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没ネタ集
レイガード新王即位編幻の番外編 ~とある侯爵家の災難~
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やらかした伯爵、子爵家の事情と、その事情に巻き込まれたとある侯爵家のお話です。
会話中心で、誰が話をしているかわからないかもしれませんが、内容だけ気にしていただければと思います。
*∽*∽*∽*∽*
「契約書をよく読んだか?そもそも、契約の意味をわかっているのか?契約は利益を保障するものではないのだ。いや、その文言が入っていれば保障もされよう。だが、私たちの結んだ契約は、そのような類いのものはない」
「で、ですが」
「くどいぞ。これ以上は時間の無駄だ。お引き取り願おう」
*~*~*~*~*
「このままでは没落は免れない。何とかしなくては」
「あの家を詐欺で訴えられないの?」
「相手は侯爵家ですもの。難しいのではないかしら」
「我々の方が爵位が下だから、逆らえないと高をくくっているのだろう。クソッ」
「それに、詐欺とは言えない。契約に落ち度はないのだ。私たちが甘かったとしか」
「だが、このまま手を拱いているわけにもいかないでしょう。どなたか、この窮地を打開出来る方を紹介していただかなくては」
「あ、あの、もしかしたら、ですが」
そこまで言って言い淀む子爵夫人に、伯爵が促す。
「言ってみてくれないか?」
「は、はい。あの、ディレイガルド公爵家を、頼ってみては、と」
三人は驚く。
「何の伝手もないのに、それはムリではないかしら」
「いや、だが、どうだろう」
「おまえは、何か策があって言っているのか?」
子爵が、僅かに期待を込めて妻に聞く。
「い、いえ、あの、すみません」
「いや、だが、あり得るかもしれないな」
子爵夫人が発言を下げると、伯爵が顎に手をあててそう言った。
「小公爵様の噂は、恐ろしいものばかりだったが、実際目の当たりにして、どう思った?」
伯爵の言葉に、子爵夫人が頷く。
「そうなんです。あの、それで、もしかしたら、と思いまして」
「確かに一理あるな」
「あれほど奥方様を愛していらっしゃる方ですもの。恐ろしい噂はきっと、小公爵様に想いを寄せていた方々が、手に入らなかった腹いせに流したのではないかしら」
「そう、きっとそうですわ。あれほどの溺愛ぶりを見て、噂は噂でしかなかったと思いましたもの。うふふ」
「確かに、奥方様への接し方とは温度差がすごいが、話を聞いて下さるからな。たくさんの人に囲まれても、きちんと相槌を打って下さっていたよな」
「そうなんですよ。本当は奥様同様、慈悲深い方なんじゃないでしょうか」
「話を聞いて、何か知恵を授けて下さるかもしれないな」
「もしかしたら、助けて下さるかも」
「あの侯爵家にも、痛い目を見せて下さるかもしれませんわ」
四人は頷き合った。
「問題は、どう接触するか、だな」
「王太子の即位式典がありますわ」
「そうだ、それだ」
「お金の話や、侯爵家の非道をお伝えしますのよね」
「でしたら、そのようなお話しを、奥方様のお耳に入れるわけには参りませんわ」
「少し離れていただくようお願いしてみましょう」
「そうだな。奥方様に聞かせていい話ではないな」
*~*~*~*~*
「あの者たち、本当にバカなのか?契約の意味、本当にわからないのか?」
「旦那様は契約をするときに、再三ご注意なさいました。それを理解しなかったのはあの者たちです」
「投資など、ギャンブル感覚でするものではない。絶対の保障などあるはずもなかろう。だから言ったのだ。資産の半分をつぎ込むことをしてはいけないと。彼奴らは何と言った?四分の一程度ですと言っただろう」
「こちらがいちいち投資をする者の家の財政状況など調べませんからね。あくまで自己責任です、投資は」
「それをわかっていないとは。愚かとしか言いようがない。まさか、残した資産が四分の一とは」
「きちんと経営を教わることが出来なかったのでしょう」
「伯爵は一人息子、子爵は偶然爵位が転がり込んできた三男だったか」
「伯爵のご両親は、長く子が出来ず、やっと授かった子だと。甘やかしていたのでしょうね」
「いずれにせよ、こちらには関係のないことだ。だが、逆恨みをしてくる可能性はある。暫く護衛を増やそう」
「かしこまりました」
「欲をかかずにローリスクのものにしておけば良かったものを」
「ハイリターンにしか目がいかなかったのでしょう。ハイリスクとしっかり書かれていたのに」
「リスクとリターンは比例するに決まっている。そんなことすら知らないのだから、ある意味可哀相だな。今までよく家が保っていたな」
*おしまい*
最終話はほぼ変わらずで、このような番外編がついて終わる予定でした。
なんとなーくしっくりこなくて、そう言えば、前作 美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れる程の愛 で、アリスがあまり喋らなくなったことに触れていなかったなあと思い、そういう章にしようと変更しました。
変更に伴いいらなくなった部分ですが、使いどころがなくなってしまい残念だったので、折角がんばったし、と、こういう形で日の目を見せてみようと思いました。
