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ミーニャの活躍で解決したが、ヤキモチを妬かれた。

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 ゴツい男が立ち上がり大声を出し始めた。

 
「親父!ここは俺に殺らせてくれ。頭にきたっ!!」

 
 兵士の剣を奪い取り左手で持ち斬りつけて来たが避けず、まともに斬りつけられた。レベル2の攻撃なんかでダメージを受ける訳がないだろ。何度も斬りつけられたが何のダメージも受けなかった。その光景を呆然と見ていた領主が我に返り慌てて指示を出した。

 
「な、なにボサっとしてるんだ!ヤツを捕らえろ!抵抗をするなら殺しても構わんと言っているだろ!」

 
 眠そうに歩いているミーニャが騒ぎを見つけて兵を連れて歩いてきた。俺の身分を明かしても信用するわけがないし、使えない領主を捕らえるのも処刑するのも簡単だがつまらないし。さっきまで暇そうにしていたミーニャに助けてもらうか。

 
「な~ミーニャ。俺、捕らえられるか殺されるらしいぞ~助けてくれ~わぁ~殺される~」

 
 俺の棒読みのセリフだったが、寝起きだったミーニャが剣で何度も斬りつけられている俺を見て目が覚めた様で慌てて引き連れていた護衛と兵士に指示を出した。

 
「わっ!わぁっ!は、早く・・・っ!旦那様をお助けして!早くして!!」

 
 一緒に付いてきていたアリーナは顔色一つ変えずに眠そうに俺を見ていた・・・。コイツ・・・全然心配してくれてないな・・・
 
 兵士を連れて豪華なドレスを着ている少女を見た領主が、領地に来た貴族の娘だと思ったのか・・・

 
「そこの娘も捕らえろ!そいつの仲間だ!」

 
 嫁達には護衛や兵士、隠密の護衛も付いていて領主兵等がどうこう出来る訳もなく。建物の屋根の上に潜んでいた弓兵も隠密部隊に既に倒されていた。

 
「バカ者共が!!ミーニャ王女様だぞ。不敬だぞ!王族への殺人未遂は謀反だぞ!領主兵に命じる直ちに領主を捕らえろ!命令に背けば謀反とし一族皆処刑だぞ!」

 
 ミーニャの護衛のリーダーが大声で命令を出すと領主兵も戸惑いつつも領主を捕らえるのに協力をしだした。数人領主を助けようとしている者も居たが簡単に捕らえられた。

 
「ユウヤ様・・・わたしを置いていくから・・・こうなるのですよ」

「そうだよっ。置いていくなん・・・て・・・・って、誰!その子!?ねぇ~!」

「ん?あ・・・隠密部隊の子で打つかって転んで絡まれていたから助けただけだぞ」

「はい?隠密部隊の方が転んで主に助けられていたのですか?そんな隠密部隊の隊員は聞いた事もないのですが・・・?そんな方は実戦に投入されるとは思えませんが?この町の女の子なんじゃないですか?・・・ユウヤ様のお好みの女の子・・・なのでは?」

 
 2人にジト目で見つめられた。

 
「見てみろよ・・・まだ子供だって・・・」

「ええ・・・わたしと同じ歳くらいに見えますね・・・わたしにも子供扱いをするのですか?」

 
 フタバを、そっと下ろして・・・・耳元で囁いた。

 
「逃げろ・・・」

「は、はっ。承知致しました・・・有難う御座います」

 
 フタバが早足で人混みに紛れると瞬時に隠密スキルで消えた。

 
「ユウヤ様・・・」

「ユウヤ~ヒドイっ!」

 
 な、なに・・・この状況・・・恋愛をした事が無いから分からないっての・・・モテたいって心の底から思ってたけど・・・モテるのも大変なのな・・・。それにヤキモチを妬かれてみたいとか・・・思ってたけど大変じゃん。
 
 馬車に連れ戻され強制的に出発になった。その後の領主の処罰はミーニャが手紙で俺とミーニャの命を狙われたと書き添えて国王に任せた。まあ・・・領主一族は無事じゃ居られないよな。王国の謀反に留まらず国王の娘のミーニャで俺の嫁で皇帝の嫁、アリーナも俺の嫁で2人の拘束を命じて、更に帝国の皇帝の命を狙って実際に剣で攻撃をしていた訳だし・・・それで罰金や平民に格下げの罪で終わったら皇帝の命は、その程度と考える国王になってしまう。娘を2人も嫁入りをさせている国王だし・・・軽い罪で済ませはしないだろうな。

 
「ユウヤって・・・すぐに女の子と仲良くなっちゃうよね・・・わたしにも気軽に声を掛けてきたし・・・」

 
 ジト目で見てくるアリーナ。そう言えばそうだな・・・あの時は仲間が欲しい一心で声を掛けたな・・・

 
「今回のは、誤解だっての・・・人助けをして、この仕打ちかよ。困ってる人を見捨てる様な旦那で良いのか?あの時だってアリーナが困っていたから声を掛けたんだぞ?」

 
 向かいに2人が座っているのに隣で・・・グスンっと泣いてる様な・・・は?フタバか?仕事熱心にも程があるぞ・・・こういう時は、お前は外の警護だろ・・・仕方ない・・・悪いけど、この話は強制的に終了をさせてもらう。

 
「この話は終わりだ。文句があるなら後で聞くが・・・俺の事が気に入らないなら帰ってもらって良いぞ。ちゃんと送り届けさせる」

「むぅ・・・いやっ!一緒に居るっ!ゴメンってば・・・!怒らないでよぅ~」

「わ、わたしも・・・一緒にいます・・・ごめんなさい。ヤキモチですのでお許しください」

 
 で、宮殿に帰るとこんな感じなのが12人も居るのか?ムリムリ・・・帰りたくないっての。あ・・・でも離宮を作って離してあるし大丈夫だよな・・・多分。他の嫁の性格は知らないけどさ・・・
 
 
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