《SSTG》『セハザ《no1》-(3)-』

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第7記

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 黒髪黒瞳の青年、ケイジがそこの歩道の端で蹲《うずくま》っていた仲間のリースへ背中から声を掛ける。
「おいリース、何やってんだよ、」
顔を上げる金髪碧眼のリースは、ケイジへ見せるその手に摘まんだ小さなものを。
「これ、ネジが・・」
道端に転がる錆びた金属のネジが、大きめのそれが転がっていた。
そうか、事件現場に残されたその手掛かり。
この事件の何かに使われたと。
「何のネジだ?」
「さぁ・・・?」
「・・事件の香りが・・・」
「しないけど」
「じゃあなんで見てんだよ、」
リースがそこまで事件に対して気を使っているとは微塵《みじん》も思っちゃいないケイジだから、別に驚いちゃいないが。
「お、蟻《あり》だ。」
「何やってんの?」
って、いつの間にか傍に立って見下ろしてきたミリアが、ケイジとリースが道の端にしゃがみこんでいるのが気になったらしく。
それが、どうでもいいことでちょっと盛り上がってたみたいなのがわかって、そんな2人の背中に肩の力が抜けるため息を吐いてた。
「事件の捜査の・・」
「遊んでないでさ、」
ケイジが取り繕《つくろ》う言い訳は全く通じないようだ。
「な、なんだと?」
「そういう態度してるから、周りから文句言われるのに、」
「『こんなの』に特能力者が関わってるとかなんとかあり得ないだろ、」
「それを調べてるんだから、とりあえず調査を真面目に、やってる所を見せんの、」
「へいへい、」
「ケイジ、」
「実際に何にもしてねぇもんな、」
って、わざとらしく肩を竦めて見せる様なケイジだけども。
ちょっと、ぷくっと頬を膨らませる様なミリアが不満そうだけど、でも呆れたようにケイジを見ている横顔も、ガイは少し苦笑いに見ていた。
その横でリースが、口を開けて欠伸していたのをミリア達に見せないように顔を背けて隠していたけれど。


 ―――――結局、ケイジが言う事も、正しいとは言えないけれど、間違ってはいないのであって。
別に気を張っていても仕方ないくらい、この事件現場は穏やかで和やかだ。

そんな事を認めてしまい始めると、なんとなく景色を眺めたり、日陰からお天気な空模様を眺めている回数も多くなっている気がする。


そんな日影の中で少し離れた前に立ってるガイが携帯の通信を終えて、ちょうちょが珍しく高くぱたぱたと飛んでいたのを眺めていたミリアに、振り返って伝えてくる。
「こっちの仕事が終わったら、そのまま帰ってきていいとさ。」
ちょうちょが飛んでいるのも珍しいのだが、どこかの公園から逃げ出してきたのだろうか。
この辺にはあまり花が無いようだから、見つけられる所まで飛んでいければいいな、って思う。

うん。
近くの閉まっている店の、日影の壁で寄り掛かっていたミリアと、隣に寄り掛かってくるガイは並んでいた。
「拘束時間はぎりぎりって所か。俺は今日予定があるから早めに戻りたいんだが。ミリアは今日はどうするんだ?またいつものトレーニングへ・・?」
「んー・・・、」
「なんか考え事か?」
って。
ミリアはガイを見て、ちょっと瞬いてたけれど。
「ケイジたちがどうしたら真面目にやるんだろう、って」
「それは永遠の問題だな。」
って、ガイはちょっと笑うようだった。
「そうだね、」
ミリアはちょっと肩を竦めて見せていた。
「他にも何か考え事が?」
って、それから、ガイにまた言われて。
ミリアは、今度は顔は向けなかったけど。
ガイに横顔を見られているような、そんな視線は感じているらしく、少し止まって一点を見ていた。
「ん-・・、行くべきなのかな、って」
そう・・。
「さっきの、特別演習の事か?」
って、ガイは。
「・・まあ。」
「そうか。」
ガイは納得したように。
「どうだろうな。」
ガイも、少し考えるみたいだった。

影の中では、穏やかな陽気が浮かび上がっているように。
遠くの作業を眺めている自分が、静かに胸を動かして息をしている。
それを感じている事と、静かに繰り返す考えは、同じような事みたいになっている。

「・・・行った方がいいかな?」
ミリアが、呼吸で動いた胸のついでに聞いてみる。
「正直、めんどいな。」
って、ガイが。
・・ちょっと眉を寄せたミリアが頬をちょっと膨らませて、ガイをちょっと睨んでたけど。
ガイは素知らぬ顔で向こうの、警備の彼らの作業現場を見ている。
「ケイジやリースたちもブーぶー言うだろうしな、」
って。
やっぱり、ガイもそう思うらしい。
「だが、あいつらもはっきり言うぞ。きっとな。」
まあ、ケイジやリースは、本当に遠慮が無いから。
「あとは、お前がどうするか、だな。」
そう。
って・・。
ミリアが、ちょっと横目で見れば、ガイがこっちを見てた。
けっこう真っ直ぐに、その青い瞳で。
「・・・」
ミリアは、そう、素直な気持ちは。

