上 下
96 / 132
3年生になる

2

しおりを挟む
「……というわけです」

すべて話し終わり、チラッと和哉を見ると少し悲しげな顔をしていた。

「…俺としては、同じ所に行きたい。もし悠が就職を選ぶのなら俺も就職する」
「えっ…それはダメだよ!和哉は進学した方が……っ」

いいよ、そう続けたかったが和哉に肩を掴まれて続けられなかった。

「番が近くにいないなんて考えられない…番にはそばにいて欲しい」

それは独占欲なのか、本能なのか。
多分本能なんだろうなと思いながら悠は言う。

「最終的には和哉自身が決める事だから俺は言わないけど…ちゃんと家族には相談するんだよ…?」
「ん、分かった」

和哉はさっきとは逆に優しく肩を抱きしめた。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

ロリストーカー 【百合】

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:42pt お気に入り:76

高所恐怖症

O.K
エッセイ・ノンフィクション / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

【完結】碧き海の戦士と天穹の花嫁

恋愛 / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:12

大自然の魔法師アシュト、廃れた領地でスローライフ

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:2,747pt お気に入り:24,114

侯爵様、今更ながらに愛を乞われても

恋愛 / 完結 24h.ポイント:2,726pt お気に入り:2,782

魅了堕ち幽閉王子は努力の方向が間違っている

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:2,832pt お気に入り:204

処理中です...