28 / 61
28話 ダンジョンの探索
しおりを挟む
え? アリアがムスッとしてる? 怒ってるのかな……? 余計な火種を俺が作っちゃった?
心配をしているとアリアが話しだした。
「ミーシャちゃん、ユウくんがそんな事をするわけ無いでしょ。もぉ……そんな事をするなら、私達の面倒を見てくれてないと思うよ」
ん? アリアは俺が面倒を見てると思ってるの? 逆じゃないか? 俺がアリアに面倒を見てもらってる感じだけど。
「……うん。そうだよねぇ……ごめんなさい……」
「あぁ……別に良いけどさ。中身より罠の方に興味があるんだよね……中身があれば2人で分けても良いよ」
「ん……わたしは要らないよ」
「えへへ……わたしも~別にお金持ちにならなくても、今まで通りで幸せー」
探索魔法で部屋を調べると宝箱には異常は無い、魔力も感じられないし……部屋に魔物や魔獣が潜んでもいないな……
宝箱の中身を転移させて目の前に出すと……大量の金貨、宝石やアクセサリー、豪華な短剣がドッサリと出てきた。
「わぁ……すごーい……」
「わっ! なにこれーすごーい♪ お金持ちになっちゃったねー」
「これって本物かなぁ?」
収納して鑑定というか表示される品名を確認すると金貨とでたので本物だな……
「本物だな……ミーシャ欲しかったんだろ?」
「い、要らないよー。ちょっと宝箱って聞いて興奮しちゃったのー! お金持ってても村じゃ……殆ど使えないしー」
「ユウくんが持ってて使ってよ。ユウくんが見つけて回収したんだからっ」
「まぁ……欲しい物があったら言ってな。皆で使おうな」
「はぁい♪」
「分かったー。お菓子欲しいー♪」
ミーシャは、やっぱり財宝よりお菓子の方が良いらしい。アリアは元々お金には不自由して無いようで財宝に興味は無いらしい? 俺も今の暮らしが出来ていれば満足なので……まぁ、無いより合った方が良いとは思うけどね。
ここでシャルが居たら大騒ぎになっていただろうなぁ……山分けねとか言って、村に帰って自慢気に場所を言うんだろうな……
「帰ったら、アリアに作ってもらおうな」
「うんっ♪」
俺とミーシャに見つめられて、嬉しそうに返事をした。
「うん。良いよぉ♪ 美味しかったんだぁ?」
「美味しかったな」
「うん。美味しかったー」
俺とミーシャが笑顔で返事をすると、アリアもニコニコの笑顔でご機嫌になった。
多分、次回作るお菓子のことを考えているんだろうな。俺も楽しみだな……
アリアと顔を見合わせてニコッと微笑み合った。
宝物を収納して本物の宝物があった理由を考えてみた。思い当たる理由はダンジョンの途中で、こんなに大量に宝物を発見したら……? 普通は引き返すよな? こんなに大量の宝物を背負ってダンジョンを進む奴はいないだろ。でも戻るにしてもかなり重くて戻るのも一苦労するだろ。たとえ大人数が居たとして財宝を背負って進んでも魔物や、魔獣と戦闘になったら戦力は確実に低下してるしな。うん……それじゃ死ぬな。
大量の財宝を背負って帰ったとしても財宝を担いでいるせいで、まともに戦える訳がない。それで死んだ冒険者の持ち物がダンジョンの宝物になって増えるって訳か。
それか宝物の取り合いになって仲間割れをして殺し合うかもな……俺達みたいに財宝に興味がないパーティは居ないだろうし。こんな一生豪遊しても使い切れない程の財宝を目の前にしたら、普通は取り合いは確実だろうな。
幸いお金や宝物に無欲で無関心な3人組で助かって、希少な異次元収納があって全て回収しても重さも感じないし問題なく先に進める。
「部屋に入ってくるなー」
「ダメー! もう宝物は無いんでしょ? 危険だよーっ!」
「だめぇー!」
「だからー宝物より、罠に興味があるんだって」
2人が心配そうな表情をして目を潤ませたので……諦めた。
「わ、分かったって……泣くなって……」
2人が顔を見合わせてニコッ♡ と笑い合っていた。んっ? 何か企んでた? 仲良くて良いんだけどさ。
先に進むことにして魔物が出るとミーシャが張り切り攻撃を仕掛け討伐をするが、不満そうな表情で戻ってきた。
「どうした? 討伐は成功だろ? ケガでもしたのかー?」
「ううん。地上と違って、狭くて上手く攻撃が出来なくてー」
あぁ……そうだよなぁ。ミーシャは距離を保って、フェイントを入れながら懐へ潜り込んで斬りつけるってのを基本としてるから、自分の間合いが保てなくて上手く攻撃が出来た気がしてないのか。
ミーシャの間合いは、かなり広い。俊敏性、スタミナもかなりあるので間合いを詰められても問題ない気がするんだけどな? 狭い場所を空間を逆に利用すれば有利に戦えるんじゃないのか?壁とか天井を使ってさ……
「それならさ、洞窟の床だけじゃなくて壁や天井も使ってフェイントを入れられるんじゃないのか?地上でも木を足場にして攻撃をしてただろ?」
おおぉ♪ という表情をして早速、言われた事を試していた。
シュッ シュッ シュッ シュ……ッ。と前方の空間で音だけが響いていた。これは……敵に回したくない感じだろうなぁ……。あらゆる方向から攻撃をされるだろうし、早すぎて目で追えないからな。
心配をしているとアリアが話しだした。
「ミーシャちゃん、ユウくんがそんな事をするわけ無いでしょ。もぉ……そんな事をするなら、私達の面倒を見てくれてないと思うよ」
ん? アリアは俺が面倒を見てると思ってるの? 逆じゃないか? 俺がアリアに面倒を見てもらってる感じだけど。
「……うん。そうだよねぇ……ごめんなさい……」
