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高校では… side悠

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クラス分けを見ると、なんと!あの!壱城和哉と同じ!
めちゃくちゃ嬉しい!しかも俺の後ろがその人!

俺Ωだけど仲良くしてくれるかな?
助けてくれたこと覚えてるかな?

少しだけの期待を込めて俺は1-3と書かれた教室に入っていった。


ドキドキしながら後ろの席の人を待った。
俺が席に着いて5分くらいで来た。

でも始めから話せる人なんていないよね!?
俺だけ?話せないの!

俺は取り敢えず黙っていた。

「あれ~?ゆー来るの早いね~!」
「おはよぉ~」
「…梨衣、玲衣おはよう」

後ろを気にしすぎて前を見ていなかった。

現れたのは双子の鵲梨衣と玲衣。
幼馴染みで腐れ縁。
俺がこの全寮制に行くと言うとじゃあ自分達も~と呑気にマイペースできた。
ちなみに2人ともβだ。

「同じクラスだね~。よろしこ~あ~ゆーの誕プレであげた首輪ちゃんと付けてくれてるんだね~」
「よろしこしこ~。えらいえらい~」

2人して人の頭をワシワシと撫でる。

「髪の毛ぐっしゃになるだろ!?…当たり前だろ」

2人は気を使ってくれたのか、周りに聞こえないようにボソッと話題を振ってくれた。(下ネタ気味なのはいつもの事である。)

ちょうど項辺りに付けている黒いチョーカーみたいな首輪。
これは中学の一件があった後、誕生日プレゼントとしてもらった。

その前に俺は誕生日来てたからもらったはずだったんだけどね。

それを有難く付けさせてもらっていたが、徐々になれてきてからは外した。
柔道とか武道とかやり始めたから。

それでも高校生にもなるとΩの力なんて非力でしかない。
望まぬ番にならない為にも付けていた。

「あ、先生きた~」
「近くに居るから安心してね~」

じゃあまたね~と言って席に戻って行った。
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