54 / 76
アリーナを拐い連れ込もうとした店主の処罰。
しおりを挟む
気が付くと倉庫街は武装した兵士に完全に囲まれていて、逃げ出すのは不可能な状態になっていて、店主が自ら投降し捕らえられてアリーナは怯えた表情で震えていると。
「お。ちゃんと使えたな~偉い、偉い」
「ユウヤ~♪なんか……大騒ぎになっちゃったけど……」
アリーナが泣きそうな顔で心配して抱き着いてきた。
「あ~大丈夫だって……」
そう言いながらアリーナの頭を撫でていると安心したのか、ぐすんっ。ぐすんっ。と泣いていた。偉そうな兵士が駆け寄ってきて耳もとで報告をしてきた。
「この周辺に、あの男以外の不審な者は見当たりません」
「そうか……そいつは重罪人だ。罪状と刑罰は後で言い渡すので捕らえておいてくれ」
「はっ!」
アリーナと宮殿に帰り……アリーナは嬉しそうに厨房へ向かい、覚えた料理の練習を始めたので。……別室に捕らえられた店主が兵士達に取り囲まれて怯えていた。
「俺は……ただ……女の子に告白をしただけだぞ?何なんだこの……扱いは!おかしいだろ!」
店主が捕らえられている部屋に入ると。兵士達は聞く耳を持たずに完全に無視をしていた。
「俺は、どうなるんだ?おい!答えてくれ!」
「うるさいな……」
「お、お前は……うちの店員じゃないか……なぜ……ここに……?」
「女の子を人が来ない倉庫街に連れ込んで告白か?」
「そ、そうだ!何が悪い?どこで告白をしようが自由だろ!」
「告白して、断られて強引に倉庫内に連れ込もうとして、何もしていないだと?いきなり虚偽か?更に罪を重くしてるな……」
「オンスロー、これは……どんな罪になるんだ?」
俺の後ろに控えていたオンスローに罪状を聞いてみた。
「……皇后殿下の拉致、暴行……確実に死罪ですが、場合によっては謀反の罪になりますかと……一族が罪に問われ皆、処刑でしょうか……」
ご丁寧に罪状と刑罰まで答えてくれて、店主が青褪めて言い返してきた。
「そうか……。だそうだぞ?店主」
「は?な、何を……言っている?皇后殿下だと?なぜ皇后殿下が食堂で働くんだ?そんな訳があるか!」
「ま~皇后じゃなくても女の子を倉庫街に誘い、断られると倉庫内に連れ込もとしたんだぞ?」
ん~俺が殴って終わらせたいが……死ぬな。
「身分を隠して世話になったのは感謝しているが、女の子を襲うのはダメだろ……死刑は無しだが命の保証は出来ないな。罰を受けてもらうぞ。ここに居る10人の兵士が1人1発殴って終わりにしてやるか運が良ければ助かるだろ」
兵士の方を向き話した。
「……お前ら自分の妻、彼女、娘が拐われて倉庫に連れ込まれたと想像して殴れよ。告白は許すが、倉庫内に無理やり連れ込むとはクズのすることだぞ……しっかり反省をしろ」
屈強な兵士に殴られては無事では済まないだろうから、俺が治癒魔法を掛けて死なないようにしておいた。和食が食べられなくなってしまうからな。
「どうだ?反省出来たか?」
「は……はい……自分勝手過ぎました……お許しください」
「それと……罰としてアリーナが料理を習いに行くかもしれないが……普段通りに接しろ、本人は身分を知らないからな。これを破れば隠密部隊が即お前の首を斬り落とす事になるからな?」
「な、なぜ……です?」
「それはこちらの事情だ。お前には関係ないだろ?余計な事を知ろうとすると命を落とすぞ?」
「……はい。分かりました」
「ツバキ、姿を現せ」
「はっ!」
ツバキは優秀で気が利き、状況判断が上手く俺の考えを理解してくれる。今回も脅しが目的だと判断した。
フッ。っと店主の目の前に黒尽くめの服を着て黒い布で顔を覆い目だけが見える少女が店主の喉元にナイフと突きつけて姿を現した。
それには近くに控えていたオンスローも驚き、その場に座り込んだ。
「うっ、うわぁ~!こ、殺さないでくれ……」
怯えた表情をして震えて命乞いをした。これは恐いよな……分かっている俺でもビビるっての。
「こちらからは殺しはしないが今回、助かったからといって次回も助かると思うなよ?」
「と、当然です。もう手出しはいたしません!」
「アリーナが、お前の店の料理に興味を持っていてな……また、店に顔を出すかもしれないから普通に接してくれれば良い。だがアリーナの護衛も付いている事を忘れて変な気を起こすなよ?今回は、アリーナが魔法が使えるか試したかったので、隠密部隊には緊急時以外は手を出すなと言っておいたからな。次回は不穏な空気を感じたら即刻、死ぬと思っておけ」
「は、はい……分かっております」
「では釈放してやれ」
「はっ!」
店主は治癒魔法を受けているので、刑罰を受けたとは思えない程に健康的でかすり傷一つ残ってはいないので、営業に支障はでないだろ。
そのまま軍の練習場に来てしまった……当然、軍服に装備を替えて彷徨いていると昨日、知り合いになったエボニーを見かけた。
「お。またサボりか?」
「……っえ!こ、これは……陛下」
エボニーが慌てて跪きそうになったので止めさせた。
「おい、この格好を見て気づけよ……兵士になって視察中だぞ……邪魔するなよ。お前は何してるんだよ?サボりか?」
「すみません……あ、あの……サボっているのではなくトレーニングを終えて、今後は戦闘の方法を変えようと思いまして……」
「ん?どうしてだ?戦闘の方法を変える?」
「お。ちゃんと使えたな~偉い、偉い」
