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エリアストとアリスの形編
最終話
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「本当に、何かの冗談かと思ったくらいよ」
冗談も何もないのですけどね、とアリスの母は心底安堵しながら、そう告げた。
アリスの陣痛が始まり、アイリッシュはファナトラタ邸へ早馬を走らせた。実の親がいれば何かと安心だろうと、出産時には来てもらうという約束をしていたからだ。必要なものはまとめてあったので、自身の身支度さえすれば出られるよう準備はしていた。そのため報告を聞いてすぐにでも向かおうとしたのだ。いざ邸を出ようとして、早馬の第二便。生まれた、との報告に、ファナトラタ家は止まった。
「ええ、と?これから、本格的に始まる、ではなく?生まれた?」
アリス母の困惑はもっともだ。だが使者は頷く。
「はい。小公爵夫人もそのお子様方も、健やかでいらっしゃいます」
半信半疑で訪れたディレイガルド邸には、幸せいっぱいに微笑むアリスとエリアスト、そして小さな天使が二人。ファナトラタ夫妻は、その姿に涙した。
「リズ、本当によく頑張ったわね」
アリスは首を振る。
「いいえ、お母様。子どもたちが、とてもわたくしを気遣ってくれていたのです。お医者様が仰るには、最初の陣痛が来たときに、すでにいつ出てきてもおかしくないほどの状態だったそうです」
アリスへの負担を最小限にしようと、子どもたちが限界まで頑張ってくれていたのだと言う。
「とてもとても、親孝行なのです」
両脇に眠る、愛しい小さな二つの命。
最初から最後まで、何のトラブルもなく過ごした妊娠期間。出産時まで母親を慮る、信じられないほど優しい子どもたち。
「信じ難い話だけれど、信じるしかなさそうね」
その奇跡が、目の前にあるのだから。
「本当に、みなが無事で良かった」
アリス父が目頭を押さえながらそう言うと、アリスは柔らかく微笑んだ。
「はい。ずっとずっとみなさまに助けていただきました。旦那様は、片時も離れずわたくしを支え続けてくださいましたの」
愛おしくエリアストを見つめるアリスに、エリアストは満たされる。愛しい存在をこの世に繋ぎ止めることに微かにでも役に立てていたのなら、自分のやって来たことは無駄ではなかったと思える。
「アリス、おめでとう」
「ありがとうございます、お母様。お父様も、もう泣かないでくださいませ」
アリス父は、頷きながらももう声にならない。
「ディレイガルド公爵様、公爵夫人様、小公爵様、誠に、おめでとうございます」
ファナトラタ夫妻は、深く頭を下げた。
「みなさま、これからもどうぞ、よろしくお願い申し上げます」
そう言ったアリスの母の目から、一筋、涙が零れた。
やがて成長した双子は、エリアストの血を間違いなく引いており、ことあるごとにアリス争奪戦が起こることとなる。
アリスは三人のディレイガルドに愛された存在として、伝説のように語り継がれることになるのだが、それはまた別のお話。
*~*~*~*~*
アリスを抱き締める。
子どもを寝かしつけ、寝室に二人。アリスはエリアストを抱き締め返し、穏やかに告げる。
「エル様、覚えておりますか?愛にも色々ある、と言うお話を。親愛、友愛、家族愛。けれど」
アリスはその時を再現するように、そっとエリアストの頬に手を添える。
子どもが生まれたからこそ、よりハッキリとわかる。
「この愛は、唯一」
愛しい人との愛しい子ども。同じ“愛しい”でも、同じではない。
「ああ、覚えている、エルシィ。その言葉、しっかり胸に、刻まれている」
嬉しそうに、幸せで泣きそうに笑うエリアストが、頬に添えられたアリスの手に自身の手を重ねる。
「エル様に向ける愛は、他に存在しない、たったひとつの、愛なのです」
この愛を、何と呼ぶのだろう。
「アリス」
重ねた手を、エリアストは自身の唇に寄せる。アリスは愛しく名を呼ばれ、それだけで泣きそうになる。
「アリスの願う幸せを、私は願う」
「エル様」
エリアストは微笑むと、今度はアリスの頬に手を添える。
「アリス、幸せか?」
「はい。はい、わたくしは、誰よりも幸せです」
頬に添えられた手に、擦り寄る。
「同じだ。私も、誰よりも」
コツリ、額を合わせる。
「誰よりも、幸せだ、アリス」
この気持ちに相応しい名を、知らない。
*おしまい*
長い間お付き合いくださり、本当にありがとうございました。
これにてエリアストとアリスのお話はおしまいとなります。
前作 美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛 よりも先にこちらをお読みいただいた方は、引き続き前作をお読みいただけると嬉しいです。
時系列としまして、
美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前々作)
美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛(今作)
美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛(前作)
となります。
変な順番ですみません。
ここまで続けてこられたのは、お読みくださるみなさまがいてくださったおかげです。
それからこの作品は、第17回恋愛小説大賞にエントリーしておりましたが、
数ある作品の中、貴重な票を投票してくださった方々にも、改めて多大なる感謝を申し上げます。
このあと、日の目を見ることのなかった没ネタと、いくつかの番外編を投稿予定です。
いつもの如くアホな話が多いかもしれませんが、もう少しエル様とアリスで遊ばせてください。
冗談も何もないのですけどね、とアリスの母は心底安堵しながら、そう告げた。
アリスの陣痛が始まり、アイリッシュはファナトラタ邸へ早馬を走らせた。実の親がいれば何かと安心だろうと、出産時には来てもらうという約束をしていたからだ。必要なものはまとめてあったので、自身の身支度さえすれば出られるよう準備はしていた。そのため報告を聞いてすぐにでも向かおうとしたのだ。いざ邸を出ようとして、早馬の第二便。生まれた、との報告に、ファナトラタ家は止まった。
「ええ、と?これから、本格的に始まる、ではなく?生まれた?」
アリス母の困惑はもっともだ。だが使者は頷く。
「はい。小公爵夫人もそのお子様方も、健やかでいらっしゃいます」
半信半疑で訪れたディレイガルド邸には、幸せいっぱいに微笑むアリスとエリアスト、そして小さな天使が二人。ファナトラタ夫妻は、その姿に涙した。
「リズ、本当によく頑張ったわね」
アリスは首を振る。
「いいえ、お母様。子どもたちが、とてもわたくしを気遣ってくれていたのです。お医者様が仰るには、最初の陣痛が来たときに、すでにいつ出てきてもおかしくないほどの状態だったそうです」
アリスへの負担を最小限にしようと、子どもたちが限界まで頑張ってくれていたのだと言う。
「とてもとても、親孝行なのです」
両脇に眠る、愛しい小さな二つの命。
最初から最後まで、何のトラブルもなく過ごした妊娠期間。出産時まで母親を慮る、信じられないほど優しい子どもたち。
「信じ難い話だけれど、信じるしかなさそうね」
その奇跡が、目の前にあるのだから。
「本当に、みなが無事で良かった」
アリス父が目頭を押さえながらそう言うと、アリスは柔らかく微笑んだ。
「はい。ずっとずっとみなさまに助けていただきました。旦那様は、片時も離れずわたくしを支え続けてくださいましたの」
愛おしくエリアストを見つめるアリスに、エリアストは満たされる。愛しい存在をこの世に繋ぎ止めることに微かにでも役に立てていたのなら、自分のやって来たことは無駄ではなかったと思える。
「アリス、おめでとう」
「ありがとうございます、お母様。お父様も、もう泣かないでくださいませ」
アリス父は、頷きながらももう声にならない。
「ディレイガルド公爵様、公爵夫人様、小公爵様、誠に、おめでとうございます」
ファナトラタ夫妻は、深く頭を下げた。
「みなさま、これからもどうぞ、よろしくお願い申し上げます」
そう言ったアリスの母の目から、一筋、涙が零れた。
やがて成長した双子は、エリアストの血を間違いなく引いており、ことあるごとにアリス争奪戦が起こることとなる。
アリスは三人のディレイガルドに愛された存在として、伝説のように語り継がれることになるのだが、それはまた別のお話。
*~*~*~*~*
アリスを抱き締める。
子どもを寝かしつけ、寝室に二人。アリスはエリアストを抱き締め返し、穏やかに告げる。
「エル様、覚えておりますか?愛にも色々ある、と言うお話を。親愛、友愛、家族愛。けれど」
アリスはその時を再現するように、そっとエリアストの頬に手を添える。
子どもが生まれたからこそ、よりハッキリとわかる。
「この愛は、唯一」
愛しい人との愛しい子ども。同じ“愛しい”でも、同じではない。
「ああ、覚えている、エルシィ。その言葉、しっかり胸に、刻まれている」
嬉しそうに、幸せで泣きそうに笑うエリアストが、頬に添えられたアリスの手に自身の手を重ねる。
「エル様に向ける愛は、他に存在しない、たったひとつの、愛なのです」
この愛を、何と呼ぶのだろう。
「アリス」
重ねた手を、エリアストは自身の唇に寄せる。アリスは愛しく名を呼ばれ、それだけで泣きそうになる。
「アリスの願う幸せを、私は願う」
「エル様」
エリアストは微笑むと、今度はアリスの頬に手を添える。
「アリス、幸せか?」
「はい。はい、わたくしは、誰よりも幸せです」
頬に添えられた手に、擦り寄る。
「同じだ。私も、誰よりも」
コツリ、額を合わせる。
「誰よりも、幸せだ、アリス」
この気持ちに相応しい名を、知らない。
*おしまい*
長い間お付き合いくださり、本当にありがとうございました。
これにてエリアストとアリスのお話はおしまいとなります。
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このあと、日の目を見ることのなかった没ネタと、いくつかの番外編を投稿予定です。
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