上 下
38 / 136
新しいクラス side悠

1

しおりを挟む
春休みがあけて、進級する2、3年はクラスを見るため入学式前日に学校に行く。
周りがざわざわと騒いでいる中、俺はショックを受けた。

「……」
「ありゃ~梨衣と悠同じクラス、俺と和哉が同じクラスか~」
「わ~い~私悠と同じ~」
「俺は玲衣とか…」

見事に分かれた。
泣きそう…。

「あれ…そう言えば梨衣と玲衣クラス分かれるの初……?」
「あ~そ~だね~私と玲衣いつも同じだった~」
「確かに…そうじゃん…」

玲衣は驚き過ぎたのか素に戻ってる。

「でも玲衣ははらっちゃんがいるから寂しくないね~」
「学年違うわ!」
「あ~、そう言えばはらっちゃんよりあ~ちゃんって言われたいって言ってた~」
「俺関係ないよね!?」
「玲衣~キリキリしないの~」
「梨衣のせいだ!」

でもそんなのが問題なのではない…。
何するにも和哉を見られなくなるのが問題だ!

「でもまた1年だから~」
「そ、うだね…」

この学校は1年でクラス替えが起きると、またクラス替えをする。
問題児はどこに行っても問題児、その考えがあるのか、1年間で変わってしまう。
何も無ければ3年間同じだったのに…。
でも番って言ったって俺が無理矢理言ったから仕方ないよね…諦めよう……。
俺は1年間このクラスで楽しもうと思った。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

『これで最後だから』と、抱きしめた腕の中で泣いていた

和泉奏
BL
「…俺も、愛しています」と返した従者の表情は、泣きそうなのに綺麗で。 皇太子×従者

総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?

寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。 ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。 ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。 その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。 そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。 それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。 女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。 BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。 このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう! 男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!? 溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。

ぼくのうた きみのこえ~発情期を抑えるために番になることは許されますか?~

つきよの
BL
「璃玖が発情期を迎える時、必ず璃玖の前に戻ってきて、もう一度告白する。璃玖とデビューして番になるために」 「なに言って……」 「璃玖と番になるのは俺だ」 好きだけでは一緒にいられない。 運命に抗うか、それとも従うことしかできないのか……。 世代の違う二組が運命の番の力に翻弄され、糸は複雑に絡み合う。 発情期抑制剤は発達したが、まだまだΩ差別が残るこの世界。 アイドルデビューを目指そうと約束した璃玖と一樹だったが、璃玖がΩで抑制剤が効かない可能性が……。 それを知った一樹は、璃玖に想いを伝えるが……。 迷う璃玖の前に元人気アイドルの聖が現れ、そっと手を差し出す。 「ねぇ、璃玖君は……変わりたいと思わないの?」 好きな人を運命の相手に奪われてしまった聖が、璃玖に近づいた本当の狙いとは……。 illustration:玖森様

君のことなんてもう知らない

ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。 告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。 だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。 今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、他の人と恋を始めようとするが… 「お前なんて知らないから」

異世界ぼっち暮らし(神様と一緒!!)

藤雪たすく
BL
愛してくれない家族から旅立ち、希望に満ちた一人暮らしが始まるはずが……異世界で一人暮らしが始まった!? 手違いで人の命を巻き込む神様なんて信じません!!俺が信じる神様はこの世にただ一人……俺の推しは神様です!!

ただ愛されたいと願う

藤雪たすく
BL
自分の居場所を求めながら、劣等感に苛まれているオメガの清末 海里。 やっと側にいたいと思える人を見つけたけれど、その人は……

【完結】幼馴染から離れたい。

June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。 βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。 番外編 伊賀崎朔視点もあります。 (12月:改正版) 読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭

フローブルー

とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。 高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。

処理中です...