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アリーナを拐い連れ込もうとした店主の処罰。
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気が付くと倉庫街は武装した兵士に完全に囲まれていて、逃げ出すのは不可能な状態になっていて、店主が自ら投降し捕らえられてアリーナは怯えた表情で震えていると。
「お。ちゃんと使えたな~偉い、偉い」
「ユウヤ~♪なんか……大騒ぎになっちゃったけど……」
アリーナが泣きそうな顔で心配して抱き着いてきた。
「あ~大丈夫だって……」
そう言いながらアリーナの頭を撫でていると安心したのか、ぐすんっ。ぐすんっ。と泣いていた。偉そうな兵士が駆け寄ってきて耳もとで報告をしてきた。
「この周辺に、あの男以外の不審な者は見当たりません」
「そうか……そいつは重罪人だ。罪状と刑罰は後で言い渡すので捕らえておいてくれ」
「はっ!」
アリーナと宮殿に帰り……アリーナは嬉しそうに厨房へ向かい、覚えた料理の練習を始めたので。……別室に捕らえられた店主が兵士達に取り囲まれて怯えていた。
「俺は……ただ……女の子に告白をしただけだぞ?何なんだこの……扱いは!おかしいだろ!」
店主が捕らえられている部屋に入ると。兵士達は聞く耳を持たずに完全に無視をしていた。
「俺は、どうなるんだ?おい!答えてくれ!」
「うるさいな……」
「お、お前は……うちの店員じゃないか……なぜ……ここに……?」
「女の子を人が来ない倉庫街に連れ込んで告白か?」
「そ、そうだ!何が悪い?どこで告白をしようが自由だろ!」
「告白して、断られて強引に倉庫内に連れ込もうとして、何もしていないだと?いきなり虚偽か?更に罪を重くしてるな……」
「オンスロー、これは……どんな罪になるんだ?」
俺の後ろに控えていたオンスローに罪状を聞いてみた。
「……皇后殿下の拉致、暴行……確実に死罪ですが、場合によっては謀反の罪になりますかと……一族が罪に問われ皆、処刑でしょうか……」
ご丁寧に罪状と刑罰まで答えてくれて、店主が青褪めて言い返してきた。
「そうか……。だそうだぞ?店主」
「は?な、何を……言っている?皇后殿下だと?なぜ皇后殿下が食堂で働くんだ?そんな訳があるか!」
「ま~皇后じゃなくても女の子を倉庫街に誘い、断られると倉庫内に連れ込もとしたんだぞ?」
ん~俺が殴って終わらせたいが……死ぬな。
「身分を隠して世話になったのは感謝しているが、女の子を襲うのはダメだろ……死刑は無しだが命の保証は出来ないな。罰を受けてもらうぞ。ここに居る10人の兵士が1人1発殴って終わりにしてやるか運が良ければ助かるだろ」
兵士の方を向き話した。
「……お前ら自分の妻、彼女、娘が拐われて倉庫に連れ込まれたと想像して殴れよ。告白は許すが、倉庫内に無理やり連れ込むとはクズのすることだぞ……しっかり反省をしろ」
屈強な兵士に殴られては無事では済まないだろうから、俺が治癒魔法を掛けて死なないようにしておいた。和食が食べられなくなってしまうからな。
「どうだ?反省出来たか?」
「は……はい……自分勝手過ぎました……お許しください」
「それと……罰としてアリーナが料理を習いに行くかもしれないが……普段通りに接しろ、本人は身分を知らないからな。これを破れば隠密部隊が即お前の首を斬り落とす事になるからな?」
「な、なぜ……です?」
「それはこちらの事情だ。お前には関係ないだろ?余計な事を知ろうとすると命を落とすぞ?」
「……はい。分かりました」
「ツバキ、姿を現せ」
「はっ!」
ツバキは優秀で気が利き、状況判断が上手く俺の考えを理解してくれる。今回も脅しが目的だと判断した。
フッ。っと店主の目の前に黒尽くめの服を着て黒い布で顔を覆い目だけが見える少女が店主の喉元にナイフと突きつけて姿を現した。
それには近くに控えていたオンスローも驚き、その場に座り込んだ。
「うっ、うわぁ~!こ、殺さないでくれ……」
怯えた表情をして震えて命乞いをした。これは恐いよな……分かっている俺でもビビるっての。
「こちらからは殺しはしないが今回、助かったからといって次回も助かると思うなよ?」
「と、当然です。もう手出しはいたしません!」
「アリーナが、お前の店の料理に興味を持っていてな……また、店に顔を出すかもしれないから普通に接してくれれば良い。だがアリーナの護衛も付いている事を忘れて変な気を起こすなよ?今回は、アリーナが魔法が使えるか試したかったので、隠密部隊には緊急時以外は手を出すなと言っておいたからな。次回は不穏な空気を感じたら即刻、死ぬと思っておけ」
「は、はい……分かっております」
「では釈放してやれ」
「はっ!」
店主は治癒魔法を受けているので、刑罰を受けたとは思えない程に健康的でかすり傷一つ残ってはいないので、営業に支障はでないだろ。
そのまま軍の練習場に来てしまった……当然、軍服に装備を替えて彷徨いていると昨日、知り合いになったエボニーを見かけた。
「お。またサボりか?」
「……っえ!こ、これは……陛下」
エボニーが慌てて跪きそうになったので止めさせた。
「おい、この格好を見て気づけよ……兵士になって視察中だぞ……邪魔するなよ。お前は何してるんだよ?サボりか?」