僅かに開いた、唇を閉じて。
それから、またちょっと。
口を閉じたまま、少し考えているようだった。

2人は隣並ぶ壁の傍で、白くて黄色いちょうちょが目に触れて、追う。
その警備部の人たちが溢れるリリーの街の一角の、昼の景色の天気は、ひらひら舞うちょうちょ2匹と晴天みたいだった。



 「―――――るにしても、ここのオーナーは協力してくれないんですか?」
「いや、協力的ではあるんだが。どうにも特能力者が関わっているかも、って聞いてビビったみたいでな。早く捕まえてくれって拝んで来てるよ、」
「けっこう血が出たって言うからな、それはビビるか、」
「そしたらあんたたちの出番ってわけだ、」
急に話を振られたミリアは、少し瞬いたけれど。
「私たちは捜査できないですよ?」
「そこは警備部の仕事だな。まあEPFが来るよりはやりやすい。」
ふむ。
「EAUには権限はほぼないですしね」
「おっと、へそ曲げたか?」
「いいえ?」
「EPF以外は何処も同じようなもんだろう―――――」

「そこの、EPFの人?」
って、道の端から近づいてきてた彼女がこちらへ声を掛けてきていた。
「あ、いえ・・」
ミリアがそう、否定を・・・。
「まあ、そんな感じですよ」
って、横から警備の彼が代わりに答えていた、ミリアが言いかけるのを遮《さえぎ》るように。
「まあよろしくね。新人さんかしら。EPFが来てくれたのなら安心ね、」
「・・あはは、」
屈託のないご婦人の笑顔に、ミリアは苦笑いをしてた。
それだけを言ってその場を離れて行く彼女たちの背中を、目で追ってたミリアだけれど。
「EPFって言っときゃいいんだよ、」
って、めんどくさげに言う彼に。
「そろそろ慣れたろ?」
ミリアは警備部の彼らに茶化さているような気がしないでもないけど。
口端を上げて屈託なく笑っている彼もいるので、ミリアは肩を軽く竦めて返すだけだった。

関係者ではない人の感覚なんてそんなもので、一般市民の中には特能力が関係する事件に対応する人たちを単純に『EPF』と、一緒くたに呼ぶ人が多いみたいだ。
「EPFには下部組織があると思ってる人もいるらしいな、」
って、警備部の彼はもっともらしい冗談を言うけれど。

まあ、『EAU』と『EPF』は名前がちょっと似ているけれども。
確かに、組織の関係は複雑なんだけれど。
・・・。
・・本当に『EAU』は『EPF』の下部組織とかに思われているんだろうか?
ちゃんとジャケットには『EAU』と書かれているので、間違われないと思ってたんだけど。
・・『EPF』っぽいのかな、ってちょっと、自分のジャケットの文字のデザインを、胸の所を引っ張って、ちょっと確かめてたミリアだけれど。

まあ、『EPF』って名乗っておいた方が、いろんな人に安心してもらえるのは確かなので、悪い事じゃないんだけど。
でも、自分から『EPF』と名乗るのは未だに、ちょっと違和感も感じるミリアではあって。


「ミリア、ちょっとこっちへ・・!」
って、車の扉から顔を出したガイがそう呼んで来た。
「え?なに?」
その急いだ様子からミリアは軽装甲車『ラクレナイ』の方へ、ガイの方へ小走りに駆け寄った。
開いてる扉の中を覗けば、車内でガイが声を抑えて伝えてくる。
「『緊急招集』がかかった、」
「え?緊急?」
「この現場から離れて別の場所へ移動しろと指示が」
「調査チームにも連絡入れといて、」
なんとか状況を頭に入れるミリアは、向こうへ顔を上げて大きな声を出す。
「ケイジ、リース、車に集まって!」
ミリアの発する大きくよく通る声は、周囲の人たちも振り返らせたが、遠くでまだ通路の端っこで暇つぶししていたような2人にまで届いて、こちらに気が付いたようだ。
「あ、こちら警護の25番です。指示があって、ここを離れます。」
『おおい、こっちは?』
「早く!」
助手席へ回るミリアが、ケイジとリースを呼ぶ声が車外に響くが。
「緊急の指示があったので、正式に連絡が行くと思います」
『緊急?大丈夫かい?』
「それを、確認に・・」
「上に聞いてください、それじゃ、急ぐので。」
最後にミリアが車に乗り込むついでに、彼らへ機器越しに言っておいた。
ガイはちょっと口端を上げたようにだが。
「以上です。」
『ああ、気を付け・・・』
と、そのまま通信を切ったガイは、こちらへ向かって走って来てるケイジとリースを車のミラー越しに確認する。
ミリアもドアから顔を出し、走る2人を認めた後で助手席のドアを勢いよく閉めた。
運転席では既にガイがコンソールを操作していて、目的地などを画面表示し設定し終えて車が動き出した。
半自動でタイヤが回転し始め、道路の傍へ乗り出て行った。

