70 / 79
ばんがいへん
愛執
しおりを挟む
愛執【あいしゅう】
意:愛するものに心ひかれて心が自由にならないこと。
隣町へ使いを頼まれたエリアストは、帰りの山道で、落石事故に遭った馬車に遭遇する。見える範囲で二台。人も荷物も絶望的だ。エリアストは、都に戻ったら報せておくか、とだけ考えた。すると、何かの拍子に投げ出されたのだろう。事故現場のすぐ側に、頭から血を流して倒れている少女を見つけた。事故の唯一の生存者かもしれない。この事故について聞かれたときに、何かしら証言出来るだろうと、エリアストは生死を確かめるため、少女に近付いた。随分身なりが良い。どこかの良家の娘だろうか。そんなことを考えながら、俯せに倒れている少女を仰向けにして、止まった。
サラリと流れる美しい黒髪には、血がベッタリと付いている。顔色は紙のように白く、唇も色を失っていた。かなりの血が失われているようだ。だが、まだ息はある。
少女の顔に流れた血を、エリアストはベロリと舐めた。
少女を抱き締めると、止血をするため、着ていた上着で傷口を圧迫しながら馬に乗る。
「必ず助ける。安心しろ」
意識のない少女にそう言うと、自身の熱を分け与えるように、その唇を重ねた。
「父さん、母さん」
戻ったエリアストを出迎えた母アイリッシュは、エリアストが抱えるものを見てギョッとした。
「え、エリアスト、どうしたのっ」
「落ちていた」
エリアストの返答に、アイリッシュは頭を押さえた。
「お、お医者様は?お医者様には診せたの?」
どう見ても診せていないが、聞いてみる。案の定、エリアストは診せていないと言う。
「これ、俺の嫁にする」
「え?」
そんな話をする場面だろうか。息子の壊れ具合が怖い。
「そ、の話は、今すべきことではないでしょう。早くお医者様に」
「俺の嫁だ。他人が俺の嫁の体を見るなんてあり得ない」
アイリッシュの表情は無になった。
自分の息子のイカレ具合が、想像の範疇を超えている。
「あなたの嫁、死ぬわよ」
「あり得ない」
「あり得ないことがあり得ないわ」
確実に死ぬ。
血は止まりかけているが、止まっているわけではない。呼吸も弱ってきている。
エリアストは少女をギュッと抱き締めた。
「医者に、行く。だが、俺の嫁に手を出さないようずっと見ている」
「それでいいから早く行きなさい。お父さんは今出ているから、戻ったら二人で向かうわ」
「気がついたか」
少女の瞳が美しい黎明の色だと知ったのは、それから一週間後だった。
エリアストは付きっきりで、それこそ片時も離れることなく、甲斐甲斐しく世話をした。少女を見るのは、触れるのは、自分以外であってはならない。何より、目覚めたとき、その目に一番に映すのは、自分でなくてはならないから。自分以外を、映して欲しくなかったから。
声のした方に、少女は顔を向けると、ダイヤモンドのように輝く髪と、アクアマリンのように美しい双眸の、言葉には出来ないほど美しい、少年と青年の狭間のような人が、少女を見つめていた。
「天使、様?」
少女の声に、天使と言われたエリアストは目を瞠る。
「わたくし、死んでしまったのですね」
「俺がついていて死なせるはずがないだろう」
握っていた手を持ち上げ、見せつけるようにそこにくちづけた。少女の顔は真っ赤に染まる。
「あ、あ、天使様では、ないのですね」
あまりの美しさに、てっきりそうだと思った。何故死んだのかはわからなかったが、この世のものとは思えない美貌がそこにあったため、自分は死んだのだと思ったのだ。すみません、と少女は小さく謝った。
「あなた様が、助けて、くださったのですね」
何があったかわからないが、自分の頭に巻かれた包帯に気付き、少女はそう言った。
「そうなるな」
手にくちづけながら、エリアストは答える。
「あ、た、助けていただいて、本当に、ありがとうございます。言葉では、とても、感謝を、伝えきれません。わたくしは、どうすれば、このご恩に、報いることが、出来るのでしょうか」
エリアストは手を離さないままベッドに上がると、少女の体を跨ぎ、両手を少女の顔の横で指を絡めて繋ぎ直す。唇が触れそうなほど近付いたエリアストに、少女の心臓がうるさいほど早鐘を打つ。
「恩への報いなどいらない。恩?恩など、存在しない」
エリアストの目が、少女を射貫く。
「俺がおまえを欲しくてやったことだ」
その言葉に、少女は眩暈がした。強く、これほどまで強く望まれていることに、全身の血が沸騰しそうだ。
「おまえ、名は」
「な、まえ?あ、え?名前、名前、は、え?」
急に、現実に引き戻される。
名前は、何だった。名前どころか、何も、覚えていない。
少女は青ざめ、体が震え出す。
「わからないのか」
エリアストの言葉に、ビクリと大きく揺れた。
身元不明の人物など、トラブルのニオイしかしない。追い出されても、仕方のないこと。いや、追い出されない方が、おかしい。
おかしいのに。
エリアストは、笑った。少しだけ、確かに、口角を上げたのだ。
「そうだな。では、アリス。おまえの名は、アリスだ」
アリスは目を見開いた。
「俺はエリアスト。エル、と呼べ」
何もない。何もないだけではない。もしかしたら、面倒事を抱えているかもしれないのに。それなのに、エリアストは、笑った。笑って、受け入れたのだ。けれど、それに甘えるわけにはいかない。そんな人だからこそ、迷惑を、かけたくない。
「エル、様。わたくし、は、何も、覚えて、いないのです。もしかしたら、は、犯罪者、かも、しれないのですよ」
自分が何者かわからない。そんな自分と一緒にいたら、失った過去に、わからないまま巻き込んでしまうかもしれない。
それなのに。
「だから何だ」
アリスはまたも目を見開く。エリアストは変わらず僅かに口角を上げている。
「記憶など不要。おまえは俺だけ覚えていればいい」
唇が、重なった。
「俺だけを見ろ、アリス」
また、重なる。
「ん、える、さま」
「そうだ。余計なことは考えるな。おまえは何も考えず、ただ俺の側にいればいい」
それだけで、いい。
「俺の下へ来い、アリス」
銀の糸で、唇が繋がる。
「おまえは俺のモノだ」
*2へつづく*
