たとえ運命の番じゃなくても

暁 紅蓮

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特に何も無い日々

1 side悠

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特に何も無い日々と思っているけど、受験生である限り月に一度の小テストからは逃れられない。
文法も大切だと、小論文を書かされている。
勉強漬けだからこそなのか、梨衣は嫌になっている。

「も~!や~だぁ!私もう勉強嫌いになるぅ~」
「そう言うな。皆頑張ってんだよ」
「…むぅ、れ~はいいよね~愛する旦那さんの元へいけるもんね~」
「……うるさい」

りんごのように赤くなっている玲衣に梨衣はおちょくってる。
俺は素知らぬ顔で勉強の続きをする。

「ゆ~そんな難しいものやらずに私と遊ぼ~?」
「遊びませ~ん!梨衣も頑張って勉強しよ」
「うぇ~……わかったよぉ……」

机に顔を乗せた梨衣の顔にはやりたくないと書かれてあった。

「ほら、ラストスパート!」
「は~い……」

日が暮れるまで俺たちは勉強をしていた。
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