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番外編
囚われの身の上 5
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「今日は貴様らにプレゼントを用意してやった」
コツコツと靴音を響かせながら、エリアストは囚人たちのいる室内を歩く。
「貴様らが欲しがっていた女だ。嬉しいだろう」
囚人たちは、少し前に入ってきた女が頭を過ぎる。高慢で傲慢で、頭の悪そうな女。自分の地位を笠に着た、典型的な嫌なタイプの貴族。
囚人たちの反応は二つに分かれた。
そういうタイプを屈服させて楽しむ者と、生理的に受け付けない者と。
続くエリアストの言葉に、衝撃が走る。
「元、王女サマだ。仲良くやれ」
エリアストはそう言うと、部屋を後にした。
囚人たちは騒ぐ。あんなのがこの国の王女だなんて、どうなっているんだ。主にそんな内容だった。そんな喧噪の中、看守がサーフィアを連れて来た。後ろ手に縛られ、猿轡をされたサーフィアが呪い殺さんばかりに周囲を睨みつけている。品性の欠片もない、と生理的に受け付けない者たちは顔を顰める。
「この女に関して、矯正監から特別な許可が下りた」
その看守の言葉に、囚人たちは目を見張る。
「生死問わず」
その言葉に、囚人たちは沸いた。サーフィアはその言葉の意味がわからない。例え何か不幸な事故があって死んでも罪に問わない、刑期が延びることはない。お咎めナシ、と言う意味だと、サーフィアにはわからない。
看守が去り、檻が開けられると、囚人たちはサーフィアを取り囲む。
「これが王女だって?昨日来た高位貴族の女の方が、よっぽど品があって綺麗、おおっと。見てない見てない」
エリアストの言葉を思い出し、何でもないと手と首を振る。
サーフィアは屈辱に顔を歪ませる。昨日の貴族の女と言ったらアリスではないか。たかが伯爵家の女より劣ると言われ、サーフィアは喚き散らす。
「たかが伯爵家の娘よりわたくしの方が余程高貴ですわ!王族を侮辱するなんて、おまえたち不敬罪で首を飛ばされても文句は言えなくてよ!」
面白そうだと猿轡を外した途端、これだ。まだ王族の気でいるのはなぜだろう。本当に頭が悪い、と呆れて首を振る者たちは、もういい、とその場を去る。
「よく喚く女だ。オレはこういうのはいらねえ。おまえらに譲りたいところだが、生死問わず、ねぇ。どうするかな」
一つの派閥のボスが言う。
「オレァ好みだねぇ。こういう女を組み敷くのが楽しい。高慢チキな女がオレの下でヒイヒイ言ってんのが堪んねぇ」
「俺も欲しいな。こういう女を屈服させんの最高」
「私はパスですね。女性は品がないと勃ちません。昨日の貴族、あれは本当に欲し、ああ、いえいえ、何でもありません。生死問わずは魅力的ですが、それを差し引いても、関わりたくない気持ちの方が強いです」
サーフィアの言葉など誰も聞いていない。サーフィアそっちのけで話が進む。
「おーじょサマをイジれる機会なんてないからボクも参加してみよっかな。勝ったらラッキーくらいでよろしく」
サーフィアは、これから自分の身に何が起こるのか、知る由もなかった。
*~*~*~*~*
「アリス、今帰った」
ベッドに座るアリスを抱き締める。
「おかえりなさいませ、エル様」
おずおずと抱き締め返すアリスが堪らなく愛おしい。性急に唇を奪いながら、エリアストは服を脱ぎ捨てていく。
アリスを手に入れてから、すぐにファナトラタ家へ行った。そして婚約を結び、一月もせずに結婚をした。そしてすぐ、アリスの足に枷をつけて閉じ込めた。誰にも見せない。誰も、見せない。
エリアストはあらゆることを覚えた。紅茶の入れ方も、ドレスの着せ方も、髪の結い方も。アリスの身の回りのことを、すべてエリアストが出来るようにした。
アリスと結婚してから、アリスを求めない日はない。何度肌を重ねても足りない。慣れない情事に、それでも懸命に応えようとする健気な姿がさらに欲望に火をつけているなんて、アリスにはわからない。
麻薬のようだ。
エリアストは思った。
一度手にしたら、二度と手放せない、極上の麻薬。
抱き潰しても、まだ足りない。
眠るように意識をなくしたアリスの枷を外すと、湯殿でたっぷりの泡で包んで洗い上げる。贅沢に湛えられたお湯に浸かりながら、目覚めない愛しい人の唇を啄む。
