給料を数年間の課金してヒキニートの友人とパーティ組んでいたらゲームの世界に転生して最強になっていた。

帝国に戻る事を決めアリーナを誘ってみた。

 他のプレヤーは、可愛い戦闘メイドや戦闘に参加できる可愛いモブを連れ回していたが、俺は戦闘になると庇いながら戦闘をするのが苦手で面倒だったので各屋敷、宮殿の警備を任せていて課金で兵や護衛を雇い入れて帝国の守に力を入れていたので兵の数も武力も最強帝国と呼ばれていた。

 
 帝国の状態も気になっていたが大丈夫そうなので、それと気になるのはパーティのハオルチアの奴らが、どうなっているかが心配だな・・・居るのか？居たとしたらプレーヤーなのか？モブになっちゃったのか？まぁ・・・モブになってたとしても裏切りは絶対にないだろ・・・

 リーダーへの忠誠度、信頼度というゲージがあって協力プレーをしていると上がってくる仕様で、ずっと一緒にプレーをしていたので常時マックスだったし。ちなみにゲームにログインしているのに別行動を長時間していると下がってしまう。なので勝手に単独でレベル上げをしていると気が付いたら低下していることが良くあるので注意が必要だった。
 
 忠誠度が高いとパーティ全体の攻撃力がアップ、信頼度が高いとパーティ全体の防御力がアップという仕様だった。

 まぁ・・・下がった所で全然問題は無かったんだけど、でも下がってるのってイヤじゃん？しかもゲージの名前が忠誠度、信頼度だし。
 
 あいつらは、俺の帝国への忠誠度も貢献度もマックスだったしな。帝国で活動して帝国に居れば減ることは無いし。あ、でも変わった奴らで自分のキャラを可愛い女の子で自分好みにしていたから俺、意外は全員美少女キャラなんだよな・・・もし居たらアリーナがヤキモチを妬く気がする・・・それに各、王国に王女が居るんだよな・・・しかも可愛い設定にしてたな・・・しかも全員と結婚してたなぁ・・・今も有効なのか？
 
 結婚をすると国王が裏切らなくなるという仕様だった、そりゃそうだろ・・・可愛い娘が人質にされているようなモノだし。だけど結婚するまでのミッションが面倒で難易度が高かったんだよな～それを１２回も繰り返したんだぞ・・・レアな魔物の討伐にレアアイテム探し、ボス戦のボスからのレアアイテムのドロップ等。

 
 そう言えば、ここの国王の娘も俺の嫁なんだよな。元気にしてるのかな・・・？ここじゃなくて帝国の宮殿に居るはずなんだけど。

 助かったのは結婚する前の王女の好感度のゲージが直ぐに下がっていくことだった。ちょこちょことご機嫌取りに会いに行かないと低下してしまうので面倒だった。一度結婚すれば忠誠度の仕様は無くなり維持をする必要が無くなったことが良かったよ。マジで。１２人を維持するとか無理だから。

 
「ユウヤ～ねぇ～ってば！聞いてるの？お～い！もおっ！・・・ちゅ♡」

 
 アリーナに頬にキスをされて我に返った。

 
「うわっ。な、なに？」

「何ボーッとしてるの？まだ終わってないの？帰らないの？」

「あ、どうしようかな・・・俺は、やる事が出来ちゃって一緒には帰れないかな・・・」

「えぇ・・・なにそれ・・・ずっと一緒に居るって約束したじゃん・・・」

 
 俺を見つめながら目が潤ませ始めた。

 
「そうだ・・・アリーナ、一緒に来るか？アリーナは、家や町に思い入れが無いって言ってたし・・・アリーナが良ければだけどな」

「うん。一緒に行きたい・・・良いかな？迷惑じゃない？」

 
 あと・・・もう一つ肝心な事を言わないとだよな・・・

 
「迷惑じゃないけど・・・実は結婚してるんだけど、それでも良いか？」

「はぁ？え？そうなの？はぁ・・・だよね・・・ううぅ・・・」

 
 落ち込んで目をウルウルさせて泣き出した。

 
「ずっと一緒に居られると思ってたのに・・・」

「隠すつもりは無かったんだけど、言うタイミングが無くてさ」

「ううぅ・・・でも、がんばる！」

 
 アリーナが拳を目の前で強く握りガンバるとアピールをする仕草が可愛かった。仕草が一々かわいい・・・

 
「ん？がんばる？」

「うん。結婚してもらえるようにだよ」

「え？あ・・・そっか・・・養えるだけの嫁と結婚出来るんだよな」

「うん・・・だから、がんばるのっ」

「良いのか？俺で・・・嫁が１２人居るんだぞ？」

「はぁ？凄い・・・すごい経済力だね・・・でも・・・わたしは安上がりだし・・・銀貨１枚に山菜とウサギか鳥が取れれば大丈夫だよ？」

 
 アリーナが自分は安上がりだとアピールをしてきた。は？帝都じゃ、その暮らしは難しいんじゃないのか？まぁ・・・帝都を出れば山はあるけどなぁ・・・そんな暮らしを捺せれれるわけ無いだろ。

 
「おいおい・・・そんな生活はさせないっての！」

「だってぇ・・・一緒に居たいんだもんっ」

「俺も一緒に居たいから誘ってるんだって」

「そうなの？ホントに？じゃあ・・・一緒に付いて行って良いのかな？」

「帰りたくなったら、ちゃんと護衛付きの馬車で家まで送らせるから安心して付いてきて大丈夫だぞ」

 
 まぁ・・・帰りたくなったら護衛と戦闘メイドで固めて安全に始まりの森のあった町まで送り届ければ大丈夫だろうし。

 
「帰らないしっ！」

「もしかしたら帰りたくなるかもだろ？」

「ならないもんっ！」

「分かったって～」

 
 用意されたお茶とお菓子を美味しそうに食べてるアリーナを見て癒やされているとアリーナのお菓子がなくなり・・・俺に用意されたお菓子に手を伸ばすと・・・控えていた国王の付けてくれた偉そうな付き人が慌てて注意をした。

 
「無礼ですぞ！何をしておられるのですか！」

「わっ。ご、ごめんなさい・・・」

 
 アリーナは驚き隣に座っている俺にしがみついた。

 
「あ、俺の分も食べちゃって良いぞ」

「え、でも・・・」

 
 アリーナが、チラッとお付き人の方を見て気にしていた。