給料の大半を課金に使い続けヒキニートの友人とパーティ組んでいたらゲームの世界に転生して最強になっていた。

みみっく

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無事に申し込みが終わり団体戦が始まった。

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「は?そっちの……ちっちゃい子も?いやいや……そりゃダメだろ……誰の子供だよ……ここは軍の練習場だぞ?見つかったら不味いぞ!早く出ていった方が良いぞ。子供をこんな所に連れてきているのがバレたらお父さんだか、お母さんが怒られるぞ」

 
 サラヒメが頬を膨らませてムッとした表情で言い返した。

 
「ふんっ……!ユウヤくんが良いって言ったもんっ!」

「どこのユウヤくんだか知らないけどな……そのユウヤくんも、処罰対象になるから大切な人なら、その名前を言わない方が良いぞ」

 
 ん……なんか優しいヤツだな……気に入った。俺が覚えていたら少しは優遇をしてやるか。

 
「……わかったぁ……言わないっ」

 
 心配そうな表情で目を潤ませて俺を見上げて言うと俺の後ろに隠れた。

 
「あ、別に大丈夫だぞ?サラヒメ」

「ん?……ホントに……?迷惑を掛けない?」

「は?俺が誰に怒られるんだよ……?」

「う、うん……大丈夫?」

 
 にこっ♡と笑い俺の腕に抱きついてきたので抱きかかえて、しばらく歩くと闘技場に着いた。

 
「ここだが……その……ちっちゃい子を連れてきて良いのか?俺は、知らないぞ?俺は巻き込まれたくないから、ここまでだな。じゃあ出るなら応援してやるよ。じゃあな!」

 
 どうやら個人戦と団体戦があるらしいな……団体戦は2人以上10人以下だったので団体戦に参加するか。

 
「団体戦だな」

 
 皆が無言で頷くと、俺が代表して団体戦に申し込んだ。練習試合を見学をしていると……冒険者とは違い連携は取れているけど……皆、前衛の動きで……やはり兵士だな。たまに魔法士を入れたチームが出てくるが連携が取れていないので即席のチームだとバレバレだな。タイミングが合っていないし、欲しい場面での支援魔法が掛けられていないし。団体戦を行っている意味を分かっているのか?即席のチームならお互いの事を考えて行動をしろよ……それに団体戦では、リーダーの育成にも繋がるし。新しい人材を発掘するチャンスだからお偉いさんも見学に来るんだからな。
 
 早速、出番になり……相手は初っ端から騎士団との対戦で、騎士団は人気があるらしく歓声がスゴイな……兵士達にも人気があるらしいな。見た目も格好良いし、兵士達から選ばれた者だけがなれるという設定だから兵士達は憧れのているんだろうな。
 
 それに俺達を知るものは居るわけもなく……登場すると軍関係者のお偉いさんが止めに来た。

 
「おい!どこ所属だ?女の子ばっかり……ナメてるのか?それに……こんな小さな子供まで連れ出して、何を考えてるんだ!」

「は?年齢制限は、いつから出来たんだ?それに……女の子だから何なんだ?強ければ良いんじゃないのか?ナメてるのはどっちだ?」

 
 サラヒメを抱えると、お偉いさんを睨み頬を膨らませて威嚇していた。

 
「貴様……上官に向かってその口の利き方は何なんだ!!捕らえるぞ!」

 
 俺が言い返そうとしていると、観戦に来ていたのか……また、オンスローのオッサンが慌てて出てきてくれた。

 
「貴様の方が黙っていろ……!下がれ!構わず試合を続行しろ!」

 
 上官だと偉そうな事を言っていたオッサンが俯き黙り込み下がった。そんなにオンスローのオッサンは偉いのか?

 
「は、はいっ!オンスロー様」

 
 試合の進行を任されていた兵士が緊張気味に返事をしてるしオッサンは偉いんだろうな。

 
「助かったぞ」

 
 一応……助けてもらったお礼をオンスローに言っておいた。あれ以上文句を言われ続けていたら正体をバラすところだったし。バレたら試合に出ても誰も本気を出して戦ってこないだろうし……

 
「い、いえ……ご、ご武運を……」

 
オンスローが呟き下がった。

 
「お知り合いですか?」

「貴様は黙っていろ!知り合い……?そんな……恐れ多い……」

 
 だが相手の騎士達は見るからに不満そうな感じだった。まぁ……対戦相手が10代の子供相手だしな……準備運動にもならないって顔をしてるし勝っても負けても自慢にはならないし負けたら恥だろうしな。

 
「指輪を1つ外せ、相手は騎士でレベル100だしな……」

「良いのかしら……?戦闘経験が違いますけれど、同じ様なレベルにしちゃって大丈夫かしら?」

 
 アイスが相手の心配をしていた。まぁ……そうだな……同じ様なレベルでも戦闘経験が違えば戦闘に直結するよな。アリーナが良い例だよな……戦闘未経験でレベルが5になってるのと同じ感じか。

 
「好きにして良いぞ、だが無理はするなよ」

「ええ、わたくしは後衛で支援ですので様子を見ますわ。サラヒメさんと、ロメオさんは前衛なので念の為に指輪を外しておいてください。ヒアリナさんは様子を見て自己判断で外してください」

 
 アイスが的確に皆に指示を出した。俺は……後衛で良いかな……?それこそその場の状況判断で決めるか。
 
 試合開始の合図がされると同時にサラヒメが瞬時に消え、騎士の懐に入り込むと斬り掛かり撹乱し、あまりの速さに騎士が素早さに対応が出来ずに辺りを見回し、サラヒメを必死に探して混乱をしている所にロメオが斬り掛かった。……あっという間に5人全員を倒してしまい勝負がついてしまった。
 
 
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