給料の大半を課金に使い続けヒキニートの友人とパーティ組んでいたらゲームの世界に転生して最強になっていた。

みみっく

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練習試合が中断され、団長の一言を聞き……

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 一応、団長と思われているらしく……団員や団長を知る兵が俺を取り囲み捕らえようとしていた。さて~どうするかな……練習試合にも飽きたし帰るか。

 
「お前ら、俺を早く治療をしろ!」

 
 は?自分は治療させて、倒れている自分の団員は放置するのか?カチンと怒りのスイッチが入ると、指に装備していた力を抑制をする指輪が耐えきれずに全て砕け散った。すると勝手に怒りのオーラが辺りに放たれ、辺りの空気が変わり重く張り詰め、ドラゴンと対峙したような感覚になり周りの者は動けず、その場に座り込んで震えていた。

 
「その者の治療を禁ずる。治療をした者も同罪とし再教育だな」

 
 治療をしようとしていた者も、団長に辿り着く前にその場に座り込み動けずに震えていた。

 
「オンスロー、こいつはホントに団長なのか?」

 
 近くに控えていたオンスローも座り込み動けず震えていて口を利ける状態では無かった。使えないヤツだな……周りを見渡してスキルが発動してる事に気付き解除した……

 
「す、すみません……」

 
 オンスローが俺に跪き頭を下げた。

 
「もう一度尋ねる、こいつは……団長なのか?」

「……いえ……先程より一般兵でございます」

「そうか……では、やり取りを聞いていたな?」

「は、はい……聞いていました……陛下」

 
 オンスローが陛下と言うと、座り込んでいた者達が慌てて跪き頭を下げたが、自由人のハオルチアのメンバーは相変わらず俺の後方で休んでいて……サラヒメは未だに俺の背中にしがみついて離れる気配はない。
 
 血迷った団長が再び俺に向かいファイアボールを放とうとしていると、隠密部隊が取り押さえた。こいつがファイアボールを放っていて直撃した所でダメージはないけど……それより問題は俺への攻撃をした罪だな……ここで許せば後々面倒だし……許したことを口にする者も出てくるだろうし。

 
「隠密部隊、離れろ……皇帝への攻撃は即刻死罪だぞ?」

 
 隠密部隊は危険を察知し瞬時に消え、俺の頭上に不気味な黒い魔法陣が現れ紫色のオーラを放ち、魔法陣の中心から黒炎の小さな球体が現れ団長に向かい直撃すると団長が黒い炎に包まれ、のた打ち回り体が徐々に灰になって消えていった。
 
 それを見ていた周りの者は驚愕の表情で団長を見ていた。

 
「オンスロー、何か問題があったか?」

「い、いえ……陛下への攻撃はいかなる場合でも許される事ではありません……死罪で間違いはございません」

「試合の邪魔をしてしまったな……それと……練習試合での攻撃だが……」

 
 それを聞いた対戦相手が青褪めた表情で震えて俺を見つめていた……

 
「当然だが練習試合だ……あれは攻撃ではないから安心しろ」

「承知致しました……」

 
 闘技場まで案内をしてくれた兵士を見かけたので声を掛けた。

 
「そこの兵士、名は?」

「はっ。エボニーでございます……陛下」

 
 跪き俯いたまま、緊張しているのか声が裏返って変な声で話していて笑いを堪えた……
 
 ステータスを見ると武力は多少低いが知力は、そこそこあり使えそうだ。それに優しいのが気に入った。

 
「覚えているか?」

「…………陛下と知らずにとはいえ……ご無礼な口を利き……お許しください……」

「許す。所属は?」

「門兵でございます」

「希望する所属はあるか?」

「……騎士を目指しております」

 
 ん……ムリだろ……入れてはやれるが……苦しむだけだろ……ん……俺がムリだと言えば今後に採用は、されることは無くなるだろうし……俺が恨まれる。

 
「騎士団長は、いるか?」

 
 近くに控えていたらしく……後方から駆け寄り跪き頭を下げた。

 
「この者をどう見る?」

「はっ。まず……筋力が足りず、体格も小柄ですし体力も無さそうですので騎士団には向かないと……判断いたします。陛下」

「そうか……下がって良いぞ」

「はっ。失礼いたします」

「オンスロー、門兵と宮殿の警備の給金は、どちらが上だ?」

「当然、宮殿の警備でございます」

「では、宮殿の警備はどうだ?エボニー」

「喜んでお受けしたいと思います。陛下」

「たまに、用事を頼むかもしれないがよろしく頼む」

「勿体ないお言葉……です」

「オンスロー、人事の件は任せたぞ?」

「かしこまりました……」

「そう言えば……俺の後を付いて回ってるのか?」

「め、滅相もございません……」

「そうなのか?よく会うな?」

「偶然だと思いますが……」

 
 偶然の訳がないだろう……リラシナが気を利かせて付けてくれたんだろ……

 
「偶然だとしたらサボりという事になるんだが?リラシナの配下が軍の練習場に何の用があったんだ?」

「そ、それは……その……軍の練習場の視察でございます」

「そうか……では、魔法職で一番強い奴はどこに居る?」

 
 オンスローが慌てて軍関係者のお偉いさんに聞きに走った。
 
 連れてきたのは中年男性でいかにも……魔法職といった風貌で怪しいオーラを放っていた。

 
「ヒアリナ、魔法士で強いらしいぞ。対戦相手だぞ~」

「はぁ?わたし……?自分でやりなよ~つまんないし……」

 
ん?せっかく俺が用意したのに?
 
 
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