たとえ運命の番じゃなくても

特に何も無い日々

3

特に何も無い日々が続く｡
初夏に入ってもテスト続きで皆がへばっているくらい｡
それでも受験は日々近づいているため､3学年棟はピリピリモードがジワジワと迫っていた｡

｢はぁあ……私別に進学する気もないんだけど～…｣
｢梨衣…せめて親孝行しようよ｣
｢むぅ～…まぁ､かずやゆ～と同じところ行こうかなって思ってるから頑張るけどね～？でもここまで続くと嫌になるよ～｣
｢あれ､和哉や俺と同じ所受けるの？｣
｢うん～そ～だよぉ｣
｢玲衣と同じところ行くかと思った｣
｢それもアリかな～って思ったんだけど～れ～とはらっちゃんの惚気を見せられるのか～って思ったら嫌になっちゃって～｣
｢あ～……それは俺も嫌｣
｢でしょ～？｣
｢惚気なんてないわ！｣
｢てか梨衣になら玲衣の場合連絡くるだろ｣
｢…ハッ！その心配をしてなかった～｣
｢しないわ！｣
｢ほんと～に～？｣
｢……多分｣
｢多分か～まぁ可愛い双子の為にも私は参上するよ～｣
｢ありがとう…｣

双子の姉弟愛を見せられました｡