たとえ運命の番じゃなくても

暁 紅蓮

文字の大きさ
上 下
21 / 142
無いはずのクラス替え… side悠

6

しおりを挟む
どうしようと悩み、誰かに聞こうとしても無理だと諦め1人で悶々とする日々が続き、気付けば季節は秋。
あれ、俺夏休み過ごした?
快適ライフ送ってた?
海にプール行った!?
…それは置いておいて、気付けば秋だよ!?
早い…何も考えていない…。
あと4ヶ月で終わっちゃうんだよ…?
どうしよう…。
もうストレートに「番にしてください」って言えばいいのか?
……ストレートすぎ?

俺が頭を抱えて悩んでいると、

「悠どーした?」
「…和哉」

和哉が俺に声をかけてきた。

「…いや、もう秋だなって思って」
「早いよな~気付いたら秋だもんな」
「…うん」

何となくごまかせたか?
言えるわけないだろ…。
実は和哉になんて告れば上手くいくのか考えていましたなんて。
本人に言う馬鹿いないと思うね!
俺はそっとため息をついた。

教科担当が何か話している。
その言葉なんて右から左に、左から右に流れていく。
わりと俺は勉強ができる方だと思う。
学年で10位には入ってるから。
両親が勉強できるから、多分その遺伝。
Ωは勉強ができないって言われているけど、努力次第で変わると思う。
昔なんてΩは奴隷のような扱い。
そんなんで勉強できると思ったら大間違いだよね。
脳の作りが違うとか、馬鹿はいつまでも馬鹿とかありえない。
皆同じに生まれてくるんだ。
ちゃんと教えてくれれば誰だってできる。
遺伝だから、Ωだからで終わらせて欲しくないよね。

…話が脱線してしまった。
学年1位は和哉だよ。
はぁぁ…恋は盲目。
「なんてかっこいい‪α‬様なのっ!」って言われるけど、αとか関係なくかっこいい。
スポーツもできるし、音楽もできる。
できないことないんじゃないかって思うよね。
1つくらいできないこと見つけてやる!
俺は意気込んだ。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

僕の幸せは

春夏
BL
【完結しました】 恋人に捨てられた悠の心情。 話は別れから始まります。全編が悠の視点です。 1日2話ずつ投稿します。

お前が結婚した日、俺も結婚した。

jun
BL
十年付き合った慎吾に、「子供が出来た」と告げられた俺は、翌日同棲していたマンションを出た。 新しい引っ越し先を見つける為に入った不動産屋は、やたらとフレンドリー。 年下の直人、中学の同級生で妻となった志帆、そして別れた恋人の慎吾と妻の美咲、絡まりまくった糸を解すことは出来るのか。そして本田 蓮こと俺が最後に選んだのは・・・。 *現代日本のようでも架空の世界のお話しです。気になる箇所が多々あると思いますが、さら〜っと読んで頂けると有り難いです。 *初回2話、本編書き終わるまでは1日1話、10時投稿となります。

愛する貴方の心から消えた私は…

矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。 周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。  …彼は絶対に生きている。 そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。 だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。 「すまない、君を愛せない」 そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。 *設定はゆるいです。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

手の届かない元恋人

深夜
BL
昔、付き合っていた大好きな彼氏に振られた。 元彼は人気若手俳優になっていた。 諦めきれないこの恋がやっと終わると思ってた和弥だったが、仕事上の理由で元彼と会わないといけなくなり....

美形×平凡の子供の話

めちゅう
BL
 美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか? ────────────────── お読みくださりありがとうございます。 お楽しみいただけましたら幸いです。

僕は君になりたかった

15
BL
僕はあの人が好きな君に、なりたかった。 一応完結済み。 根暗な子がもだもだしてるだけです。

別に、好きじゃなかった。

15
BL
好きな人が出来た。 そう先程まで恋人だった男に告げられる。 でも、でもさ。 notハピエン 短い話です。 ※pixiv様から転載してます。

処理中です...