「すみません……あ、あの……サボっているのではなくトレーニングを終えて、今後は戦闘の方法を変えようと思いまして……」
「ん?どうしてだ?戦闘の方法を変える?」
「お。ちゃんと使えたな~偉い、偉い」
「ユウヤ~♪なんか……大騒ぎになっちゃったけど……」
アリーナが泣きそうな顔で心配して抱き着いてきた。
「あ~大丈夫だって……」
そう言いながらアリーナの頭を撫でていると安心したのか、ぐすんっ。ぐすんっ。と泣いていた。偉そうな兵士が駆け寄ってきて耳もとで報告をしてきた。
「この周辺に、あの男以外の不審な者は見当たりません」
「そうか……そいつは重罪人だ。罪状と刑罰は後で言い渡すので捕らえておいてくれ」
「はっ!」
アリーナと宮殿に帰り……アリーナは嬉しそうに厨房へ向かい、覚えた料理の練習を始めたので。……別室に捕らえられた店主が兵士達に取り囲まれて怯えていた。
「俺は……ただ……女の子に告白をしただけだぞ?何なんだこの……扱いは!おかしいだろ!」
店主が捕らえられている部屋に入ると。兵士達は聞く耳を持たずに完全に無視をしていた。
「俺は、どうなるんだ?おい!答えてくれ!」
「うるさいな……」
「お、お前は……うちの店員じゃないか……なぜ……ここに……?」
「女の子を人が来ない倉庫街に連れ込んで告白か?」
「そ、そうだ!何が悪い?どこで告白をしようが自由だろ!」
「告白して、断られて強引に倉庫内に連れ込もうとして、何もしていないだと?いきなり虚偽か?更に罪を重くしてるな……」
「オンスロー、これは……どんな罪になるんだ?」
俺の後ろに控えていたオンスローに罪状を聞いてみた。
「……皇后殿下の拉致、暴行……確実に死罪ですが、場合によっては謀反の罪になりますかと……一族が罪に問われ皆、処刑でしょうか……」
ご丁寧に罪状と刑罰まで答えてくれて、店主が青褪めて言い返してきた。
「そうか……。だそうだぞ?店主」
「は?な、何を……言っている?皇后殿下だと?なぜ皇后殿下が食堂で働くんだ?そんな訳があるか!」
「ま~皇后じゃなくても女の子を倉庫街に誘い、断られると倉庫内に連れ込もとしたんだぞ?」
ん~俺が殴って終わらせたいが……死ぬな。
「身分を隠して世話になったのは感謝しているが、女の子を襲うのはダメだろ……死刑は無しだが命の保証は出来ないな。罰を受けてもらうぞ。ここに居る10人の兵士が1人1発殴って終わりにしてやるか運が良ければ助かるだろ」
兵士の方を向き話した。
「……お前ら自分の妻、彼女、娘が拐われて倉庫に連れ込まれたと想像して殴れよ。告白は許すが、倉庫内に無理やり連れ込むとはクズのすることだぞ……しっかり反省をしろ」
屈強な兵士に殴られては無事では済まないだろうから、俺が治癒魔法を掛けて死なないようにしておいた。和食が食べられなくなってしまうからな。
「どうだ?反省出来たか?」
「は……はい……自分勝手過ぎました……お許しください」
「それと……罰としてアリーナが料理を習いに行くかもしれないが……普段通りに接しろ、本人は身分を知らないからな。これを破れば隠密部隊が即お前の首を斬り落とす事になるからな?」
「な、なぜ……です?」
「それはこちらの事情だ。お前には関係ないだろ?余計な事を知ろうとすると命を落とすぞ?」
「……はい。分かりました」
「ツバキ、姿を現せ」
「はっ!」
ツバキは優秀で気が利き、状況判断が上手く俺の考えを理解してくれる。今回も脅しが目的だと判断した。
フッ。っと店主の目の前に黒尽くめの服を着て黒い布で顔を覆い目だけが見える少女が店主の喉元にナイフと突きつけて姿を現した。
それには近くに控えていたオンスローも驚き、その場に座り込んだ。
「うっ、うわぁ~!こ、殺さないでくれ……」
怯えた表情をして震えて命乞いをした。これは恐いよな……分かっている俺でもビビるっての。
「こちらからは殺しはしないが今回、助かったからといって次回も助かると思うなよ?」
「と、当然です。もう手出しはいたしません!」
「アリーナが、お前の店の料理に興味を持っていてな……また、店に顔を出すかもしれないから普通に接してくれれば良い。だがアリーナの護衛も付いている事を忘れて変な気を起こすなよ?今回は、アリーナが魔法が使えるか試したかったので、隠密部隊には緊急時以外は手を出すなと言っておいたからな。次回は不穏な空気を感じたら即刻、死ぬと思っておけ」
「は、はい……分かっております」
「では釈放してやれ」
「はっ!」
店主は治癒魔法を受けているので、刑罰を受けたとは思えない程に健康的でかすり傷一つ残ってはいないので、営業に支障はでないだろ。
そのまま軍の練習場に来てしまった……当然、軍服に装備を替えて彷徨いていると昨日、知り合いになったエボニーを見かけた。
「お。またサボりか?」
「……っえ!こ、これは……陛下」
エボニーが慌てて跪きそうになったので止めさせた。
「おい、この格好を見て気づけよ……兵士になって視察中だぞ……邪魔するなよ。お前は何してるんだよ?サボりか?」
「すみません……あ、あの……サボっているのではなくトレーニングを終えて、今後は戦闘の方法を変えようと思いまして……」
「ん?どうしてだ?戦闘の方法を変える?」
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