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クラス

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取り敢えず空き教室に入る。
俺を抱きながら器用に教室のドアを開けてすぐに閉める。
ぽやっとした頭の中、器用だなと思いながらどんどん身体は火照っていく。
和哉は俺を机の上にそっと置いて首元に顔をうずめた。

「匂いすごい…」
「ん…っ、和哉……っ」

抑制剤を飲んだのにここまで発情するのは珍しい。

(抑制剤飲んだはずなのに…っ)

まるで飲んでいないかのような発情。
発情期過ぎたらちゃんと確認しなければ和哉に迷惑かけてしまう。
俺がこんなじゃすぐに番を解除されてしまうのではないかという恐怖が来た。

「悠、俺に集中して」
「ん……っ」

和哉は他に意識が行っているのを気に食わないというように俺の視線を和哉に戻した。

「和哉…キス、して……」
「…ん」
「んぅ…っ、んは…っ」

糸を引きながら離れていく唇。
赤くいい形した唇に少しだけ寂しさを感じる。

「…もっとキスしたかった?」
「ぇ……っ?」
「物足りなそうな顔してたから」
「んっ!」

不意打ちでまた唇が重なる。
ズクズクと疼く奥が、とても寂しい。

「かずやぁ……っ、お願いっ奥、してっ」

和哉の腕を掴んで後ろの方へ持っていき、疼くお尻を腕に擦り付ける。

「指、入れるよ?」
「んっ」

ゆっくりと指が1本入ってくる。
中指を入れているのか奥まで入ってきた。

「ぁ……っ、そこっ」
「ここ?」
「んぁ!そこぉ…っ、きもちい…っ」

気持ちよくなる所を的確に押したり擦ったりしてくるせいで、すぐにグズグズになってしまった。

「すご…一気に3本も入った…」
「あぁぁ…っ!だ、めぇぇ!」

仰け反って机から落ちそうになるのを和哉は腕1本で軽々と支えてしまった。

「ほら、落ちるよ」
「ひ…っ!んあぁぁぁ!」

支えられた時に中に入っていた和哉の指達の位置がズレて軽くイッてしまった。

「イッちゃった?」
「はひっ、んぁ…動かないでぇ……っ」

俺を支えている和哉の腕をギュッと抱きしめる。
快楽を少しでも流そうと別の事を考える。
しかし和哉は許してはくれなかった。

「そろそろ俺も限界なんだけど…、いれてもいい?」
「ん…っ、いれて…っ!」

俺の返事を聞いてすぐに和哉は自分の分身を出す。
結構主張していた。

「入れるよ」
「んっ、ふぁぁぁ……っ!」

ゆっくりと入ってきた屹立は中を擦りながら入ってくる。
仰け反る俺を支えながらも奥まで入ってくる。

「あ……っ!ダメ……っ、奥だめ……っ」
「ん…いい匂い……」

スンスンと匂いを嗅ぎながら奥をグリグリとしてくる。

「あ、ぁ…っ、ん……っ!」

気持ちいいとしか考えられなくなった俺は和哉を何度も求めた。
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