意:愛するものに心ひかれて心が自由にならないこと。
隣町へ使いを頼まれたエリアストは、帰りの山道で、落石事故に遭った馬車に遭遇する。見える範囲で二台。人も荷物も絶望的だ。エリアストは、都に戻ったら報せておくか、とだけ考えた。すると、何かの拍子に投げ出されたのだろう。事故現場のすぐ側に、頭から血を流して倒れている少女を見つけた。事故の唯一の生存者かもしれない。この事故について聞かれたときに、何かしら証言出来るだろうと、エリアストは生死を確かめるため、少女に近付いた。随分身なりが良い。どこかの良家の娘だろうか。そんなことを考えながら、俯せに倒れている少女を仰向けにして、止まった。
サラリと流れる美しい黒髪には、血がベッタリと付いている。顔色は紙のように白く、唇も色を失っていた。かなりの血が失われているようだ。だが、まだ息はある。
少女の顔に流れた血を、エリアストはベロリと舐めた。
少女を抱き締めると、止血をするため、着ていた上着で傷口を圧迫しながら馬に乗る。
「必ず助ける。安心しろ」
意識のない少女にそう言うと、自身の熱を分け与えるように、その唇を重ねた。
「父さん、母さん」
戻ったエリアストを出迎えた母アイリッシュは、エリアストが抱えるものを見てギョッとした。
「え、エリアスト、どうしたのっ」
「落ちていた」
エリアストの返答に、アイリッシュは頭を押さえた。
「お、お医者様は?お医者様には診せたの?」
どう見ても診せていないが、聞いてみる。案の定、エリアストは診せていないと言う。
「これ、俺の嫁にする」
「え?」
そんな話をする場面だろうか。息子の壊れ具合が怖い。
「そ、の話は、今すべきことではないでしょう。早くお医者様に」
「俺の嫁だ。他人が俺の嫁の体を見るなんてあり得ない」
アイリッシュの表情は無になった。
自分の息子のイカレ具合が、想像の範疇を超えている。
「あなたの嫁、死ぬわよ」
「あり得ない」
「あり得ないことがあり得ないわ」
確実に死ぬ。
血は止まりかけているが、止まっているわけではない。呼吸も弱ってきている。
エリアストは少女をギュッと抱き締めた。
「医者に、行く。だが、俺の嫁に手を出さないようずっと見ている」
「それでいいから早く行きなさい。お父さんは今出ているから、戻ったら二人で向かうわ」
「気がついたか」
少女の瞳が美しい黎明の色だと知ったのは、それから一週間後だった。
エリアストは付きっきりで、それこそ片時も離れることなく、甲斐甲斐しく世話をした。少女を見るのは、触れるのは、自分以外であってはならない。何より、目覚めたとき、その目に一番に映すのは、自分でなくてはならないから。自分以外を、映して欲しくなかったから。
声のした方に、少女は顔を向けると、ダイヤモンドのように輝く髪と、アクアマリンのように美しい双眸の、言葉には出来ないほど美しい、少年と青年の狭間のような人が、少女を見つめていた。
「天使、様?」
少女の声に、天使と言われたエリアストは目を瞠る。
「わたくし、死んでしまったのですね」
「俺がついていて死なせるはずがないだろう」
握っていた手を持ち上げ、見せつけるようにそこにくちづけた。少女の顔は真っ赤に染まる。
「あ、あ、天使様では、ないのですね」
あまりの美しさに、てっきりそうだと思った。何故死んだのかはわからなかったが、この世のものとは思えない美貌がそこにあったため、自分は死んだのだと思ったのだ。すみません、と少女は小さく謝った。
「あなた様が、助けて、くださったのですね」
何があったかわからないが、自分の頭に巻かれた包帯に気付き、少女はそう言った。
「そうなるな」
手にくちづけながら、エリアストは答える。
「あ、た、助けていただいて、本当に、ありがとうございます。言葉では、とても、感謝を、伝えきれません。わたくしは、どうすれば、このご恩に、報いることが、出来るのでしょうか」
エリアストは手を離さないままベッドに上がると、少女の体を跨ぎ、両手を少女の顔の横で指を絡めて繋ぎ直す。唇が触れそうなほど近付いたエリアストに、少女の心臓がうるさいほど早鐘を打つ。
「恩への報いなどいらない。恩?恩など、存在しない」
エリアストの目が、少女を射貫く。
「俺がおまえを欲しくてやったことだ」
その言葉に、少女は眩暈がした。強く、これほどまで強く望まれていることに、全身の血が沸騰しそうだ。
「おまえ、名は」
「な、まえ?あ、え?名前、名前、は、え?」
急に、現実に引き戻される。
名前は、何だった。名前どころか、何も、覚えていない。
少女は青ざめ、体が震え出す。
「わからないのか」
エリアストの言葉に、ビクリと大きく揺れた。
身元不明の人物など、トラブルのニオイしかしない。追い出されても、仕方のないこと。いや、追い出されない方が、おかしい。
おかしいのに。
エリアストは、笑った。少しだけ、確かに、口角を上げたのだ。
「そうだな。では、アリス。おまえの名は、アリスだ」
アリスは目を見開いた。
「俺はエリアスト。エル、と呼べ」
何もない。何もないだけではない。もしかしたら、面倒事を抱えているかもしれないのに。それなのに、エリアストは、笑った。笑って、受け入れたのだ。けれど、それに甘えるわけにはいかない。そんな人だからこそ、迷惑を、かけたくない。
「エル、様。わたくし、は、何も、覚えて、いないのです。もしかしたら、は、犯罪者、かも、しれないのですよ」
自分が何者かわからない。そんな自分と一緒にいたら、失った過去に、わからないまま巻き込んでしまうかもしれない。
それなのに。
「だから何だ」
アリスはまたも目を見開く。エリアストは変わらず僅かに口角を上げている。
「記憶など不要。おまえは俺だけ覚えていればいい」
唇が、重なった。
「俺だけを見ろ、アリス」
また、重なる。
「ん、える、さま」
「そうだ。余計なことは考えるな。おまえは何も考えず、ただ俺の側にいればいい」
それだけで、いい。
「俺の下へ来い、アリス」
銀の糸で、唇が繋がる。
「おまえは俺のモノだ」
*2へつづく*
25
お気に入りに追加
547
あなたにおすすめの小説