「あぁ……別に良いけどさ。中身より罠の方に興味があるんだよね……中身があれば2人で分けても良いよ」
「ん……わたしは要らないよ」
「えへへ……わたしも~別にお金持ちにならなくても、今まで通りで幸せー」
探索魔法で部屋を調べると宝箱には異常は無い、魔力も感じられないし……部屋に魔物や魔獣が潜んでもいないな……
宝箱の中身を転移させて目の前に出すと……大量の金貨、宝石やアクセサリー、豪華な短剣がドッサリと出てきた。
「わぁ……すごーい……」
「わっ! なにこれーすごーい♪ お金持ちになっちゃったねー」
「これって本物かなぁ?」
収納して鑑定というか表示される品名を確認すると金貨とでたので本物だな……
「本物だな……ミーシャ欲しかったんだろ?」
「い、要らないよー。ちょっと宝箱って聞いて興奮しちゃったのー! お金持ってても村じゃ……殆ど使えないしー」
「ユウくんが持ってて使ってよ。ユウくんが見つけて回収したんだからっ」
「まぁ……欲しい物があったら言ってな。皆で使おうな」
「はぁい♪」
「分かったー。お菓子欲しいー♪」
ミーシャは、やっぱり財宝よりお菓子の方が良いらしい。アリアは元々お金には不自由して無いようで財宝に興味は無いらしい? 俺も今の暮らしが出来ていれば満足なので……まぁ、無いより合った方が良いとは思うけどね。
ここでシャルが居たら大騒ぎになっていただろうなぁ……山分けねとか言って、村に帰って自慢気に場所を言うんだろうな……
「帰ったら、アリアに作ってもらおうな」
「うんっ♪」
俺とミーシャに見つめられて、嬉しそうに返事をした。
「うん。良いよぉ♪ 美味しかったんだぁ?」
「美味しかったな」
「うん。美味しかったー」
俺とミーシャが笑顔で返事をすると、アリアもニコニコの笑顔でご機嫌になった。
多分、次回作るお菓子のことを考えているんだろうな。俺も楽しみだな……
アリアと顔を見合わせてニコッと微笑み合った。
宝物を収納して本物の宝物があった理由を考えてみた。思い当たる理由はダンジョンの途中で、こんなに大量に宝物を発見したら……? 普通は引き返すよな? こんなに大量の宝物を背負ってダンジョンを進む奴はいないだろ。でも戻るにしてもかなり重くて戻るのも一苦労するだろ。たとえ大人数が居たとして財宝を背負って進んでも魔物や、魔獣と戦闘になったら戦力は確実に低下してるしな。うん……それじゃ死ぬな。
大量の財宝を背負って帰ったとしても財宝を担いでいるせいで、まともに戦える訳がない。それで死んだ冒険者の持ち物がダンジョンの宝物になって増えるって訳か。
それか宝物の取り合いになって仲間割れをして殺し合うかもな……俺達みたいに財宝に興味がないパーティは居ないだろうし。こんな一生豪遊しても使い切れない程の財宝を目の前にしたら、普通は取り合いは確実だろうな。
幸いお金や宝物に無欲で無関心な3人組で助かって、希少な異次元収納があって全て回収しても重さも感じないし問題なく先に進める。
「部屋に入ってくるなー」
「ダメー! もう宝物は無いんでしょ? 危険だよーっ!」
「だめぇー!」
「だからー宝物より、罠に興味があるんだって」
2人が心配そうな表情をして目を潤ませたので……諦めた。
「わ、分かったって……泣くなって……」
2人が顔を見合わせてニコッ♡ と笑い合っていた。んっ? 何か企んでた? 仲良くて良いんだけどさ。
先に進むことにして魔物が出るとミーシャが張り切り攻撃を仕掛け討伐をするが、不満そうな表情で戻ってきた。
「どうした? 討伐は成功だろ? ケガでもしたのかー?」
「ううん。地上と違って、狭くて上手く攻撃が出来なくてー」
あぁ……そうだよなぁ。ミーシャは距離を保って、フェイントを入れながら懐へ潜り込んで斬りつけるってのを基本としてるから、自分の間合いが保てなくて上手く攻撃が出来た気がしてないのか。
ミーシャの間合いは、かなり広い。俊敏性、スタミナもかなりあるので間合いを詰められても問題ない気がするんだけどな? 狭い場所を空間を逆に利用すれば有利に戦えるんじゃないのか?壁とか天井を使ってさ……
「それならさ、洞窟の床だけじゃなくて壁や天井も使ってフェイントを入れられるんじゃないのか?地上でも木を足場にして攻撃をしてただろ?」
おおぉ♪ という表情をして早速、言われた事を試していた。
シュッ シュッ シュッ シュ……ッ。と前方の空間で音だけが響いていた。これは……敵に回したくない感じだろうなぁ……。あらゆる方向から攻撃をされるだろうし、早すぎて目で追えないからな。
136
お気に入りに追加
509
あなたにおすすめの小説
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。
みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・
異世界に行けるようになったんだが自宅に令嬢を持ち帰ってしまった件
シュミ
ファンタジー
高二である天音 旬はある日、女神によって異世界と現実世界を行き来できるようになった。
旬が異世界から現実世界に帰る直前に転びそうな少女を助けた結果、旬の自宅にその少女を持ち帰ってしまった。その少女はリーシャ・ミリセントと名乗り、王子に婚約破棄されたと話し───!?
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる