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第6話 学校を休んで……

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 リビングに降りていくと、両親は出勤していて誰も居なかった。ユナちゃんが恐る恐る私の背後から周りを気にしつつ入ってきた。

「大丈夫だよ。靴も無いし、仕事にいってる時間だよ」
「ほんと?」
「うん。大丈夫だよ」

 安心をしたのか昨日、座っていたリビングの席に座り嬉しそうに私を見つめていた。
 
 私は、朝食が私の分だけ用意がされていたので、朝食を二人分に分けてテーブルにならべて、それを二人で一緒に食べた。

「お姉ちゃん……学校は?」

 不安な表情をして聞いてきた。すっかり忘れてたッ!学校に連絡しないと……初めてのズル休みだ。

 キッチンカーにタブレットが置いてあるので、それを手にして席に座り、ポチッ。ポチッ。と欠席、理由を体調不良にして送信をした。

 それを不安そうな表情で隣に来て、タブレットと私を交互に見ていた。

「よしっ!完了だね」
「お姉ちゃんってよく休むの?」
「えっ!?休まないよー」
「馴れてそうな感じだった……」
「えーただ、項目を選択して~理由を書いただけだよ」
 
 ユナちゃんの表情が、だんだんと表情が嬉しそうに変わってきた。

「休んじゃった!」
「ありがと……」
「今日、何しようかー?」
「えっと……わたしお手伝いするッ」

 え?お手伝いしてくれるの?なにか出来るのかな……?

「お料理って出来るの?」
「……がんばるッ」
「お洗濯は?」
「それも……がんばるッ」

 えっと……頑張るって事は……出来なさそうかな……

「じゃあ~選択して、掃除が終わったら一緒に買物に行こうかー♪」

 そういうと、ユナちゃんがニパッ♡と笑顔になり返事をした。
 
「うん。行く!……あ、でも着替えはあるけど……あの服しかないよ……?一緒に歩いてたら恥ずかしいんじゃないかな……」

 暗い表情になってしまった。なんだ……そんな事かー♪
 
「私の服を着れば大丈夫だよ。貸してあげるよ♪」
「わぁー!ありがと……」

 んふふ……可愛いのを着てもらおーっと♪ユナちゃんに掃除を任せて、洗濯を片付けて掃除に合流して直ぐに終わらせて部屋に向かった。

「さーユナちゃん、そこに座ってくれる?」
「……う、うん……なに?」

 ユナちゃんのキレイな黒髪を駆使でとかして、2つしばりをした。

「わぁ……可愛いっ♡」
「え?初めて結んでもらった……ありがと……」
「そうなんだ?毎日結んであげるよ」
「うんっ!」

 さてさてー何を着てもらおうかな~……ユナちゃんは可愛い系も似合うけど……絶対に嫌がるよね。うぅーん……青いフード付きのパーカーと似合いそう……♪下はピンクの可愛いスカートで良いかな……

 用意した服を嬉しそうに抱きかかえていて、キョロキョロしていた。

「ん?着替えないの?」
「おねーちゃん……あっち向いててっ」
「あ、はいはい……」

 ………………

「おわったっ♪どうかなー?」
「わぁ……可愛いッ♡」

 何と言うか……ボーイッシュっぽいけどスカートと二つ結びが可愛い女の子で……顔も可愛い。さきまでのTシャツとハーフパンツ姿も可愛かったけど……別次元で可愛くなった。

「それねーフードを被ってみて」
「うん?」

 わぁー可愛いネコちゃんだっ♡あー絶対にやってもらえないと思うけど……ネコちゃんポーズをしてもらいたい!

「ねえーねぇー……これやってみて」
「ん?こう?」

 首を可愛く傾げてつられて、可愛いネコちゃんポーズをしてくれた!おおぉっ!スマホのカメラで何枚か撮れた!よしっ♪

「もういい?」
「あ、うん。ありがとねー」

 これで変に喜ぶと次回に恥ずかしがって……ボーズを取ってくれなさそうだし平静を装って、喜ぶのを我慢した。

 私は普通に可愛い系のワンピースに着替えてるとジロジロとユナちゃんに見られてる視線を感じた。

「もーユナちゃん~そんなに見ないでよー」
「見てないし……」

 着替えが終わり、ベッドに座るユナちゃんが頬を赤くしてそっぽを向いた。

「お姉ちゃんの下着姿に見とれちゃった?」
「ち、違うしぃ……」

 ワンピースのスカートをパサパサと捲って見せた。

「ばかぁ……わぁっ。見せなくていいってばッ」
「ごめん。ごめん。じゃあ行こうか」
「えっと……ぎゅぅってして?」

 わぁっ。急にデレデレ……?可愛すぎるんですけど……

「そのフードを被ってくれる?可愛いし……」
「……う、うん……わかったっ」
「おいでー」

 ネコさんフードフードを被り笑顔で、パタパタと近寄ってきて抱きつかれた。

「お姉ちゃんと、はぐれたら駐車場で待ってても良い?」
「え?そんな心配をしたの?」
「……う、うん……だって、はぐれちゃったら……どうしよって……」
「それで不安になっちゃったんだ?」
「それで良いよ。それに、はぐれないように手を繋いで買い物しよっか?」
「……恥ずかしくない?」
「なら……止めとく?私は、別に恥ずかしくないけど?」
「嫌じゃ……ないよ。ありがと……」

 顔を真赤にして返事をして手を伸ばしてきた。えっと……お店の中でって思ってたんだけどなぁ……。家の中では、はぐれないでしょ……可愛すぎるんですけど♪

 二人で頬を赤くして、恥ずかしそうに手を繋ぎながら部屋を出た……
  
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