そんな様子を眺めていた事件現場の警備部の彼らに、集まって来ていた少ないやじ馬の人たちは、そのミリア達の強そうな車両が動くのを注目していた。
「はぁ、なにがあったんだ、ったく、」
頭を掻いて見送る彼らの傍を、急いで駆けていくケイジとリースが。
「何だなんだ??」
「さあ?」
同じような短い会話に要領を得ない、2人が車両に駆け寄る傍では警備部の彼らもにわかにざわめき始める――――――

「―――――『特務』が呼ばれた。事件らしいな。」
「おうおう、こっちも呼ばれた、行ってくら」
スーツの無精ひげの男が、クリームの詰まったパンを口に咥えながらその年代物で旧式の中古車に乗り込んで行く。
カギを差し込みエンジンをかけ、カーナビに荒れた太い指を押しつけて、送られてきたデータから目的地を自動探索させる。
「いったい何が起きたんだ?ロブ、」
「さあぁな?」
開いていた窓の外へ適当な返事をしハンドルを自ら握る彼が、左右を確認し、車を動かし始めるのを一旦離れた彼らは困惑した顔を見合わせていた。


 道路に出る前で停車していたそのミリア達の愛機、小型軽装甲車『ラクレナイ』に乗り込んできたケイジとリースを確認して、扉が閉まりきる前に車両は動き出す。
「いてっ、リース。なんかあったのか?」
ケイジとリースが、後部の座席の上で飛び込んできたまま転がってちょっと絡み合っているが。
「装備はセットE、」
ミリアが答える。
「『E』?戦いでもやんのかよ?」
「とりあえず手を動かすっ。Eが指定された。応援に向かうの。街中で射撃戦闘は無いと思うけど、スタン装備はチェックしといて。あと何分?」
「10分以内には到着する」
「詳しい報告は?」
「まだだ。今のところ『暴力事件発生。戦闘の懸念がある。特能力者が・・、懸念有り』か、ん、通信だ、」
「アミョさんから?はい?」
『みんな向かってるかい?僕も行くことになった。勘弁してほしいな、まったく。」
「アミョさんもですか?」
『そこそこ大きい事件らしい。EAUこっちでも他のチームに声が掛かったようだ』
「そういや、サイレン鳴らさないのかよ、」
「おっと、忘れてた、」
ケイジに言われて、ガイがコンソールを操作すると周囲にサイレンが鳴り響き始める。
いつ聞いても嫌な音だが、軽装甲車の中ではサイレンの音はあまり聞こえないのであまり問題ないが、歩道を歩く人たちがこちらに気が付いていく。

「運動不足解消できそうっすね、アミョさん」
ランニングマシントレッドミルなら喜んで走ってるよ、』
「いや、そっちの方がきついでしょ」
『緊張感あるのが嫌なんだよ』
「なるほど。お、隊長、IISトゥーアイズ(連統合システム)のアクセス権が送られて来た。」
「接続《ログイン》して。作戦本部はどこが?」
「警備部主導みたいだ、」
「どんな状況・・・規模がけっこう大きいね・・・?銃器・・?所持してる可能性あり、」
ミリアは自分のEAU用の携帯端末の画面を、眉を顰《ひそ》めて見つめ始める。

そんな会話を聞きながらケイジが、装備Eのボックスを横に、懐から手にした携帯には、動画が並ぶサムネの中に・・嬉々とした笑顔を浮かべる見覚えのある顔が映っていた。
「はい、」
リースから放り投げられた防護ジャケットを横に片手で押さえながら・・そう、『ハごペンが』だ、ストリーマー配信者の彼の『事件現場・・』、生ライブ中で、タイトルがだいぶイキっている・・・。
「あれ?こいつもしかして・・」
ケイジがそのサムネに触れ、携帯の中のハごペンががけたたましい声と共に動き出す――――――



