72 / 76
ダンジョンのボスの魔人を魔法で討伐した。
しおりを挟む
「何よその変な魔法は?初めて見るし聞くんだけど?」
ヒアリナが、首を傾げて珍しく楽しそうに魔法の事を聞いてきた。普段使ってる魔法は低級魔法で、ヒアリナも使えるし興味があるわけ無いよな~。でも今回のは魔法なのか?『絶対零度』ってやつなんだけど聞かれても詳しく説明するのが面倒いし理解させる自信もない。
「凍らせる魔法かな」
うん。これなら分かりやすい。
「そっか~凄いね~わたしが知ってる『フリーザー』と全然違うねっ!」
「それの上位魔法かなぁ~?」
「その上位って『フローズン』じゃないの?一瞬で凍らせる魔法だよ?範囲攻撃で『ブリザード』とか~」
だなぁ……この世界にない魔法だな。だって俺の知識のイメージだし……魔法の得意なヒアリナが食いついてくるのは当然か。
「どこまで魔人が耐えられるかとか、死ぬのかを試してるからな~もう死んでるか?」
「魔人を凍らせても死なないと思うけど?」
「そっか~魔力量を上げて威力出しても死なないのか?」
ヒアリナが、バリアの方を向き目を閉じて気配を探っている様子で驚いた表情をして俺の方を振り向いてきた。
「あ……でも気配が消えてるっ!……すごい……魔人を魔法で倒しちゃってるよ!」
「おっ。倒せたのか?」
「うん。消滅してるー」
「……1階級の魔人を……倒したのですか!あ……ホントに気配が消えてる……」
ワンコも驚きの表情をしているけど、ディア、アスモは当然といった表情をしていて何処か自慢げな表情で嬉しそで、更に嬉しそうなのはサラヒメで、ぎゅぅ……っと抱きしめてきた。
「ユウヤくん、すごいっ!」
いや、分かってないよね?皆が凄いって言ってるから合わせて嬉しそうにしてるっぽい。魔人を倒すなら物理攻撃が有効だけど、その攻撃を当てるのに魔人の放つ魔法を回避、防御して魔法防壁を破り攻撃を当てないと……なので、今回はサラヒメが有利だったんじゃない?閉鎖空間で壁や天井が足場になるし。
ダンジョンの外なら、やっぱりヒアリナかな?強大な魔力と魔法で魔人を遥かに上回るし……
「ユウヤ!ねえってば!魔力の無駄使いだよっ!いつまで死体を氷漬けにしてるつもり?」
「あ、考え事してた……」
魔法とバリアを解除すると、魔法を解除したとは言えバリアも解除したので一気に冷気が開放されボスの部屋の気温が一気に下がった。
「ユウヤくん……寒いっ!!」
サラヒメが震えていたのでバリアを張り、冷気を遮断して周りを見ると他のヤツは自分達だけバリアを張っていた。
「ご主人様~寒いですっ!凍死しちゃいますよっ!!」
バリアを槍状にして、凍っていた魔人目掛けて放つと砕け散りキラキラと光って霧散して消えていった。ホントに魔人を魔法で倒せたみたいだ。
「うわっ。1階級の魔人を……魔法で倒しちゃいましたね……」
「誰だよ~魔法で魔人は死なないとか嘘ついてたやつ」
「魔法で魔人が死んだと聞いたこと無いですし……って、寒すぎですって……私もバリアに入れてくださいよ~」
ワンコもバリアの中に入りたいらしく近付いてきた。
「おい。お前は、これくらいじゃ死なないだろ?魔人なんだし……魔力消費を抑えたいだけだろ?」
「ち、違いますって!バリアが得意じゃないんですって!」
「得意じゃなくても死なないだろ?我慢しろ!それに狼は寒さに強いんじゃないのかー?」
「そんな……イジメないでくださいよっ。ご樹人様ぁ~」
「わたしの旦那様に甘えないでくれない?」
ヒアリナが、ワンコとの間に入ってくるとワンコにバリアを張るとワンコが嬉しそうにしていたがヒアリナがニヤッと笑った。
「あ、そういう事……」
「うん。そういう事だよ」
「静かになって良いかもな……」
「でしょー♪」
「え?なになに~?」
サラヒメとワンコは分かってない様でニコニコしていた。
「さて、帰るか~」
ヒアリナが、ワンコに掛けたバリアは自動追尾では無く固定の設定だったのでワンコが移動しても動く事は無く、先に皆が行ってしまい置いて行かれて慌てていた。他の者は自動追尾の設定のバリアだったので、動けば対象を追尾して移動するので動けるが、ボスの部屋を出ると気温も落ち着きバリアを解除した。
「なんだか、うるさいのが居なくて静かで良いな」
「でしょ~♪」
俺とヒアリナの話を聞いていたサラヒメが気が付いたのか反応して辺りを見回して聞いてきた。
「あれ~?ワンコはぁー?」
「あ~ボスの部屋に置いてきたぞ」
「えっ!?ユウヤくんがくれた、わたしのペットだよ~!」
「あれ。必要ないだろ。うるさいし……」
「だめぇ~可愛いよ」
「面倒も見てないだろ?」
「ううぅ……面倒見るもんっ」
「もぉ……分かったわよ……はぁ……」
ヒアリナが、仕方無さそうにバリアを解除すると、ワンコが大慌てで宙に浮き追いかけてきた。
「ご主人様~姫様~!ヒドイです!」
「お前がバリア、バリアって言っててヒアリナにバリアを掛けてもらって嬉しそうにしてたから放って置いたんだが?」
「置いていくつもりだったんですかっ!?」
「お前は、ダンジョン出身だろ?故郷に戻ってこれて嬉しかったんじゃないのか?」
「え?そうだったの?放っておいた方が良かったぁー?」
サラヒメが可愛くワンコに首を傾げて聞いていた。
ヒアリナが、首を傾げて珍しく楽しそうに魔法の事を聞いてきた。普段使ってる魔法は低級魔法で、ヒアリナも使えるし興味があるわけ無いよな~。でも今回のは魔法なのか?『絶対零度』ってやつなんだけど聞かれても詳しく説明するのが面倒いし理解させる自信もない。
「凍らせる魔法かな」
うん。これなら分かりやすい。
「そっか~凄いね~わたしが知ってる『フリーザー』と全然違うねっ!」
「それの上位魔法かなぁ~?」
「その上位って『フローズン』じゃないの?一瞬で凍らせる魔法だよ?範囲攻撃で『ブリザード』とか~」
だなぁ……この世界にない魔法だな。だって俺の知識のイメージだし……魔法の得意なヒアリナが食いついてくるのは当然か。
「どこまで魔人が耐えられるかとか、死ぬのかを試してるからな~もう死んでるか?」
「魔人を凍らせても死なないと思うけど?」
「そっか~魔力量を上げて威力出しても死なないのか?」
ヒアリナが、バリアの方を向き目を閉じて気配を探っている様子で驚いた表情をして俺の方を振り向いてきた。
「あ……でも気配が消えてるっ!……すごい……魔人を魔法で倒しちゃってるよ!」
「おっ。倒せたのか?」
「うん。消滅してるー」
「……1階級の魔人を……倒したのですか!あ……ホントに気配が消えてる……」
ワンコも驚きの表情をしているけど、ディア、アスモは当然といった表情をしていて何処か自慢げな表情で嬉しそで、更に嬉しそうなのはサラヒメで、ぎゅぅ……っと抱きしめてきた。
「ユウヤくん、すごいっ!」
いや、分かってないよね?皆が凄いって言ってるから合わせて嬉しそうにしてるっぽい。魔人を倒すなら物理攻撃が有効だけど、その攻撃を当てるのに魔人の放つ魔法を回避、防御して魔法防壁を破り攻撃を当てないと……なので、今回はサラヒメが有利だったんじゃない?閉鎖空間で壁や天井が足場になるし。
ダンジョンの外なら、やっぱりヒアリナかな?強大な魔力と魔法で魔人を遥かに上回るし……
「ユウヤ!ねえってば!魔力の無駄使いだよっ!いつまで死体を氷漬けにしてるつもり?」
「あ、考え事してた……」
魔法とバリアを解除すると、魔法を解除したとは言えバリアも解除したので一気に冷気が開放されボスの部屋の気温が一気に下がった。
「ユウヤくん……寒いっ!!」
サラヒメが震えていたのでバリアを張り、冷気を遮断して周りを見ると他のヤツは自分達だけバリアを張っていた。
「ご主人様~寒いですっ!凍死しちゃいますよっ!!」
バリアを槍状にして、凍っていた魔人目掛けて放つと砕け散りキラキラと光って霧散して消えていった。ホントに魔人を魔法で倒せたみたいだ。
「うわっ。1階級の魔人を……魔法で倒しちゃいましたね……」
「誰だよ~魔法で魔人は死なないとか嘘ついてたやつ」
「魔法で魔人が死んだと聞いたこと無いですし……って、寒すぎですって……私もバリアに入れてくださいよ~」
ワンコもバリアの中に入りたいらしく近付いてきた。
「おい。お前は、これくらいじゃ死なないだろ?魔人なんだし……魔力消費を抑えたいだけだろ?」
「ち、違いますって!バリアが得意じゃないんですって!」
「得意じゃなくても死なないだろ?我慢しろ!それに狼は寒さに強いんじゃないのかー?」
「そんな……イジメないでくださいよっ。ご樹人様ぁ~」
「わたしの旦那様に甘えないでくれない?」
ヒアリナが、ワンコとの間に入ってくるとワンコにバリアを張るとワンコが嬉しそうにしていたがヒアリナがニヤッと笑った。
「あ、そういう事……」
「うん。そういう事だよ」
「静かになって良いかもな……」
「でしょー♪」
「え?なになに~?」
サラヒメとワンコは分かってない様でニコニコしていた。
「さて、帰るか~」
ヒアリナが、ワンコに掛けたバリアは自動追尾では無く固定の設定だったのでワンコが移動しても動く事は無く、先に皆が行ってしまい置いて行かれて慌てていた。他の者は自動追尾の設定のバリアだったので、動けば対象を追尾して移動するので動けるが、ボスの部屋を出ると気温も落ち着きバリアを解除した。
「なんだか、うるさいのが居なくて静かで良いな」
「でしょ~♪」
俺とヒアリナの話を聞いていたサラヒメが気が付いたのか反応して辺りを見回して聞いてきた。
「あれ~?ワンコはぁー?」
「あ~ボスの部屋に置いてきたぞ」
「えっ!?ユウヤくんがくれた、わたしのペットだよ~!」
「あれ。必要ないだろ。うるさいし……」
「だめぇ~可愛いよ」
「面倒も見てないだろ?」
「ううぅ……面倒見るもんっ」
「もぉ……分かったわよ……はぁ……」
ヒアリナが、仕方無さそうにバリアを解除すると、ワンコが大慌てで宙に浮き追いかけてきた。
「ご主人様~姫様~!ヒドイです!」
「お前がバリア、バリアって言っててヒアリナにバリアを掛けてもらって嬉しそうにしてたから放って置いたんだが?」
「置いていくつもりだったんですかっ!?」
「お前は、ダンジョン出身だろ?故郷に戻ってこれて嬉しかったんじゃないのか?」
「え?そうだったの?放っておいた方が良かったぁー?」
サラヒメが可愛くワンコに首を傾げて聞いていた。
4
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる