給料の大半を課金に使い続けヒキニートの友人とパーティ組んでいたらゲームの世界に転生して最強になっていた。

みみっく

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魔法の練習が終わり部屋に戻ると、豪華な……

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「初めて見るのか?ほらっ」

 
 的を複数出して、バリアを張りるとユウヤが指先をワンコに見えるように指を立てるとボフッ!と音を立てバスケットボール程の大きさの火球が現れた。うわっ!これは見事な安定した火球だな……
 
 通常は、メラメラと炎が上がり赤い色かオレンジ色が普通のはずだが、ユウヤの火球は魔力密度が高くメラメラと炎が一切なく、安定をしていて高温で内部は白く周りが白っぽいオレンジ色をしていて……この時点でファイアボールと言われないと他の魔法と間違える。

 
「このファイアボールを圧縮すると、ほらな」

 
 シュッ!と小さくなり小指ほどの太さの大きさまで圧縮された。

 
「面白い物を見せてやるよ」

 
 的に、更に可視化出来る程の高密度で虹色に輝く破る事は絶対に不可能だと思えるバリアで包んだ。

 
「このバリアは、そこそこ硬くて破れないんじゃないか?ディア、アスモちょっと破ってみろ」

「「御意」」

 
 同じファイアボールを放つが爆発炎上するのみで、全く傷すら入らない。

 
「私も試してみても?」

「ちょっと待ってろ……良いぞ。そこから出ずに試してみ~。出ると死ぬぞ」

 
 どうやらバリアの性質を変えて、バリア内部から攻撃魔法を放てるようにしてくれたみたいだ……さすがご主人様だな。
 
 俺の最大火力のファイアボールを…………
 馬車1台分程の大きさにして、魔力を最大限流し込み放った。

 
「おぉ~中々の威力のファイアボールだな」

 
 ドッカーン!と轟音を立て爆発炎上したが、二人の悪魔は何事も起こらなかったかのように的を見つめていた。先程の屈んで爆風に耐えている感じまでさせたかったが……威力が足りなかったか。それにしても、あの指先の小さなファイアボールが気になるな…………

 
「私にも無理でした……で、そのファイアボールは?」

「見てろよ~ほらよっと」

 
 指先で弾くように飛ばすと一瞬で消え、バリアを貫通したのか内部の的が爆散して外側に張ったバリアの中で轟音と共に炎上していた。

 
「どういう事なのでしょう?貫通したのですか?」

「さぁ~?」

「ご主人様~教えてくださいよ~!」

「ん~……転移だな。火球をバリア内部に転移させた」

「は?ご主人様は……転移も使えるのですか?」

「ま~な~」

 
 そう言うと、的との間にバリアの壁を作りユウヤの頭上に複数の魔法陣が浮かび上がった。各、魔法陣が的に狙いを定めてファイアショットを放つと途中で消え、消えたファイアショットが的の前に出現をして的を爆散させた。転移の扱いも凄いが、あれだけの数の魔法を放ち、それを転移させて目標物の前に転移させる処理能力……化け物だ。魔族である姫様が惚れ込むというのも納得できた。

 
「さて、終わりにするか。擬態してオーラも抑えて帰る準備をしてくれ!」

 
 ユウヤが、魔法で的を壊し散らかっていた床に手を翳し、魔法を解除をすると、散らかっていた物が光り霧散して消えてキレイに片付けられた。魔法制御も完璧なのか……下手なヤツだと周りに張ってある結界やバリアも解除しちゃうのになぁ……

 
「ワンコも帰るぞ?ここが気に入ったのか?ここの番犬にでもなるか?」

「なりませんよっ!犬じゃないです!狼ですぞっ!!」

「犬っころ、ご主人様に馴れ馴れしいぞっ!」

 
 ディアがワンコを掴み上げると……ポイッ!と後方へ投げ捨てると慌てて浮遊して戻ってきた。

 
「ご主人様……あの悪魔がイジメてくるのですが!?」

「おい。悪魔とか言うのは禁止だぞ。バレたら大騒ぎになるだろ」

「すみません……」

「俺は良く知らんが、お前は魔人なんだろ?強いんじゃなかったのか?あの自信はどうした?」

「最上級のヤツに勝てる訳が無いじゃないですかっ!」

「俺は、最上級でも最上位でも無いぞ?ただの人間だぞ?そんな奴に助けを求めるなっての」

 
 そういうとワンコがギャーギャーと言い返してきたが、うるさいペットに懐かれても嬉しくもないので放って置いた。
 
 外に出ると、既に日が落ちて辺りは暗くなっていて、部屋に戻ると大きなテーブルが運び込まれていて、いつもの料理とは違い和食や色々な料理が並んでいた。アリーナ、ヒアリナ、アイス、ミーニャがニコニコしながら俺を待っていて、俺のベッドでサラヒメが試食をしたのか苦しそうに寝ていて、ソファーではロメオも苦しそうに横になっていた。

 えっと……アリーナは、かなり料理の腕は上がっていて心配はない。アイスも食事当番らしく、このまえ食べたが美味しかった……で、ヒアリナが心配だな……作った事が無さそうだったしなぁ……。それとミーニャは作った事は、あるのか?

 
「美味そうだが……量が多くないか?」

「でしょ~♪ わたしは、ユウヤから食べたいって言われて作ったんだけど……」

 
アリーナがヒアリナとアイスを見た。

 
「わ、わたしだって……ユウヤに食べ言われたよっ」

 
 アリーナに言われて、ヒアリナが慌てて俺に頼まれたと言うとアイスも気不味そうに言い訳を始めた。

 
「私は、食事当番ですから作るのは当たり前ですわ」

「わたしは……料理の練習をしただけですのでお気になさらずに」

 
それに続き、ミーニャは遠慮気味に言ってきた。
 
 隣にアリーナが座り、天丼を差し出してくれて見た目と匂いは本物の天丼でだ。具はカボチャ、何かの白身の魚、イカ、エビで懐かしい日本の味だった。やっぱりアリーナは料理の才能があって、料理のレパートリーと食材が少なかっただけだったんだな。

 
「凄い美味しいぞ。いつの間に覚えてたんだよ?」

「えへへ……♪ユウヤが居ない時に、こっそり練習してたんだあ~♪ うふふぅ……♡」
 
 
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