夫が愛人を離れに囲っているようなので、私も念願の猫様をお迎えいたします
葉柚
恋愛
ユフィリア・マーマレード伯爵令嬢は、婚約者であるルードヴィッヒ・コンフィチュール辺境伯と無事に結婚式を挙げ、コンフィチュール伯爵夫人となったはずであった。
しかし、ユフィリアの夫となったルードヴィッヒはユフィリアと結婚する前から離れの屋敷に愛人を住まわせていたことが使用人たちの口から知らされた。
ルードヴィッヒはユフィリアには目もくれず、離れの屋敷で毎日過ごすばかり。結婚したというのにユフィリアはルードヴィッヒと簡単な挨拶は交わしてもちゃんとした言葉を交わすことはなかった。
ユフィリアは決意するのであった。
ルードヴィッヒが愛人を離れに囲うなら、自分は前々からお迎えしたかった猫様を自室に迎えて愛でると。
だが、ユフィリアの決意をルードヴィッヒに伝えると思いもよらぬ事態に……。

【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!

【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。

王弟殿下の番様は溺れるほどの愛をそそがれ幸せに…
ましろ
恋愛
見つけた!愛しい私の番。ようやく手に入れることができた私の宝玉。これからは私のすべてで愛し、護り、共に生きよう。
王弟であるコンラート公爵が番を見つけた。
それは片田舎の貴族とは名ばかりの貧乏男爵の娘だった。物語のような幸運を得た少女に人々は賞賛に沸き立っていた。
貧しかった少女は番に愛されそして……え?

皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ

最悪なお見合いと、執念の再会
当麻月菜
恋愛
伯爵令嬢のリシャーナ・エデュスは学生時代に、隣国の第七王子ガルドシア・フェ・エデュアーレから告白された。
しかし彼は留学期間限定の火遊び相手を求めていただけ。つまり、真剣に悩んだあの頃の自分は黒歴史。抹消したい過去だった。
それから一年後。リシャーナはお見合いをすることになった。
相手はエルディック・アラド。侯爵家の嫡男であり、かつてリシャーナに告白をしたクズ王子のお目付け役で、黒歴史を知るただ一人の人。
最低最悪なお見合い。でも、もう片方は執念の再会ーーの始まり始まり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる