たとえ運命の番じゃなくても

番となる side悠

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ついに番となる時が来た｡
告白してから約2日｡
休日だから家でのんびりしていたら発情した｡

連絡しなきゃ…｡
和哉…和哉……｡

俺は和哉に電話をかけた｡

『もしもし悠？』
「あ…かず､や…は…ぁ……っ」
『もしかして…発情きた…？』
「ん…っ､ぅん……っ」
『今寮に1人？』
「ぁ……皆いる……」
『…分かった｡じゃあ迎えに行く｡その後俺の部屋に行こう』
「ん……っ」

俺は和哉が来るまで玄関近くで待った｡

同じ部屋で生活している子達に心配されたが､これから番になる人が来るから自分の所にいてと言って遠ざけた｡
初めての番だから分からない｡
どんな感じになるのか｡
話では‪α‬皆を誘惑すると聞いてる｡
…念には念をと思って抑制剤を飲んだ｡
だからそこまで強くはないと思う｡
でも抑制剤を飲んだとしても､少量だけだからどれだけ抑えられているのか分からない｡
しかも発情するとΩは箍が外れるのか､快感しか求めなくなると聞く｡
そうならないように抑えないと｡
…和哉に嫌われないように｡