湯殿から出ると、肌の手入れをし、新しい夜着を着せ、優しく髪を乾かし、丁寧に香油で艶を出す。そして新しいシーツで整えたベッドに横たえ、小さな足に枷をつける。これら一連の行動が至福だった。
「アリス、この前言っていた温室の花が咲いた。見に行こう」
アリスが目覚めると、エリアストはアリスを着替えさせる。何度も着替えさせているのに、いつもアリスは羞恥に全身を染める。絶対に一人では着られないドレスのみを揃えているので、アリスは拒否できない。せめてもの抵抗だろう。ギュッと目を瞑ってやり過ごそうとしている。真っ赤な顔で懸命に目を瞑るアリスに、より愛しさが募る。着替えさせながら、情事の名残を見つける度に、アリスをそのままベッドに連れて行きたくなる。そんな葛藤をしながら、エリアストはアリスを仕上げる。
部屋を出ても、誰もいない。静まり返った廊下を歩く。玄関を出ても、やはり誰もいない。アリスを外に出すときは、徹底的に人を遠ざけている。
世界に二人しかいない錯覚に陥る。幸せな、錯覚。
爽やかな風が、頬を撫でる。
「少し、風が冷たいな」
エリアストはそう言うと、持ってきたショールをアリスの肩にかけた。アリスは穏やかに微笑む。
「ありがとうございます、エル様」
エリアストはアリスの唇に、自身のそれを優しく触れさせた。
間近で交わる視線に、お互い柔らかく微笑む。
温室で花を見ていると、アリスの頭がエリアストに寄りかかった。
「アリス?」
見ると、アリスはうたた寝をしていた。その無防備な姿に、どうしようもなく愛しさが込み上げる。
けれどエリアストは、どうしようもなく不安だった。
アリスの体を抱き締める。
「アリス、早く私を愛してくれ」
アリスに囚われた自分が、愛される日は来るのだろうか。
*おしまい*
こちらの話で番外編終了です。
気付けばこのお話しを投稿して、ひと月半近く経っておりました。
とても楽しく書くことが出来たと自己満足に浸っております。
こんなにもお読みいただけるとは思っていなかったので、頑張った甲斐があったなとしみじみしております。
たくさんのお気に入り登録と、たくさんのエールをいただき、本当に嬉しいです。
これからも時々この作品を思い出してくださると、作者冥利に尽きます。
ここまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
コツコツと靴音を響かせながら、エリアストは囚人たちのいる室内を歩く。
「貴様らが欲しがっていた女だ。嬉しいだろう」
囚人たちは、少し前に入ってきた女が頭を過ぎる。高慢で傲慢で、頭の悪そうな女。自分の地位を笠に着た、典型的な嫌なタイプの貴族。
囚人たちの反応は二つに分かれた。
そういうタイプを屈服させて楽しむ者と、生理的に受け付けない者と。
続くエリアストの言葉に、衝撃が走る。
「元、王女サマだ。仲良くやれ」
エリアストはそう言うと、部屋を後にした。
囚人たちは騒ぐ。あんなのがこの国の王女だなんて、どうなっているんだ。主にそんな内容だった。そんな喧噪の中、看守がサーフィアを連れて来た。後ろ手に縛られ、猿轡をされたサーフィアが呪い殺さんばかりに周囲を睨みつけている。品性の欠片もない、と生理的に受け付けない者たちは顔を顰める。
「この女に関して、矯正監から特別な許可が下りた」
その看守の言葉に、囚人たちは目を見張る。
「生死問わず」
その言葉に、囚人たちは沸いた。サーフィアはその言葉の意味がわからない。例え何か不幸な事故があって死んでも罪に問わない、刑期が延びることはない。お咎めナシ、と言う意味だと、サーフィアにはわからない。
看守が去り、檻が開けられると、囚人たちはサーフィアを取り囲む。
「これが王女だって?昨日来た高位貴族の女の方が、よっぽど品があって綺麗、おおっと。見てない見てない」
エリアストの言葉を思い出し、何でもないと手と首を振る。
サーフィアは屈辱に顔を歪ませる。昨日の貴族の女と言ったらアリスではないか。たかが伯爵家の女より劣ると言われ、サーフィアは喚き散らす。
「たかが伯爵家の娘よりわたくしの方が余程高貴ですわ!王族を侮辱するなんて、おまえたち不敬罪で首を飛ばされても文句は言えなくてよ!」
面白そうだと猿轡を外した途端、これだ。まだ王族の気でいるのはなぜだろう。本当に頭が悪い、と呆れて首を振る者たちは、もういい、とその場を去る。
「よく喚く女だ。オレはこういうのはいらねえ。おまえらに譲りたいところだが、生死問わず、ねぇ。どうするかな」
