給料の大半を課金に使い続けヒキニートの友人とパーティ組んでいたらゲームの世界に転生して最強になっていた。

みみっく

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帝都のギルドと冒険者の質の低下の問題。

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「先程は失態があったとお聞き致しました……誠にすみません。陛下」

「もう良い……許す。だが……ギルドの方針が気に入らないな。ギルド内で人拐いのマネ事をしていて誰も注意をしないとはな……しかも自己防衛をしたら犯罪者扱いか?うちの嫁が手首を斬らなければ、今頃アイツは死体だったぞ?隠密部隊は手加減はしてくれないからな」

「隠密部隊……ですか?」

「それを聞くのか……?気を利かせて多分……今頃、お前の喉元に刃物を突き当てられてると思うぞ。姿を現して良いぞ……」

 
 予想が当たり……タンポポとツバキが、ギルマスと受付嬢の喉元にナイフを突きつけている状態で姿を現した。受付嬢を脅してどうするんだよ……。それに……血迷ったのかフタバがヒアリナにナイフを突きつけようとしてナイフを摘まれて動きを封じられていた。コイツ……バカなのか……ヒアリナに勝てる訳がないだろ……

 
「ヒアリナ悪いな……」

「べつに……良いけど。ユウヤの護衛なの?」

「いや……護衛兼メイドだな……主にメイドかな」

「そう……こんな可愛い子を護衛にしてるんだ?へぇ……」

 
 ヒアリナにジト目で見られて……気不味い。

 
「隠密は下がってくれ……フタバ……後で話があるからな……」

「は、はい……すみません。ごめんなさい……」

 
 姿を消したが……

 
「ばかフタバ!何でヒアリナ様に!」

「ごめんなさい……打たないで……痛いよ……止めてっ。ううぅ……イジメないでよ~」

 
 どうやらフタバがすでに指導を受けているようで……俺から言わなくても良いか。
 
 ギルドは王国や帝国の干渉を受けないと定められていて、戦争への介入の拒否権などがあるが、ギルマスともなれば帝都に家族や友人にそれに家も購入しているかもしれない、と……なると帝都に住んでいる事になる。

 ギルマスとして動いている時は介入出来ないが、それ以外の時は帝都に居る旅行者と同じ扱いで法で裁ける。家族が居て帝都に住んでいるのならば、家族は帝都の民なので住民扱いなので、俺を怒らせれば良い事は何一つ無い。

 それにこの場所さえも帝国から貸し与えられてる場所で持ちつ持たれつの関係のハズだが……冒険者ギルドは魔物や魔獣退治専門になりつつあり帝国にとっては害虫駆除専門の業者扱いになっている。治安維持活動どころか力のある冒険者が帝都で悪さをしても放置し警備兵に任せている。
 
 本来はギルマスの変更命令は出来ないが、俺が命令をすれば従うしか無いだろうな……本来ならば拒否が出来る。なぜならば王国や町や村にギルドが無ければ冒険者の活動が難くなる、依頼の受付、依頼をする場所がなければ冒険者が寄り付くわけがなく、王国内の町や村の冒険者が減り魔物や魔獣の討伐をしてくれる者が居なくなると困る。それに酒場や武器や飲食店を利用する冒険者が減ると商売をしている者が困る。が問題を起こす冒険者が多くなり冒険者の質が悪くなれば話しは別だ。ケンカに飲食代金の支払い拒否、嫌がらせ等をされては居ない方が良い。魔物や魔獣の討伐は兵士に任せれば済むとなれば拒否権が無くなり、帝都から出ていけと言えば終わる。冒険者ギルドが帝都から出ていった所で不利益や困る事は一切ないし……プレヤーが大勢いた頃は、無ければ困っていたと思うが。

 
「冒険者の質が悪化してるな……誰も俺を助けようともしなかったしな……」

「すみません……教育をし直しますのでお許しください」

「ああ、考えておこう。では魔物がウジャウジャいる場所はないか?あれば教えてもらおうか」

 
 先程、俺が聞いていたので受付嬢が準備をしていてくれたらしく数件の依頼と地図に丸印を付けていてくれて、出没する魔物の種類も書き込んであって助かった。

 
「こちらは……主に出没する魔物でして……それ以外の魔物も出没するのでお気をつけください」

「なかなか仕事が早く機転が利く良い受付嬢だな、次から受付をするならお前が担当だな」

「ユウヤ……ナンパ?」

「担当を決めておいた方が話が早いだろ……」

「そう……アリーナちゃんに伝えておく……」

「は?」

「アリーナちゃんと情報の共有だよ」

「そう……じゃあ……ヒアリナにも隠密付けて情報共有しよっか?」

「ん……べつに良いけど……?他の人に、わたしの……裸とか見せちゃうんだ?良いの?」

「あ、あの……担当はギルマスの方からも言われてまして……私が担当をする事になっていました……」

「そっか……わかった。じゃあ報告はナシで良いよ」

 
 次回からヒアリナと移動は気をつけよ……。そんな事を思ってると心配そうな表情をしたヒアリナが俺の顔を覗き込んできた。

 
「えっと……冗談だよ?さっきの……」

 
いや……冗談には見えなかったけど?

 
「そ、そう……」

「ホントだよ?ねぇ~。ごめんって……」

「あ、うん……」

「サラヒメも助けてって」

「何を助けるの?」

「ユウヤが、冗談って信じてくれないの」

「ん……冗談なんだって、信じてあげなよ」

 
なに……サラヒメまで巻き込むのかよ……今日は、もう良いや……帰るか。

 
「じゃあ……今日は疲れたから帰るぞ~」

「あ、えっと……ユウヤ様」

 
受付嬢が声を掛けてきた。

 
「ん?」

 
名前知ってるのか?ま、皇帝って知ってれば名前も知ってるか。
 
 
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