133 / 142
卒業式とこれからの生活
5
しおりを挟む
あっという間に大学生活が始まった。
「選択科目どうしよう…あれもいい、これもいい、でもこれが重なってるし…あ、こっちも…」
「悠、そんなに選んだら疲れちゃうよ。まだ1年だし、2年でも3年でも取れるんだから今は必修をメインに考えて後は余裕があれば取るって形にしたら?」
「和哉…うん、そうだね!そうする!」
選択科目を悩んでいたら後ろから覗き込んできた和哉にそう諭され、焦らずに少しずつ進もうと思った。
大学1年の時は高校の時とはまた違って和哉と時間が合わず、すれ違う時もあった。
それでも2人で時間合わせられる時はデートしたり、え…ち、もしたりした。
時には梨衣や玲衣とも会って、色んな話もした。
「で~?仲良くやれてんの~?」
「うん、やっぱり科が異なるから合わない時も多いけど、一緒に住んでるから夕飯は一緒に食べたり、2人でお出かけもするよ」
「ふーん、2人で仲良くやれてんのなら良かった」
「れ~はど~なの~?私全然はらっちゃんとの話聞かないけど~?ゆ~達とは同じ大学だからたま~に会うとそ~ゆ~話するけど~」
「…俺の話は良いだろ!」
「えー?俺も玲衣の話聞きたーい!」
「悠まで…亜月とは普通だよ、ふつー」
「え~?ふつ~じゃわかんな~い」
「っ、こんにゃろっ!」
「ほらほら~、れ~、素直になろ~?」
「うるせぇ!」
顔を真っ赤にした玲衣は、トイレっ!とキレ気味に言って去ってしまった。
「…ところで、ゆ~?」
「何?」
「最近、どうなの?こっちの事情は?」
梨衣が真剣な顔でシモのジェスチャーをしてきた。
「…梨衣、女の子がそれをやらない」
「じゃ~直接言えばよかった?」
「…どっちもどっち」
「ならい~じゃ~ん」
「だからと言って言わないからね?」
「え~!?私かなし~」
「泣くふりしても可愛くないよ」
「ひど~い」
そんな梨衣を見て笑ってしまった。
「選択科目どうしよう…あれもいい、これもいい、でもこれが重なってるし…あ、こっちも…」
「悠、そんなに選んだら疲れちゃうよ。まだ1年だし、2年でも3年でも取れるんだから今は必修をメインに考えて後は余裕があれば取るって形にしたら?」
「和哉…うん、そうだね!そうする!」
選択科目を悩んでいたら後ろから覗き込んできた和哉にそう諭され、焦らずに少しずつ進もうと思った。
大学1年の時は高校の時とはまた違って和哉と時間が合わず、すれ違う時もあった。
それでも2人で時間合わせられる時はデートしたり、え…ち、もしたりした。
時には梨衣や玲衣とも会って、色んな話もした。
「で~?仲良くやれてんの~?」
「うん、やっぱり科が異なるから合わない時も多いけど、一緒に住んでるから夕飯は一緒に食べたり、2人でお出かけもするよ」
「ふーん、2人で仲良くやれてんのなら良かった」
「れ~はど~なの~?私全然はらっちゃんとの話聞かないけど~?ゆ~達とは同じ大学だからたま~に会うとそ~ゆ~話するけど~」
「…俺の話は良いだろ!」
「えー?俺も玲衣の話聞きたーい!」
「悠まで…亜月とは普通だよ、ふつー」
「え~?ふつ~じゃわかんな~い」
「っ、こんにゃろっ!」
「ほらほら~、れ~、素直になろ~?」
「うるせぇ!」
顔を真っ赤にした玲衣は、トイレっ!とキレ気味に言って去ってしまった。
「…ところで、ゆ~?」
「何?」
「最近、どうなの?こっちの事情は?」
梨衣が真剣な顔でシモのジェスチャーをしてきた。
「…梨衣、女の子がそれをやらない」
「じゃ~直接言えばよかった?」
「…どっちもどっち」
「ならい~じゃ~ん」
「だからと言って言わないからね?」
「え~!?私かなし~」
「泣くふりしても可愛くないよ」
「ひど~い」
そんな梨衣を見て笑ってしまった。
36
お気に入りに追加
551
あなたにおすすめの小説


お前が結婚した日、俺も結婚した。
jun
BL
十年付き合った慎吾に、「子供が出来た」と告げられた俺は、翌日同棲していたマンションを出た。
新しい引っ越し先を見つける為に入った不動産屋は、やたらとフレンドリー。
年下の直人、中学の同級生で妻となった志帆、そして別れた恋人の慎吾と妻の美咲、絡まりまくった糸を解すことは出来るのか。そして本田 蓮こと俺が最後に選んだのは・・・。
*現代日本のようでも架空の世界のお話しです。気になる箇所が多々あると思いますが、さら〜っと読んで頂けると有り難いです。
*初回2話、本編書き終わるまでは1日1話、10時投稿となります。

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

手の届かない元恋人
深夜
BL
昔、付き合っていた大好きな彼氏に振られた。
元彼は人気若手俳優になっていた。
諦めきれないこの恋がやっと終わると思ってた和弥だったが、仕事上の理由で元彼と会わないといけなくなり....

美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる