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14話 シャルの願い
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アリアも褒めて欲しそうに見つめて言ってきた。……そう言えば、昔からアリアは良く甘えてきてたよな……アリアの頭も撫でて褒めた。あれ?俺も褒められたいんだけどなぁ……?
「俺も、いっぱい魔獣を倒したんだけど?」
「はぁい、良く頑張りましたぁー♪」
アリアが褒め返してくれて頭を撫でてきたのをミーシャが見ていて、アリアの真似をして俺の頭を撫でてきてくれた。
「あはは……♪ ユウくん子供みたーいっ」
ミーシャが俺の頭を撫でながらからかってきた。
「良いじゃん……他に人が居ないんだしさ……」
「ユウちゃん顔が、あかーい♪」
家に帰ると、アリアがビックリした声を上げた。
「ゆ、ユウくん、ユウくんっ! なにこれ!? 何か変だよ……っ!」
あぁっ、忘れてた……昨日の夜に、調子にのってキッチンも魔改造してたんだ……
「あ……それ、昨日の夜は、一人で暇でさ……。料理や家事は俺、出来ないし、手伝えないから……アリアにラクをしてもらおうと思ってさ……色々と考えて魔石に魔法を付与してみたんだよ」
「そっかぁ~。わぁ……ありがとぉ……♡」
キッチンの使い方を説明をすると、直ぐに理解してくれて嬉しそうに使い始めた。はぁ……怒られるかと思った。
「わぁ~!水が自動で出てすごーい♪火も薪じゃないとか凄すぎぃー!」
「わぁ~♪ホントだぁ……でもぉ……」
「あぁ……ミーシャは思いでのキッチンだったんだよな……ごめんなー」
「ううん……そうじゃなくて……わたしが出来る薪拾いの仕事が無くなったぁー。水汲みも無いー」
え?そっち!?思い出は?昨日は、散々「元に戻して!」って怒ってたのに?
「それならさ、食事の片付けと家の掃除があるじゃん?」
「うん。それやるー。それと料理のお手伝いするー」
「うん。手伝って♪」
お、これは……抜け出すチャンスじゃないか?家には結界が張ってあって安心だし。俺が、ここに居ても見てるだけで手伝えるわけじゃないし。
「ちょっと買い物と親に、しばらく帰れないって伝えてくるなー」
「「はぁーい」」
転移で村へ帰ると……家の近くの道の脇でシャルが落ち込んでる表情をしていた。前回、勝手にすれば!って怒って帰って行ったのに……うぅ~ん……完全にシャルはパーティに必要が無くなっちゃってるんだけど。俺が剣を使えるようになっちゃってるし……まぁ……剣術を習った訳じゃないから剣を振り回してるだけな感じだけど上級の魔物も倒せるから全く問題ないし。
「あっ!!ユウくん!」
あ。ヤバい……嫌なヤツに見つかった……転移で逃げれば良いんだけど、次回に会った時がコワイ。
「どうしたんだ?彼氏と上手くいかなかったのかー?」
こうなったら嫌われよ……
「彼氏って誰よっ!?」
ムッとした表情になって上手くいってるっぽい。
「はぁ?仲良くしてた男子が居ただろ?」
「だーかーらー!あの時だけ遊んでただけで、あれから会ってないしー!」
「その時に上手くいかなかったからって、戻ってこられても困るって!」
「上手くいくとか、意味わからないし!好きでも無いし、村を彷徨いてて楽しそうに遊んでたから、一緒に遊んだだけだし」
「そうなのか?1週間以上、一緒に遊んでただろ?」
「それは……魔獣の討伐に行くのがコワくて……忘れる為だよ……」
ふぅ~ん……それは何回も聞いてって。だったら相談に来てくれても良いだろ?もう、どうでも良いけどさぁ。少し突き放した言い方でもしてみるか。
「そのまま忘れて、その男子と遊んでれば良いじゃん?」
「ダメなの、それじゃダメなのっ!ユウくんと一緒が良いの!」
はぁ?俺とじゃなきゃって……別に俺が居なくても前衛なら他のパーティでも欲しがってるんじゃないのか?結構ハードなポジションだし。皆、魔法が使えるヤツはラクで安全な魔術士希望だから前衛は、そこまで人気が無いからな。
「だから俺にはアリアが居るし、もう遅いって」
「むぅ……わたしは大丈夫……気にしないからっ!」
は?自己中な考え方は、昔から変わってないなぁ……。シャルが気にしなくても周りが気にするっての!