「ユウヤ~♪なんか……大騒ぎになっちゃったけど……」
アリーナが泣きそうな顔で心配して抱き着いてきた。
「あ~大丈夫だって……」
そう言いながらアリーナの頭を撫でていると安心したのか、ぐすんっ。ぐすんっ。と泣いていた。偉そうな兵士が駆け寄ってきて耳もとで報告をしてきた。
「この周辺に、あの男以外の不審な者は見当たりません」
「そうか……そいつは重罪人だ。罪状と刑罰は後で言い渡すので捕らえておいてくれ」
「はっ!」
アリーナと宮殿に帰り……アリーナは嬉しそうに厨房へ向かい、覚えた料理の練習を始めたので。……別室に捕らえられた店主が兵士達に取り囲まれて怯えていた。
「俺は……ただ……女の子に告白をしただけだぞ?何なんだこの……扱いは!おかしいだろ!」
店主が捕らえられている部屋に入ると。兵士達は聞く耳を持たずに完全に無視をしていた。
「俺は、どうなるんだ?おい!答えてくれ!」
「うるさいな……」
「お、お前は……うちの店員じゃないか……なぜ……ここに……?」
「女の子を人が来ない倉庫街に連れ込んで告白か?」
「そ、そうだ!何が悪い?どこで告白をしようが自由だろ!」
「告白して、断られて強引に倉庫内に連れ込もうとして、何もしていないだと?いきなり虚偽か?更に罪を重くしてるな……」
「オンスロー、これは……どんな罪になるんだ?」
俺の後ろに控えていたオンスローに罪状を聞いてみた。
「……皇后殿下の拉致、暴行……確実に死罪ですが、場合によっては謀反の罪になりますかと……一族が罪に問われ皆、処刑でしょうか……」
ご丁寧に罪状と刑罰まで答えてくれて、店主が青褪めて言い返してきた。
「そうか……。だそうだぞ?店主」
「は?な、何を……言っている?皇后殿下だと?なぜ皇后殿下が食堂で働くんだ?そんな訳があるか!」
「ま~皇后じゃなくても女の子を倉庫街に誘い、断られると倉庫内に連れ込もとしたんだぞ?」
ん~俺が殴って終わらせたいが……死ぬな。
「身分を隠して世話になったのは感謝しているが、女の子を襲うのはダメだろ……死刑は無しだが命の保証は出来ないな。罰を受けてもらうぞ。ここに居る10人の兵士が1人1発殴って終わりにしてやるか運が良ければ助かるだろ」
兵士の方を向き話した。
「……お前ら自分の妻、彼女、娘が拐われて倉庫に連れ込まれたと想像して殴れよ。告白は許すが、倉庫内に無理やり連れ込むとはクズのすることだぞ……しっかり反省をしろ」
屈強な兵士に殴られては無事では済まないだろうから、俺が治癒魔法を掛けて死なないようにしておいた。和食が食べられなくなってしまうからな。
「どうだ?反省出来たか?」
「は……はい……自分勝手過ぎました……お許しください」
「それと……罰としてアリーナが料理を習いに行くかもしれないが……普段通りに接しろ、本人は身分を知らないからな。これを破れば隠密部隊が即お前の首を斬り落とす事になるからな?」
「な、なぜ……です?」
「それはこちらの事情だ。お前には関係ないだろ?余計な事を知ろうとすると命を落とすぞ?」
「……はい。分かりました」
「ツバキ、姿を現せ」
「はっ!」
ツバキは優秀で気が利き、状況判断が上手く俺の考えを理解してくれる。今回も脅しが目的だと判断した。
フッ。っと店主の目の前に黒尽くめの服を着て黒い布で顔を覆い目だけが見える少女が店主の喉元にナイフと突きつけて姿を現した。
それには近くに控えていたオンスローも驚き、その場に座り込んだ。
「うっ、うわぁ~!こ、殺さないでくれ……」
怯えた表情をして震えて命乞いをした。これは恐いよな……分かっている俺でもビビるっての。
「こちらからは殺しはしないが今回、助かったからといって次回も助かると思うなよ?」
「と、当然です。もう手出しはいたしません!」
「アリーナが、お前の店の料理に興味を持っていてな……また、店に顔を出すかもしれないから普通に接してくれれば良い。だがアリーナの護衛も付いている事を忘れて変な気を起こすなよ?今回は、アリーナが魔法が使えるか試したかったので、隠密部隊には緊急時以外は手を出すなと言っておいたからな。次回は不穏な空気を感じたら即刻、死ぬと思っておけ」
「は、はい……分かっております」
「では釈放してやれ」
「はっ!」
店主は治癒魔法を受けているので、刑罰を受けたとは思えない程に健康的でかすり傷一つ残ってはいないので、営業に支障はでないだろ。
そのまま軍の練習場に来てしまった……当然、軍服に装備を替えて彷徨いていると昨日、知り合いになったエボニーを見かけた。
「お。またサボりか?」
「……っえ!こ、これは……陛下」
エボニーが慌てて跪きそうになったので止めさせた。
「おい、この格好を見て気づけよ……兵士になって視察中だぞ……邪魔するなよ。お前は何してるんだよ?サボりか?」
「すみません……あ、あの……サボっているのではなくトレーニングを終えて、今後は戦闘の方法を変えようと思いまして……」
「ん?どうしてだ?戦闘の方法を変える?」
2
お気に入りに追加
188
あなたにおすすめの小説
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。
みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる