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新しいクラス side悠

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まずはどうしようかと辺りを見回していると、カップがグルグル回っているものに目がいった。

「あれ何?」
「あー、あれ?あれはコーヒーカップだよ。中央にあるハンドルみたいなのを回せば早く回って、ゆっくり回すとゆっくり回るんだ」
「へ~…乗ってみたい」
「じゃあ最初あれに乗るか」
「うん!」

順番待ちをしている時に、和哉とクラスの話になった。

「そう言えばクラスどう?」
「んー、まぁ普通かな?まだ梨衣がいるから大体は同じでいるけど一緒に居られない時はクラスの人といるよ」
「仲いい子できた?」
「んー、同室の子…?」
「それ元から仲いいってやつだよ」

クラスが変わったからと言って寮も変わる訳では無い。
寮は申し立てがあったり、卒業した人の後にその場に行きたいと言ったりしない限りは変わらない。

「和哉はたくさんできた?」
「んー…それなりには話すかな?」
「和哉はフレンドリーだもんね…いいなぁ……」

俺は引っ込み思案というか、1人でもいいやと思ってしまうところがある。
そのせいなのか、半年経っても友達が出来ないのはざらにある。

「梨衣がきっと友達作るから便乗してしまえ」
「そうだね。梨衣も友達多いし。俺も頑張る」
「うん、頑張って」

話していたら順番が回ってきた。
中央のハンドルみたいなのを回すと乗っているカップがゆっくりと回り始めた。
早くなったり遅くなったり、楽しく遊ぶことが出来た。
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