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アリーナと2人と護衛2人でダンジョンへ向かった。

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 アリーナの手を引き、アリーナの部屋に入った。

 
「何してるんだよ……他の奴に見られるだろ?」

「あ、そうだね……恥ずかしいかも……」

「部屋から出る時は着替えろよな!」

「はぁい……で、どこか出掛けるの?」

「あ、アリーナも来るか?」

「うん。いくっ♪また旅?」

「それも良いかもな~」

「ホントに?」

 
 にこにこしながら……俺が買った異次元収納に自分の荷物を入れていた。アリーナは身軽でいいな……
 
 ホントに旅に出るのも悪くないかもな。
 
 アリーナが着替えが終わると宮殿を出て、近くのダンジョンへ向かった。受付嬢から貰った資料に付いていたメモ書きに、ダンジョンブレイクの可能性大と書かれていた。
 
 ダンジョンブレイクか……不味いんじゃないの?ダンジョンが魔物の収容限界を超えて生み出し続けていて、初めはダンジョンから魔物が溢れだして数体が出てくる程度だが危険な状態で、それでも増え続け一気に魔物が溢れ出す危険がある。
 
 ギルドは分かっていて放置してるのか?依頼が無いと討伐もしないのか?現地に着くと周りに魔物がウジャウジャと居た。俺が希望した状況そのままって感じだな。でも、アリーナが居るしなぁ……

 
「ねぇ……後ろの人……誰?えっと……ユウヤの……彼氏?とか……?」

 
 ジト目で見てくるアリーナ……。おいおいそんな趣味ないってのっ。

 
「はぁ?」

「美男子だし……」

「本気で言ってる?」

「言って……ないっ♪で、誰なの~さっきから気になってるんだけどっ!」

「あ、俺の新しい仲間のディアね。ディアの役目はアリーナの護衛だからな」

「かしこまりました。御主人様」

「うわっ。ユウヤの事を……御主人様だって……あはは……♪出世したね~」

 
 アリーナが俺を見てニヤニヤと笑っていた。なんだか恥ずかしいのとイラッとして、つい……

 
「うるさい……からかってくるなら宮殿に帰ってもらうぞ~」

「ごめん、ごめん……だって御主人様って言うんだもんっ……」

 
 ディア一人じゃ心配だから……後でアスモデウスも召喚しておくか……悪魔だらけになりそうだな……多分、アスモデウスもレベル300だろ……最上位の悪魔が2体も居れば心強いだろ。一人で敵を討伐、殲滅はラクに出来るだろうけど。護衛となると守らないとだから、攻撃をする者と守る者が必要だよな。

 
「アリーナ。俺は少し見てくる所が出来たから、ここで待機な?動くなよ?」

「えぇ~わたしも一緒に行くぅ~置いてかないでよっ!怒ってる?ゴメンね」

 
 アリーナが俺の服を掴み付いてこようとしてるので……

 
「トイレだって」

「あ、そっか……トイレかぁ……それは一緒には行けないねぇ……あはは……怒って置いてかれると思ったよ」

「それに怒ってないってのっ」

「分かったぁ。大人しく待ってるね♪」

「ディア。アリーナの護衛を任せたからな?死守しろ」

「御意」

「ねぇ……この人、強いの?任せて大丈夫なの?なんかこの辺……ガサゴソっていっぱい変な気配がしてるよ?」

「低級な魔物が多数が彷徨いてるくらいで問題ないだろ」

「ふぅ~ん……分かったぁ」

 
 一人で少し離れた場所へ歩いて移動して見つからないようにして飛行して更に離れた場所の開けた場所を見つけ着地した。
 
 ここならアスモデウスを召喚してもバレないだろ……

 
「アスモデウス出てこい」

 
 手を翳すと魔力が消費され、暗い紫色の魔法陣が不気味に光り、怪しげな深い紫色の霧に覆われて、辺りからバチバチと電気がショートする音がすると魔法陣から不気味なシルエットが現れた。
 
 コイツもデカくて不気味でいかにも悪魔って感じだな……こっちの世界では馴れたけどさ……現実の世界でコイツと出会ったらトラウマ間違いなしだろうな……

 
「早速だが、人間に擬態してくれるか」

「お久しぶりです。御主人様」

「久し振りだなアスモ」

「これで……よろしいでしょうか?」

 
 アスモが人間の美男子に擬態をして目の前に現れた。コイツも……美男子なのかよ。まぁ……ブサイクなヤツを連れ歩くより良いけど……

 
「ああ、問題ない。それと無差別に放っている攻撃系を封じてくれ。それとオーラもな」

「御意」

「連れを護衛をして欲しいんだが頼めるか?」

「お任せください」

 
 確認の為ステータスを見るとコイツもレベルは300だった。問題は無さそうだな。
 
 アスモと飛行でアリーナの待つ場所の近くまで移動して歩いて戻ると……周りに魔石やらアイテムが大量に散乱していて、それが一気に俺が近付いたために回収された。

 
「なんだか大量にアイテムが散乱していたな?」

「そうなんだよ!この人強いんだよ!ビックリ~ユウヤと良い勝負なんじゃないかな~」

「滅相も御座いません」

「あ、コイツはアスモでアリーナの護衛だ」

「また美男子?なんなのこの扱いは~♪どこかのお嬢様かお姫様みたいじゃない?美男子の2人に護衛されちゃうの?えへへ……」

「随分と嬉しそうだな」

「嬉しくなんてないよっ!わたしにはユウヤが居るし……えへへ……」

「そうか?顔がニヤけてるぞ?これからダンジョンへ入るんだぞ」

「えっ!?4人だけじゃ危ないって!」
 
 
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