだけどな……服従とか。ただ頭を押さえつけていただけ何だけどなぁ。
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