一つの派閥のボスが言う。
「オレァ好みだねぇ。こういう女を組み敷くのが楽しい。高慢チキな女がオレの下でヒイヒイ言ってんのが堪んねぇ」
「俺も欲しいな。こういう女を屈服させんの最高」
「私はパスですね。女性は品がないと勃ちません。昨日の貴族、あれは本当に欲し、ああ、いえいえ、何でもありません。生死問わずは魅力的ですが、それを差し引いても、関わりたくない気持ちの方が強いです」
サーフィアの言葉など誰も聞いていない。サーフィアそっちのけで話が進む。
「おーじょサマをイジれる機会なんてないからボクも参加してみよっかな。勝ったらラッキーくらいでよろしく」
サーフィアは、これから自分の身に何が起こるのか、知る由もなかった。
*~*~*~*~*
「アリス、今帰った」
ベッドに座るアリスを抱き締める。
「おかえりなさいませ、エル様」
おずおずと抱き締め返すアリスが堪らなく愛おしい。性急に唇を奪いながら、エリアストは服を脱ぎ捨てていく。
アリスを手に入れてから、すぐにファナトラタ家へ行った。そして婚約を結び、一月もせずに結婚をした。そしてすぐ、アリスの足に枷をつけて閉じ込めた。誰にも見せない。誰も、見せない。
エリアストはあらゆることを覚えた。紅茶の入れ方も、ドレスの着せ方も、髪の結い方も。アリスの身の回りのことを、すべてエリアストが出来るようにした。
アリスと結婚してから、アリスを求めない日はない。何度肌を重ねても足りない。慣れない情事に、それでも懸命に応えようとする健気な姿がさらに欲望に火をつけているなんて、アリスにはわからない。
麻薬のようだ。
エリアストは思った。
一度手にしたら、二度と手放せない、極上の麻薬。
抱き潰しても、まだ足りない。
眠るように意識をなくしたアリスの枷を外すと、湯殿でたっぷりの泡で包んで洗い上げる。贅沢に湛えられたお湯に浸かりながら、目覚めない愛しい人の唇を啄む。
湯殿から出ると、肌の手入れをし、新しい夜着を着せ、優しく髪を乾かし、丁寧に香油で艶を出す。そして新しいシーツで整えたベッドに横たえ、小さな足に枷をつける。これら一連の行動が至福だった。
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アリスが目覚めると、エリアストはアリスを着替えさせる。何度も着替えさせているのに、いつもアリスは羞恥に全身を染める。絶対に一人では着られないドレスのみを揃えているので、アリスは拒否できない。せめてもの抵抗だろう。ギュッと目を瞑ってやり過ごそうとしている。真っ赤な顔で懸命に目を瞑るアリスに、より愛しさが募る。着替えさせながら、情事の名残を見つける度に、アリスをそのままベッドに連れて行きたくなる。そんな葛藤をしながら、エリアストはアリスを仕上げる。
部屋を出ても、誰もいない。静まり返った廊下を歩く。玄関を出ても、やはり誰もいない。アリスを外に出すときは、徹底的に人を遠ざけている。
世界に二人しかいない錯覚に陥る。幸せな、錯覚。
爽やかな風が、頬を撫でる。
「少し、風が冷たいな」
エリアストはそう言うと、持ってきたショールをアリスの肩にかけた。アリスは穏やかに微笑む。
「ありがとうございます、エル様」
エリアストはアリスの唇に、自身のそれを優しく触れさせた。
間近で交わる視線に、お互い柔らかく微笑む。
温室で花を見ていると、アリスの頭がエリアストに寄りかかった。
「アリス?」
見ると、アリスはうたた寝をしていた。その無防備な姿に、どうしようもなく愛しさが込み上げる。
けれどエリアストは、どうしようもなく不安だった。
アリスの体を抱き締める。
「アリス、早く私を愛してくれ」
アリスに囚われた自分が、愛される日は来るのだろうか。
*おしまい*
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とても楽しく書くことが出来たと自己満足に浸っております。
こんなにもお読みいただけるとは思っていなかったので、頑張った甲斐があったなとしみじみしております。
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ここまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
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