こっちの方が良かった、と思われる方がいたら、すみません。
努力します。
会話中心で、誰が話をしているかわからないかもしれませんが、内容だけ気にしていただければと思います。
*∽*∽*∽*∽*
「契約書をよく読んだか?そもそも、契約の意味をわかっているのか?契約は利益を保障するものではないのだ。いや、その文言が入っていれば保障もされよう。だが、私たちの結んだ契約は、そのような類いのものはない」
「で、ですが」
「くどいぞ。これ以上は時間の無駄だ。お引き取り願おう」
*~*~*~*~*
「このままでは没落は免れない。何とかしなくては」
「あの家を詐欺で訴えられないの?」
「相手は侯爵家ですもの。難しいのではないかしら」
「我々の方が爵位が下だから、逆らえないと高をくくっているのだろう。クソッ」
「それに、詐欺とは言えない。契約に落ち度はないのだ。私たちが甘かったとしか」
「だが、このまま手を拱いているわけにもいかないでしょう。どなたか、この窮地を打開出来る方を紹介していただかなくては」
「あ、あの、もしかしたら、ですが」
そこまで言って言い淀む子爵夫人に、伯爵が促す。
「言ってみてくれないか?」
「は、はい。あの、ディレイガルド公爵家を、頼ってみては、と」
三人は驚く。
「何の伝手もないのに、それはムリではないかしら」
「いや、だが、どうだろう」
「おまえは、何か策があって言っているのか?」
子爵が、僅かに期待を込めて妻に聞く。
「い、いえ、あの、すみません」
「いや、だが、あり得るかもしれないな」
子爵夫人が発言を下げると、伯爵が顎に手をあててそう言った。
「小公爵様の噂は、恐ろしいものばかりだったが、実際目の当たりにして、どう思った?」
伯爵の言葉に、子爵夫人が頷く。
「そうなんです。あの、それで、もしかしたら、と思いまして」
「確かに一理あるな」
「あれほど奥方様を愛していらっしゃる方ですもの。恐ろしい噂はきっと、小公爵様に想いを寄せていた方々が、手に入らなかった腹いせに流したのではないかしら」
「そう、きっとそうですわ。あれほどの溺愛ぶりを見て、噂は噂でしかなかったと思いましたもの。うふふ」
「確かに、奥方様への接し方とは温度差がすごいが、話を聞いて下さるからな。たくさんの人に囲まれても、きちんと相槌を打って下さっていたよな」
「そうなんですよ。本当は奥様同様、慈悲深い方なんじゃないでしょうか」
「話を聞いて、何か知恵を授けて下さるかもしれないな」
「もしかしたら、助けて下さるかも」
「あの侯爵家にも、痛い目を見せて下さるかもしれませんわ」
四人は頷き合った。
「問題は、どう接触するか、だな」
「王太子の即位式典がありますわ」
「そうだ、それだ」
「お金の話や、侯爵家の非道をお伝えしますのよね」
「でしたら、そのようなお話しを、奥方様のお耳に入れるわけには参りませんわ」
「少し離れていただくようお願いしてみましょう」
「そうだな。奥方様に聞かせていい話ではないな」
*~*~*~*~*
「あの者たち、本当にバカなのか?契約の意味、本当にわからないのか?」
「旦那様は契約をするときに、再三ご注意なさいました。それを理解しなかったのはあの者たちです」
「投資など、ギャンブル感覚でするものではない。絶対の保障などあるはずもなかろう。だから言ったのだ。資産の半分をつぎ込むことをしてはいけないと。彼奴らは何と言った?四分の一程度ですと言っただろう」
「こちらがいちいち投資をする者の家の財政状況など調べませんからね。あくまで自己責任です、投資は」
「それをわかっていないとは。愚かとしか言いようがない。まさか、残した資産が四分の一とは」
「きちんと経営を教わることが出来なかったのでしょう」
「伯爵は一人息子、子爵は偶然爵位が転がり込んできた三男だったか」
「伯爵のご両親は、長く子が出来ず、やっと授かった子だと。甘やかしていたのでしょうね」
「いずれにせよ、こちらには関係のないことだ。だが、逆恨みをしてくる可能性はある。暫く護衛を増やそう」
「かしこまりました」
「欲をかかずにローリスクのものにしておけば良かったものを」
「ハイリターンにしか目がいかなかったのでしょう。ハイリスクとしっかり書かれていたのに」
「リスクとリターンは比例するに決まっている。そんなことすら知らないのだから、ある意味可哀相だな。今までよく家が保っていたな」
*おしまい*
最終話はほぼ変わらずで、このような番外編がついて終わる予定でした。
なんとなーくしっくりこなくて、そう言えば、前作 美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れる程の愛 で、アリスがあまり喋らなくなったことに触れていなかったなあと思い、そういう章にしようと変更しました。
変更に伴いいらなくなった部分ですが、使いどころがなくなってしまい残念だったので、折角がんばったし、と、こういう形で日の目を見せてみようと思いました。
こっちの方が良かった、と思われる方がいたら、すみません。
努力します。
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