―――――YOooooo!!!ハグリッジョぉお!元気かみんな!俺はさいっこうに元気だ!なんってたって今、なんと、EPFが暴れる現場に来てるんだからな!!おうおうっ、サンチョもご機嫌だな!?」
派手な格好をした彼が奇異なのは当然で、その頭の上に乗っかった帽子に座り込んでいた縫いぐるみのようなペンギンが大きな口を開いて鳴き騒ぐ。
「ピェエエエ!!ご機嫌だよ!!EPFに会えるかもしんないなんてな!!」
小さなペンギンがけたたましく耳障りに大きな口を開いて彼に言い返してた。
「サンチョお前はいっつもご機嫌だな!!中の奴なんかいねぇえ!やめてくれ!!寝坊してたとかそういうんじゃないんだっつうーの!勝手に話すんなっ、こっちの話に戻るぞ!リリー・スピアーズは当然いっつも最高で、最高のEPFが最高だってのはみんな知ってると思うけど!!見てくれ!事前に知った情報がダダもれ!こんなやじ馬がたくさん集まってるってな!最高に迷惑だっつーの!!俺もやじ馬の1人なんだってな!最高級のやじ馬だから問題は無いよな!!?っはっはぁ!!おおぉっとおぉ、さっそくなんかおっぱじまった!!!これから起こることは生涯最っこおおおの記憶になるぜ!!――――――――
―――――動くカメラが映す周囲のやじ馬たちが集まり始めている。
道に出る同じ方向を見ようとする彼らの先にあるのは、街の中心の区画、1つの人が行き交うはずの建物が広範囲に警備部に封鎖されていく奥だった――――――



 「―――――――うぉ、マジか、」
「どうした?」
「見ろよ、これ。」
そのコンクリート造りの建物の柱を背に寄り掛かり、携帯の画面に食いつく彼らは10代か20代の青年たちで目を輝かせる。
「おお?これ、『ハごペンが』じゃんか。俺らを見に来たんか!すっげ!」
「他の動画とかもこっちも、」
「ニュースにも出てんぞ、見ろよ、ウルク!」
閑散としたそのフードコートのホール、誰もいないそこで彼らは向こうの開きっぱなしの倉庫の扉の奥へ声を掛けていた。
灯りが切れかかった薄暗い室内から、彼らの様子へ振り向いた彼らもいる。
「・・あいつら気楽だな、」
彼の傍に立っていた青年は呟くように、彼にしか聞こえないように言っていた。
店に出される前の商品が保管された棚が並ぶ室内から、奴らの様子へ振り返った彼らは立ち上がる。
「めぼしいもんもねぇな、」
「食料ぐらいは貰っていけよ」
「なんかこういうときってあれだよな、サバイバル技術みたいなのが欲しいよな、」
「やっぱ行くならあっちだな、あっちだ、」
携帯の地図を見て指差す彼も。
「はぁ、なんでこんなことになっちまったかねぇ・・・?」
ちらりと一瞥する半眼の彼の目の先・・傍の、その中でも体格が良い彼は室外へ歩き出す。
懐から引っ張り出した、床に向けてぶら下がるその右手には、拳銃が握られていて。

「ウルク、見ろよこれ、」
携帯の画面を見せてくる彼らへ。
ウルクと呼ばれた彼は、にっと笑みを見せる。
「騒ぐなよ、俺らがそれだけすげぇことをやるってことなんだから、」
にっと笑い返す彼らが、携帯の画面をまた覗き込んで真剣に見ている。

「トーデ、お前これ持ってろ」
と、放り投げる拳銃に、慌てて手元で両手で押さえる彼だ。
「銃使えたろ?」
「いいのか?」
「俺は要らねぇ、」

「おーい、あそこに隠れてるヤツがいたぞ、」
「あん?」
「人質とかいらねぇって、早く逃げろって言ってやれよ」
「怖がって聞かねぇんだもん、」
「まあいいや」

「そろそろ逃げないとやばいだろ、」
「ああ、行くか、行こうぜ、」
「ぜってぇ・・成功させる」
「なあ、みんな!」
「おう、」
「やっちまったもんは仕方ねぇしな、」
「で、どうするよ?」
「このまま行くしかねぇだろ」
「ふへへ・・っ、」

歩き出す彼らは、屯する各々から気が付き顔を上げて。
歩き出している戦闘の誰かの後ろを追い、小走りに集まって行く。
ホールから顔を出し、それがまた集まっていく。
そのビル内のエリアを練《ね》り歩く、その数は、15人ほどはいた。

「生き延びるぞ、仲間のために」

「仲間のためにだ、」
「ああよ!」
「ついてくぜウルク!!」
「ウルク、」
「ウルズマ・ウルク!」
「俺が一番前を走る。」
「お、俺たちの『先を走るスーパーヒーロー♪』だ!」
アニメの歌を急に歌い出した彼へ、笑い声を上げる彼らは、大いに声を上げて。

建物の外に、またサイレンの音が新しく鳴り響いて近づいてくる、遠くでさらに騒がしく喧騒に満ち始める―――――――

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