「シャルが良くてもアリアが嫌がるだろ」
「じゃあ、アリアちゃんと……話し合いたい……」
は?なにこの展開は……もう勘弁して……
「俺達は、上手くいってるのに邪魔してくるなって」
「邪魔は、しないって……ユウくんと一緒に居れれば良いよ」
シャルの性格じゃ無理だろ。絶対に余計な事を言うし、余計な事をするし……一度、思ったら我慢が出来ない性格だし……今みたいに。
「絶対にシャルの性格だと、我慢が出来ないだろー?家事は出来るようになったのか?」
「うん。少しは……出来るよ。家で手伝いをしてるし……簡単な料理なら出来るよ……朝と昼は作ってるよ」
はい?シャルが料理!?マジで?まぁ……こんな事を嘘ついても直ぐにバレるしな。
「は?マジで?剣術一筋だったのに?」
「う、うん……冒険者にならないんだったら、家の手伝いをしろって……言われて、あれからずっと手伝いをしてるよ」
「洗濯とか……掃除とかは?」
「それくらい昔から出来てたし……」
「え?出来てたの?」
「わたし……これでも女子だよ?」
「知ってるし……」
「俺も、いっぱい魔獣を倒したんだけど?」
「はぁい、良く頑張りましたぁー♪」
アリアが褒め返してくれて頭を撫でてきたのをミーシャが見ていて、アリアの真似をして俺の頭を撫でてきてくれた。
「あはは……♪ ユウくん子供みたーいっ」
ミーシャが俺の頭を撫でながらからかってきた。
「良いじゃん……他に人が居ないんだしさ……」
「ユウちゃん顔が、あかーい♪」
家に帰ると、アリアがビックリした声を上げた。
「ゆ、ユウくん、ユウくんっ! なにこれ!? 何か変だよ……っ!」
あぁっ、忘れてた……昨日の夜に、調子にのってキッチンも魔改造してたんだ……
「あ……それ、昨日の夜は、一人で暇でさ……。料理や家事は俺、出来ないし、手伝えないから……アリアにラクをしてもらおうと思ってさ……色々と考えて魔石に魔法を付与してみたんだよ」
「そっかぁ~。わぁ……ありがとぉ……♡」
キッチンの使い方を説明をすると、直ぐに理解してくれて嬉しそうに使い始めた。はぁ……怒られるかと思った。
「わぁ~!水が自動で出てすごーい♪火も薪じゃないとか凄すぎぃー!」
「わぁ~♪ホントだぁ……でもぉ……」
「あぁ……ミーシャは思いでのキッチンだったんだよな……ごめんなー」
「ううん……そうじゃなくて……わたしが出来る薪拾いの仕事が無くなったぁー。水汲みも無いー」
え?そっち!?思い出は?昨日は、散々「元に戻して!」って怒ってたのに?
「それならさ、食事の片付けと家の掃除があるじゃん?」
「うん。それやるー。それと料理のお手伝いするー」
「うん。手伝って♪」
お、これは……抜け出すチャンスじゃないか?家には結界が張ってあって安心だし。俺が、ここに居ても見てるだけで手伝えるわけじゃないし。
「ちょっと買い物と親に、しばらく帰れないって伝えてくるなー」
「「はぁーい」」
転移で村へ帰ると……家の近くの道の脇でシャルが落ち込んでる表情をしていた。前回、勝手にすれば!って怒って帰って行ったのに……うぅ~ん……完全にシャルはパーティに必要が無くなっちゃってるんだけど。俺が剣を使えるようになっちゃってるし……まぁ……剣術を習った訳じゃないから剣を振り回してるだけな感じだけど上級の魔物も倒せるから全く問題ないし。
「あっ!!ユウくん!」
あ。ヤバい……嫌なヤツに見つかった……転移で逃げれば良いんだけど、次回に会った時がコワイ。
「どうしたんだ?彼氏と上手くいかなかったのかー?」
こうなったら嫌われよ……
「彼氏って誰よっ!?」
ムッとした表情になって上手くいってるっぽい。
「はぁ?仲良くしてた男子が居ただろ?」
「だーかーらー!あの時だけ遊んでただけで、あれから会ってないしー!」
「その時に上手くいかなかったからって、戻ってこられても困るって!」
「上手くいくとか、意味わからないし!好きでも無いし、村を彷徨いてて楽しそうに遊んでたから、一緒に遊んだだけだし」
「そうなのか?1週間以上、一緒に遊んでただろ?」
「それは……魔獣の討伐に行くのがコワくて……忘れる為だよ……」
ふぅ~ん……それは何回も聞いてって。だったら相談に来てくれても良いだろ?もう、どうでも良いけどさぁ。少し突き放した言い方でもしてみるか。
「そのまま忘れて、その男子と遊んでれば良いじゃん?」
「ダメなの、それじゃダメなのっ!ユウくんと一緒が良いの!」
はぁ?俺とじゃなきゃって……別に俺が居なくても前衛なら他のパーティでも欲しがってるんじゃないのか?結構ハードなポジションだし。皆、魔法が使えるヤツはラクで安全な魔術士希望だから前衛は、そこまで人気が無いからな。
「だから俺にはアリアが居るし、もう遅いって」
「むぅ……わたしは大丈夫……気にしないからっ!」
は?自己中な考え方は、昔から変わってないなぁ……。シャルが気にしなくても周りが気にするっての!
「シャルが良くてもアリアが嫌がるだろ」
「じゃあ、アリアちゃんと……話し合いたい……」
は?なにこの展開は……もう勘弁して……
「俺達は、上手くいってるのに邪魔してくるなって」
「邪魔は、しないって……ユウくんと一緒に居れれば良いよ」
シャルの性格じゃ無理だろ。絶対に余計な事を言うし、余計な事をするし……一度、思ったら我慢が出来ない性格だし……今みたいに。
「絶対にシャルの性格だと、我慢が出来ないだろー?家事は出来るようになったのか?」
「うん。少しは……出来るよ。家で手伝いをしてるし……簡単な料理なら出来るよ……朝と昼は作ってるよ」
はい?シャルが料理!?マジで?まぁ……こんな事を嘘ついても直ぐにバレるしな。
「は?マジで?剣術一筋だったのに?」
「う、うん……冒険者にならないんだったら、家の手伝いをしろって……言われて、あれからずっと手伝いをしてるよ」
「洗濯とか……掃除とかは?」
「それくらい昔から出来てたし……」
「え?出来てたの?」
「わたし……これでも女子だよ?」
「知ってるし……」
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